対馬野生生物保護センター

ホーム >> 報告書・資料・パンフレット >> 過去のセンター活動 >> センターの活動報告(2002年) >> 2002年1月の活動

2002年10月-センターの活動日誌・食べる

2002年10月の活動

ツガニのお味は・・・

皿に載せられたツガニ

 投稿者:村山 投稿日:2002/10/23(水曜)14:49No.38

毎朝、先日野生復帰したMm-13の追跡調査をしていると季節の変化を感じることができます。今朝はミヤマガラスの群れをこの冬初めて目撃しました。ミヤマガラスは朝鮮半島からわたってきて冬を対馬で過ごします。今朝の30羽ほどの群れは冬の到来を知らせているようした。

さて、一昨日蜂洞を開ける場面を見学させていただいた時に、ツガニ(モクズガニ・川に棲むカニの一種)を茹でたものを食べさせて頂きました。

甲羅を開けていわゆるミソの部分を食べますが、その味は、とても濃厚でした。他に例えると上海ガニのような濃厚さでしょうか。写真がいまいちピンボケなのが残念ですが、つめの部分にふさふさに毛が生えているのが面白かったです。このカニを砕いたものを味噌汁にした「がん汁」を楽しみにしている対馬の人が多いそうです。

ただし、モズクガニは川によっては寄生虫の汚染がある場合があり、その調理には十分火を通すなどの注意が必要です。

ハチミツ取り

蜂の巣を取り出す様子

 投稿者:山本 投稿日:2002/10/22(火曜)16:51No.37

昨日、中山でハチミツ取りを見せていただきました。対馬のハチミツは和蜂のミツで、西洋ミツバチのものと違って濃厚でとてもおいしいのです。対馬では山のあちこちに蜂洞が置いてありますが、実際に蜂が入っているのは多くはありません。それに、年によって、地域によってずいぶん出来が違うようです。見せていただいた中山のおじいさんは、対馬でも有名なミツバチ職人(!?)さんで、少しくらいハチに刺されても大丈夫なんだそうです。
さて、このハチミツですが、身体の調子が悪いときによく効くのと、二日酔いの朝にもバッチリだそうです。それと、焼酎のお湯割りに入れても最高!

丸太をくりぬいて作る蜂の巣

 投稿者:山本 投稿日:2002/10/22(火曜)

昨日は巣ごとシャクシャクと食べさせてもらいましたが、これこそ取れたてしか味わえない食べ方で、最高でした。食べていると、ハチがブンブン周りを飛ぶのですが、羽音が「ドロボウ、ドロボウ!」と聞こえたのは気のせいでしょうか。せっかくためたミツを取られるのですから、ハチにとってはたまったものではありませんよね。

食欲の秋!

アワの穂

 投稿者:村山 投稿日:2002/10/09(水曜)11:27No.27

空高く、馬肥える秋・・・食欲の秋です。
秋だからかどうかわかりませんが、最近少し良く食べています。硬いものから柔らかいものまでいろいろですが、その中でもとびきり美味しいものだけ紹介します。(山本さんごめんなさい!)

9月22日の自然教室は漁師さんによるお話でした。そのお陰で漁師さんと仲良くなり、お魚を口にするチャンスも増えました。先日はハガツオをご馳走になりました。対馬ではカツオといえば「ハガツオ」を指す事がほとんどです。ハガツオはいわゆる土佐造りにするような真っ赤な肉質ではありません。うっすらとピンクで見た目はまるで中トロです。

ハガツオの味についての記述を見ると、「実が柔らかく味は本ガツオに劣る」などとひどいことが書いてありますが、それは大いなる誤解です。漁師さんの手によって丁寧にひと手間かけて処理されたハガツオはトロのような口当たりと脂がもう絶品です。市場ではあまり出回らないようですので、対馬に居るからこそ最高のハガツオが楽しめるのです。

あまりの姿の美しさに写真を撮ったのですが、残念ながら不覚にも消去してしまいました。ということでハガツオの写真はありません。
写真がまったく無いのも寂しいので、今日は木庭作で実ったアワの穂の写真を・・アワやキビを見たことの無い方も多いのでは?これはいまいち大きくない穂ですが、アワはこんな風に「もこもこ」に実るのです。