対馬野生生物保護センター

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2003年3月20日:上県町・仁田ノ内のツシマヤマネコの野生復帰について

2003年3月ヤマネコニュース

上県町・仁田ノ内のツシマヤマネコの野生復帰について

2003/03/24(Mon) ツシマヤマネコニュースNo.31より 投稿者:センター山本

 12月13日に上県町仁田ノ内(国道脇)において保護収容したツシマヤマネコを、20日夕方、野生復帰させました。現在、追跡調査を行っています。

<詳細>
1.野生復帰させたツシマヤマネコについて
(1)保護収容日時平成14年12月13日
(2)保護収容場所上県町仁田ノ内(国道脇)
(3)保護収容時の状況及び経過
左前肢に怪我をしており、著しく痩せていた。その後、傷口の手当て(消毒や抗生剤投与)などを行ったところ、傷口がふさがり、栄養状態も回復した。その後の血液検査の結果及び行動観察においても、野外での生息に問題ない状態になったため、野生復帰させても問題ないと判断した。
(4)野生復帰日平成15年3月20日17:00頃
(5)野生復帰場所上県町仁田ノ内(保護された場所の周辺の山中)
(6)個体の情報
1.性別メス
2.年令生後半年から1歳と考えられる
3.体重1940g(保護時1260g)
4.全長68.6cm
5.頭胴長48.3cm
6.その他首輪型小型発信器を装着している。小型発信器は、約12gと非常に軽量で、数ヶ月で脱落するように装着している。

2.行動追跡について
無事に野外で生活できているか、また、どこに定住するのかを確認するために、装着した首輪型小型発信器により行動追跡に努める。