対馬野生生物保護センター

ホーム >> 報告書・資料・パンフレット >> 過去のセンター活動 >> センターの活動報告(2003年) >> 2003年3月の活動

2003年3月:センターの活動日誌・活動あれこれ

2003年3月の活動

14年度最後のイベント

 投稿者:阿比留 投稿日:2003/03/29(土曜)23:26No.153

 今日は、14年度の最後のイベント自然教室が開かれました。
講師は、柚木氏で、「春の棹崎公園観察会」が開かれました。参加者は、センタースタッフを入れ20人ほどでおこなわれました。10時30分頃からの始まりでしたが、小雨がふりだしたため一事はどうなることかとヒヤヒヤしましたが、すぐに雨も上がり午後からは晴れて最高な観察日よりになり無事に終わりました。15年度も、いろいろなイベントが計画されると思います。皆様の参加をお待ちしています。

今月30日で、岩本さんが、退職されます。一年間お疲れさまでした、それからお世話になりました。お幸せに・・・対馬から祈っています。

1年間ありがとうございました。

センターのホールでヤマネコぬいぐるみを抱いている岩本さん

 投稿者:岩本 投稿日:2003/03/27(木曜)18:34No.150

 突然ですが、3月いっぱいで退職します。日記を書くのは今日で最後です。週1回とはいえ、結構書くことに苦労していたのでこれで終わりと思うとうれしいような寂しいような・・・。対馬で働いた1年間は中身の濃い毎日でした。対馬へ来る前の私と、1年間過ごした後の私では表面的にも内面的にも大きく変わったと思います。実際、友人たちにもしっかりなったね、と言われます(いったい以前の私はどうだったのでしょう?)。
 昨年4月、希少種『ツシマヤマネコ』の保護に関する仕事に就くということで、期待に胸をふくらませて対馬にやってきました。職員紹介にも書いていますが、私は以前から自然に関わる仕事がしたいと思っていました。しかし、自然に関わる仕事といってもいろいろな職業があり、また関わり方も様々です。自分が本当にやりたい仕事や自分にできる仕事を見極め、今後の進路を考えるためにもこの対馬野生生物保護センターで働くことができて本当に良かったと思います。また、それだけではなく今まであまり考えたことのなかった、『野生動物との共生』についても考えるきっかけとなりました。本当に得るものの多い1年でした。
 対馬では、多くの人に支えられて生活することができました。センターの皆さん、ボランティアの方々、センターの活動を応援してくださった地元の方々、本当にありがとうございました。有用なアドバイス、エサ(人間用)、情報や知識、労働力などその他たくさんの事を提供していただき感謝しています。最初は、「対馬って田舎だよー。来てもすることないし。」と友達に言っていた私ですが、今ではすっかり対馬贔屓です。「対馬はいいところだよー。海はきれかし(きれいだし)、食べ物はおいしいし、みんな親切にしてくれらすよ(してくれますよ)。1回対馬にきーよー(来てみてよ)。」(←佐世保弁で書いてみました。)と宣伝してます。先週の日誌に書いたように、夏ごろには対馬の自然を生かしたエコツアーも始まるし、ますます対馬ファンが増えることと思います。対馬ファンだけではなく、ヤマネコのファンも増えてくれるとうれしいです。人もヤマネコもすみ易い島として、対馬が発展することを願っています。
最後にもう一度書きます。皆さん本当にありがとうございました。

*写真は私を正面から撮ったものです。今まで斜め横や、後ろなどチラチラとしか登場していませんでしたが、こんな人です。

今日一日無事に

 投稿者:阿比留 投稿日:2003/03/22(土曜)22:56No.147

 今日は一日何事もなく無事に過ぎホッとしています。 
金曜日に、センターで保護していたヤマネコ二頭目も無事野生に、復帰し喜んでいます。ヤマネコには、発信器を付けていますのでこれからもスタッフの皆さんは、毎日テレメ調査をしながら無事なヤマネコの様子を見守っていかれます。大変ですが、頑張ってください。

先週岩本さん達が、体験してこられたシーカヤックを、今日は三谷さんと学生さん3人が、行かれました。
明日、体験談を聞けることを楽しみにしています。

山本さん、浅茅湾も広いですよ・・!

複雑な起伏を見せる浅茅(あそう)湾

 投稿者:村山 投稿日:2003/03/19(水曜)18:38No.144

先週は長崎県主催の「自然共生フォーラム」に出席するために、長崎へ行きました。実は対馬へ住み始めてから初の長崎だったので、中華街、大浦天主堂、グラバー園、出島などを観に行きました。特に、出島の狭さには驚きました。ここが日本と外国を繋ぐ唯一の窓口だったとは・・・。

フォーラムの内容については山本さんがすでに触れているので、私は翌日センターに来館された、芳洲外交塾について書きます。芳洲外交塾は雨森芳洲の精神を受け継ぎ、日韓双方から参加者を募って対馬6町共催で開催している対馬島内の見聞をツアーです。

今年はセンターにもご来館いただき、ツシマヤマネコと対馬の自然についての解説や展示を楽しんでいただきました。本来であれば館内解説の後は野外へ出て棹崎公園の自然を楽しんで頂く予定でしたが、あいにくの雨で室内での解説となってしまいました。皆さん熱心に話を聞いて、質問も多く出ました。今回のキーワードは「対馬の自然は対馬と韓国を結ぶ外交官」でした。大陸と日本の自然の両方の特徴が混在し、固有の動植物も多い対馬の自然について、参加者の皆さんがちょっぴり興味をもっていただけたならば、とても嬉しいです。

空が・・広い!

阿蘇の山と空

 投稿者:山本 投稿日:2003/03/18(火曜)18:08No.143

先週は、出張で阿蘇と長崎に行ってきました。天気のいいときに阿蘇に行ったのは初めてだったので、雄大な景色に感動。平野が少ない対馬から行ったので、ギャップで特にそう感じたのかも。

15日(土)は、長崎県主催の「自然共生フォーラム」に出席しました。”私にもできる野生生物保護”ということで、傷病鳥獣の保護からツシマヤマネコやヤンバルクイナという希少種の問題までが紹介されました(ツシマヤマネコは私から紹介しました)。希少種の問題もそうでない種の問題も、人間と野生生物が共生するという意味では同じで、そのために活動するのは、獣医師や公務員といった特定の人たちだけではなく、誰もが参加できる、参加していきましょう、という内容でした。

私自身、フォーラムに出席して、福島県や沖縄で活動されている方々のお話を聞いて、はっと気づかされたことが多く、決意を新たにしました。そして何より、パネラーとして参加してくださった先生方やフォーラム出席者が、ツシマヤマネコの保護を応援してくださっていることを心強く思いました。

先週は、阿蘇の景色やフォーラムの内容など、心を動かされることが多い1週間でした。

ガイドは難しい~

 投稿者:岩本 投稿日:2003/03/13(木曜)23:55No.140
すっかり遅くなってしまいましたが、まだ木曜日。いそいで今日の日誌を書きます。

まずはFg-19の情報です。本日、三谷さんと実習生の谷田部君のテレメ調査の結果、浦底のあたりにいることを確認できたそうです。ここ何日か行方がわからなかったので、みなホッとしました。

16日(日)に芳洲外交塾の参加者がセンターにいらっしゃいます。その時に私と実習に来ている学生たちで棹崎公園の中を案内することになっています。今日は当日歩くコースで案内のリハーサルを行いました。
公園散策の時間は40分。短いようですが、話すとなるとなかなか話題が思いつきません。また、知っていることでも、緊張しているとうまく話せなくなってしまいます。人に何かを伝えるということは非常に難しいことです。今回の棹崎公園ガイドのキーワードは『対馬の自然は雨森芳洲よりも以前から対馬と韓国をつなぐ外交官』です。日曜日まであと2日。新しい知識をつめこむのではなく、今持っている知識をうまく伝えられるよう練習したいと思います。

巨大地図

 投稿者:阿比留 投稿日:2003/03/08(土曜)23:18No.137
今日は、センターに新しく加わった展示品の紹介をしたいと思いす。
それはセンターに実習で来ている学生さんが、作成した巨大地図でそれには、最新のヤマネコ生息確認情報を記録しています。

先週までは、ヤマネコを電波発信機で個体別に行動範囲を調べた記録を展示していましたが、それを外し、新しい情報を展示しました。

センターに来館されましたら是非見てください。まだ一度も来館されていない方、お待ちしています。

飛行機が飛ばない・・・

 投稿者:阿比留 投稿日:2003/03/01(土曜)18:49No.132

 今日は、朝からしとしとと、久しぶりの雨の一日でした。
今日から実習生が、対馬に入る予定でしたが、悪天候で飛行機が出なくて来れなくなりました。早く天候が回復するといいのですが、こればかりはどうすることもできません。皆さんに逢えるのを楽しみにしてます。

前々から依頼してた保護観察棟に行く道の、土砂崩れでの落石を取り除く為の工事が無事終わりました。
以前は落石していた石ころだらけで、車の移動が心配でしたがホッとしました。
スッタフも、ほんと通りやすくなりましたと喜んでいます。
雨の中、工事をして頂きましてありがとうございました。