対馬野生生物保護センター

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2002年9月-センターの活動日誌・ヤマネコ博士の標本とフンについて

2002年9月の活動

ヤマネコ博士の標本

ヤマネコ博士が夏休みに作ったフンの内容物標本

2002/09/20センター職員の日誌よりセンター岩本

今年の夏はセンター開設5周年ということもあり、子ども向けの夏休みイベントを3つ行いました。全てのイベントに参加して認定証をもらった子は2人(兄弟です)。そのうちお兄ちゃんのほうが夏休みの自由研究として主に痕跡調査ハイキングの結果をまとめてくれました。
それが、この左の写真。全部で模造紙5枚の大作です。
これらは全てセンター内に展示してあります。

今後もセンターでは月1回のペースで子ども向けイベントを行います。ツシマヤマネコに興味のある小中学生、高校生、(大人もOK)参加待ってます!

ヤマネコのフンについて

2002/09/19センター職員の日誌よりセンター三谷

 まず、ひとつめです。小学生が自由研究で、フンを洗って中身を調べたので、その確認です。フンから出てきたネズミなど小動物の小さな骨がきれいに並べてありました(昨日の岩本さんの日記をみてください。写真右下の箱です)。よく調べてあります。面白いのは、ネズミの歯に犬歯はありませんが、ミミズなどを食べるヒミズ(モグラの仲間)には鋭い犬歯があります。センターで展示してありますので、ぜひ見てください。

 ふたつめフンは、カニかごに入っているところを保護された仔ネコの検便です。鉤虫(回虫と同じ線虫の仲間)や条虫(サナダムシの仲間)の卵がみつかりました。でも、野生動物であるヤマネコでは、どのヤマネコのフンからも寄生虫がみつかります。重大な症状につながる寄生虫もいますが、寄生していても大したことがないことも多いです。この仔ネコも下痢もせず、元気です。

 みっつめに、今日は、いちにち上県町内で痕跡調査をしていました。フンを探して、分布や密度を調べたり、食べている中身を調べます。調査員のSさんのルートを一緒に行ったのですが、たくさんのフンにSさんは喜んでいました。

 フンから分かることは、まだまだあります。嫌っていてはもったいない!(写真もお楽しみに!?)