対馬野生生物保護センター

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2002年12月-センターの活動報告・ヤマネコ

2002年12月の活動

怒濤の11月が終わり、12月・・

 投稿者:山本 投稿日:2002/12/03(火曜)19:23No.68

昨日(12月2日)、11月19日に峰町で保護された個体を野生復帰させました。これで11月に保護したツシマヤマネコ4頭は全て山に帰っていきました。
11月は、生きて保護されたもの4頭、死体で発見されたものが3頭と、怒濤のような1ヶ月でした。中でも、交通事故と思われるものが4頭(うち2頭は軽症で野生復帰)と、1ヶ月の記録としては最多でした。
ヤマネコのためにも、人間のためにも、安全運転に気をつけたいものです。

今週から12月に入っていますが、この季節で心配なのは、鶏小屋を襲ってしまわないかということ。ヤマネコなど野生生物にとっては、人の所有物かそうでないかは判断がつきません。鶏を飼育している方は、隙間をふさぐなど、自衛手段を講じましょう。

時は流れ流れ

 投稿者:三谷 投稿日:2002/12/13(金曜)22:38No.76

 今週は、ヤマネコ痕跡調査ルート探し(調査下見)で、上県郡内を車で走り周り、林道アタック(通れるかどうか分からない林道に入ってみること。もちろん造語。)してました。ツシマヤマネコの痕跡調査は、1988年と1997年(報告年)に全島的に行われています。まずは、過去に調査したルートを確認してまわりました。

・・・、時は流れていました。1988年の記録をみると「草ボーボーで歩きづらい」とメモされた道(ルート)が二車線の立派なアスファルト道路になっているところがありました。逆に、最近は林の手入れが余りされなくなったのか、かつての林道が閉鎖されて分からなくなっていたり、倒木が置きっ放しで通れなくなっているところがありました。

 新しい立派な道路は、動物にとって必ずしも悪いことばかりではありません。例えば高架式の直線道路は、ヤマネコなどの交通事故がおこらないし、動物が道路の下の森を自由に行き来できそうで、うまく人間と動物が住み分けられている感じです。人間に便利、動物も暮らしやすい道路はあり得ると思います。

 また、新しい道ができて、これまでの山越えの道が旧道になることがあります。そういった道は交通量も少なくなって、いつしか草もまばらに生え、ヤマネコなど動物達が積極的に利用する通路となっていることがあります。

 知恵を出し合って、貴重な動物達ともうまくやっていかれる、心豊かな対馬の道が増えるように、と思います。

電話のベルが鳴ったらドキドキ

 投稿者:阿比留 投稿日:2002/12/14(土曜)17:29No.77

このごろ電話が鳴るたび、ドキドキしながら受話器を取ります。
11月から立て続けに起こっているヤマネコの保護、交通事故による死体、仔ネコの保護が、相次いだせいもあり受話器をとるのが少し怖くなります。まさかまた・・・・とおもって

この所寒さも一段と厳しくなり、今年生まれた仔ネコ達にはエサ不足のいまエサを、探すのは大変だろうなと思いつつも、どうすることもできないんですよね。

交通事故は、車を運転する人の注意で、防げるとおもいますが、エサ不足は?・・・ヤマネコに頑張って欲しいものです。

対馬の自然の写真展は、1月15日まであります。是非の来館を、お待しています。

ヤマネコはきれい!?

ケージの中のツシマヤマネコ

 投稿者:山本 投稿日:2002/12/17(火曜)14:20No.78

13日に、ケガをしたヤマネコを保護するのを手伝ってくれた方が、「あのヤマネコの調子はどう?」とセンターを訪ねてきてくれました。少し元気になってきてますよ、とお伝えすると安心した様子。こうして気にしていただけるのはうれしいことです。

ところで、最近ヤマネコの保護が相次いでいますが、保護に関わっていただいた地元の方でも、初めてヤマネコを見た、という方が多いです。みなさん一様におっしゃるのが、「きれいかねぇ、イエネコとはぜんぜん違う」ということです。実際にそうやって見た方は、その後も関心を持っていただけるようです。
やはり野生の動物が持つ力というのは大きいですね。

しゃめ

 投稿者:三谷 投稿日:2002/12/20(金曜)19:27No.81

 先週ルートの下見をしているとこの日誌に書いた痕跡調査が始まりました。東京からも調査メンバーが来て、一日に10kmを越える距離を、ひたすら糞を探し歩いています。二人一組で歩いているのですが、私のチームは、糞を見つけると(嬉しそうに)「うんこで~す★」と叫ぶ妙なテンションになっています(ヘトヘト)。

 この間、カメラ付き携帯電話でヤマネコの写真を取った、という方にお会いしました。残念ながら暗くてよく写っていなかったのですが、パソコンで画像処理すれば、見えるかもしれないと思いました。センターでヤマネコ目撃情報(場所や日時など)を集めているのですが、「ヤマネコとよく似た模様だが普通のネコ」もいるので、お話だけだとよくわからないこともありますから、写真があると助かります。

 どうぞお気軽に「ヤマネコの写真」や「ヤマネコかも??写真」を見せてください。写メ~ルも大歓迎!
(センターメールアドレス twcc97@yahoo.co.jp)。ヤマネコかどうか確認してお返事します。お待ちしております。

メリークリスマス♪

 投稿者:山本 投稿日:2002/12/24(火曜)20:30No.83

クリスマスイブですね。運転している車のラジオから世の中の盛り上がりは伝わってきますが、ここは全く日常・・。それどころか、昨日はヤマネコ死体がみつかってしまいました。

死体がみつかったのは残念なのですが、一つうれしかったのは、その死体をヤマネコだと判断したのは、センターの「ヤマネコ博士養成教室」に参加した近所の子だったことです。教室で勉強したヤマネコの特徴にピッタリだ!ということで、センターに連絡をくれました。その子がいなかったら、イエネコの死体だと思って埋めてしまっていたかもしれません。

最近、ケガをしたヤマネコや死体がよく発見される一つの理由に、対馬の人たちの関心が少しずつ高まっていることもあるようです。もちろん、ケガや死亡の原因を見極めて対策をとる必要はあります。

せっかく産まれてきた若い個体が死んでしまうのは、とてももったいないですよね。でも、繁殖しているという事実は明るいものです。保護はまだ間に合う、という気がしてきます。これからの取り組み次第ですね。がんばっていきましょう!