Tsushima Wildlife Conservation Center (TWCC)

対馬野生生物保護センター

ツシマヤマネコニュース

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センター職員日誌

347件の記事があります。

2011年10月21日そば畑

センター職員日誌 水崎

阿比留です。

休日に、車を走らせていると真っ白な色が目にとび込んできたので、思わず車を止めて写真を撮っていました。それは白いソバの花でした。
対馬の風景で何年か前までは「畑がソバの白い花でうめつくされ、彼岸花の真っ赤な色の花でふちをいろどる風景が沢山ありました」対馬の秋の風物詩ともいわれています。
ソバは、数年前までは、各家庭でソバ打ちをして、行事の時などは来客者に食べてもらうのが普通でしたが、今はずいぶん少なくなってきました。この頃イノシシ、シカに荒らされたと耳に入りますが、そんことにならないよう願うばかりです。


今日の写真は、赤い彼岸花は無いけれど真っ白い「ジュウタン」のように見事だったので思わず撮った一枚の写真です。

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2011年10月19日田んぼの学校 ビオトープ♪

センター職員日誌 杉山

 こんにちは♪久しぶりの投稿です。
19日は佐護小学校の田んぼの学校でした。が!
朝からあいにくの雨。。。中止かなぁ~どうかなぁ~と不安になりつつもとにかく開始!


その日は田んぼではなく、田んぼの横のビオトープと水田魚道で生き物調査を行いました。水田魚道というのは、その名の通り水田につくる魚の通り道です。これを作る事によって田んぼが産卵場所になり、魚を増やすことができます。昔は田んぼも水路も同じくらいの高さでしたが、「圃場整備」といって田んぼの区画を作業がしやすいように整備しました。すると水路と田んぼの高さにかなり差が出来てしまいました。すると魚は田んぼには上がれず、産卵はできません。その結果、魚は限られた場所でしか住むことができなくなります。そこで魚が水路と田んぼを行き来できるように水路と田んぼをつなぐ魚道をつけることににしようというのがはじまりです。
また、ビオトープというのは生き物がいる空間、という意味です。これは池ですが、それだけでなく川、森林、公園、ビルの壁などいろんな形があります。
ここにどんな生き物がいるのか。そして、このような環境があることによってどんな影響があるのだろう??ということを考えることが今日の目標です。

 前日にしかけておいた水田魚道の入り口の網を確かめると、たくさんの生き物たちが!しかも、なんとウナギの稚魚まで!ウナギは未だに生活史に謎のおおい生き物ですが、まさか水田魚道を遡上してくるとは。。。すごいですねー


その後は、ビオトープの周りで生き物調査開始!思い思いに網を持って生き物を捕まえたり、ビオトープに入ったり。子供たちが想像よりもずっと楽しそうだったので、途中からは水遊びに夢中になっていたりしましたが、まぁいっか笑


自動撮影カメラの説明


ビオトープで捕まえた生き物を調べたり、スケッチしたり。。。


みんな真剣です。
今回は学校を飛び出しての体験でしたが、これで今年の体験学習は終了です。これから発表会にむけて子供たちは班ごとにテーマを決めて調べに取り組みます。どんな発表が聞けるのかとても楽しみにしています!!がんばってね~

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2011年10月17日蜂洞の蜜採り体験

センター職員日誌 水崎

昨日、対馬市豊玉町田で行われた、蜂洞の蜜採り体験(対馬地区青年農業者連絡協議会主催)に参加してきました。

対馬にはセイヨウミツバチがおらず、ニホンミツバチを蜂洞に呼び込み、この時期に蜜を採っています。
すべて採蜜するとミツバチが冬を越せないため、1/3以上は採らないそうです。



最初は参加者もおそるおそるでしたが、ニホンミツバチはセイヨウミツバチよりもおとなしい性格らしく、今回も刺されることはありませんでした。


大量のミツバチ。
今年はハチミツの量が例年よりも少ないそうです。


蜂の巣の中には蜜がぎっしり詰まっていました。
蜂も巣の間から顔をのぞかせています。


最後には収穫した蜂の巣もいただきました。
とても濃厚で美味しかったです。

対馬には今回のような四角い蜂洞や丸太をくりぬいた蜂洞が森や道路脇にたくさん置いてあり、お客さんを案内する時にはいつも説明しています(最初は宗教的なものと勘違いされる方が多いです)。
今回は山形県からも参加した方がいらっしゃり、ほかにも島外の方がたくさん参加されていました。
ツシマヤマネコはもちろんのこと、対馬には他にも様々な魅力があります。
対馬の豊かな自然と独特の文化を感じられるこうしたイベントが増え、島外との交流が増えるとよいと思います。
センターでもそうしたイベントをしていければと思いますので、皆様ぜひご参加ください!

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2011年10月10日移動ツシマヤマネコ展@富山市ファミリーパーク

センター職員日誌 山本

10月8-10日、富山市ファミリーパークで「移動ツシマヤマネコ展」が開催されました!

富山市ファミリーパークは、現在4頭のツシマヤマネコを飼育して飼育下繁殖や普及啓発に取り組んで下さっています。





センターからは、ヤマネコを紹介するパネルと、ヤマネコのリアルぬいぐるみが出張。

対馬市のヤマネコ担当職員が、ヤマネコ舎の前で解説を行いました。


ヤマネコ舎の前は黒山の人だかり・・・すごい!

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2011年10月06日わんにゃんフェスタ開催しました!

センター職員日誌 山本

9月24日に厳原町で、動物愛護週間にちなみ「わんにゃんフェスタ」を開催しました!

当日はお天気もよく、沢山のお客さんが来てくれました♪




人間が会場の準備をしている間、佐世保から来てもらったモルモットたちが
お客さんを待っています・・・




開会後、動物愛護絵画コンクールの表彰式を行いました。

写真には、入賞者の作品しか写っていませんが、会場には全ての応募作品を展示しました。




「ヤマネコ講演会」では、ベテラン飼育員川口さんから、センターの飼育個体とこれまでに保護された個体についてご紹介。




佐世保で飼育されているヤマネコたちは、九十九島動植物園の獣医さんから紹介してもらいました。




そして、スタンプラリー開始!
会場内に設置されたクイズに答えて解答用紙にスタンプを集めます。




全問正解者には、ロゴ入りエコバッグをプレゼント☆




エコバッグには、島デザイナー松野さんの消しゴムハンコが好きなだけ押せます!
どれも素敵なハンコなので、どれにするかなかなか決められない・・・




触れあいコーナーでは、福岡市動物園からヘビとヤモリ。




九十九島からは、モルモットとウサギに来てもらいました!

お姉さんたちが、モルモットをびっくりさせない触り方を優しく教えてくれました。



体育館の外では対州馬の乗馬体験も。

この日は大体500人くらいのお客さんがあったようでした。

こんな沢山の方に来ていただけるとは予想しておらず
エコバッグ(200コ用意)も風船(150コ用意)も開場から1時間半くらいで無くなってしまい
対州馬にも希望者みなさんに乗っていただくことができませんでした。

楽しみに来て下さったのに、残念な思いをしたみなさまには、本当に申し訳ありません。

機会があれば、またこうしたイベントを開催できればと思います。
その時は、もっと沢山の方に楽しんでいただけるようにしますので、ぜひ遊びに来て下さいね♪

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2011年09月26日秋の交通事故防止キャンペーンに参加してきました。

センター職員日誌 山中

毎年恒例の交通事故防止キャンペーンに参加してきました。

今回は厳原にも参加し、計4箇所でキャンペーンを行ってきました。

厳原にて!!



どきどき・・・。


これから、秋が深まるにつれ今年産声を上げたヤマネコたちが親の元を離れ
独り立ちする時期です。

初めての場所へと乗り込む時は、わからないことがいっぱい。
道路が危険なこともおそらく成獣たちよりは分かっていないでしょう。

そんなヤマネコたちが交通事故により命を落とすことのないよう安全運転でお願いします。

もちろん、ヤマネコのための安全運転はドライバーひとりひとりのための安全運転にもなります。よろしくお願いします。



「安全運転で郵便配達お願いしまーす!!」



また、今年は春に2頭の生まれて間もないヤマネコが衰弱死をしています。
さらに、最近になってさまざまなところでの目撃情報も相次いでいます。
もしかしたら今年はヤマネコが例年よりも多く産まれているのかもしれません。
その分、交通事故の危険も増えます。

昨年は非常事態宣言を出しましたが、今年は出さないでもいいようみなさまのご協力をお願いします。

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2011年09月20日ヤマネコ観察

センター職員日誌 水崎

今年の3月にも佐護でヤマネコを観察しましたが、昨日も佐護でヤマネコを見ることができました。

若そうなヤマネコが2頭と、もっと若そうなヤマネコが1頭いました。
しかも2頭は同じ畦に現れ、繁殖期でもないのにこんなに近くで2頭が出てくることもあるのだなと驚きました。


こちらが若そうなヤマネコのうちの1頭です。
畦を向こうからこちらに歩いて来て、稲刈りをした早米の田んぼを横切って、まだ稲刈りをしていない遅米の田んぼに入って行きました。


こちらが一番若かったヤマネコです。
親は見かけませんでしたが、もう一人立ちしているのか、親は警戒して出てこなかったのか、わかりません。

佐護では農家が中心となった佐護ヤマネコ稲作研究会が、減農薬や冬期湛水、ビオトープづくりなど様々な生きもの配慮の米作りをしています。
今回観察した田んぼの畦も、佐護ヤマネコ稲作研究会による「佐護ツシマヤマネコ米」の認定田の横の畦でした。
佐護の田んぼの4分の1~5分の1くらいがヤマネコ米の認定田となっていますが、こうした田んぼが佐護全体に、対馬全体に、さらには日本全体に広がっていけばよいなと思います。
センターもそのためのサポートを引き続き実施していきたいと思います。

佐護ツシマヤマネコ米は遅米なので、これから収穫です。
もうしばらくはヤマネコ米の田んぼに潜むヤマネコを楽しめそうです。

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2011年09月19日わんにゃんフェスティバル2011

センター職員日誌 山本

今週は動物愛護週間です。

対馬では9月24日に「わんにゃんフェスティバル2011」を開催します。

まず、午前中には動物愛護社会化推進協会による「犬の飼い主検定」。
どんな問題が出るのでしょうね?

午後からは、
・市内の小中学校から募集した動物愛護絵画展
・ヤマネコの飼育員によるヤマネコ講演会
・ふれあい動物園
・対州馬曳き馬体験
・スタンプラリーとオリジナルエコバッグづくり
などなど、盛りだくさん。

今年は、ツシマヤマネコを飼育している
福岡市動物園と西海国立公園九十九島動植物園(佐世保市亜熱帯動植物園から名称変更)に
ご協力いただいて、ふれあい動物園に参加するウサギ・モルモット・ヘビを
連れてきていただく予定です!

場所は厳原町の厳原体育館と清水が丘グラウンドです。

ぜひ遊びに来てくださいね~




最近の福馬くん。涼しくなってきて、過ごしやすくなったかな?




No.1じいちゃんも元気です。じいちゃんの鼻はまだらなんだ。




最近紹介していませんでしたが、昨年8月にトラバサミにかかって保護されたオス。
まだ傷が癒えずに療養中です。収容期間が1年を越してしまいました。

食べているのは鶏頭です。


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2011年09月02日認定ドライバーの仲間が増えました(No.2)。

センター職員日誌 山中

みなさまこんにちは、交通事故担当の山中です。
もう、早いもので9月ですね。

さて、またまたスーパーエコドライバーの仲間が増えました。
すこし前になりますが、協働隊の松野さんと木村さんが認定ドライバーになってくれました。

お二人は、
ヤマネコのために、優しい運転をしようと心がけてくれるそうです。

協働隊の松野さん(左)と木村さん(右)です。


その後ヤマネコセンターにて学生実習が行われました。
前期と後期に分かれ計10名の学生その他の方がそれぞれ10日間センターに滞在し、ヤマネコについていろんなことを体験し学んでいきました。



そこに参加してくれた学生たちもヤマネコのために安全運転をすると誓ってくれ、認定ドライバーになりました。

↑この日は、曇っていたのにも関わらず韓国がくっきりと見えるという奇跡が起きました!!
写真では、わかりずらいですね・・・。

参加した学生たちはみな島外なので地元ではヤマネコがいないため認定してもという気持ちもあるかと思いますが、

ヤマネコのために安全運転することは、自分のための安全運転をすることと同じことであり、自分を身を守ることを誓ってくれたと解釈しています。

また、ヤマネコはいないものの多くの野生生物が本州にも生息しています。
その動物たちを引かないためにもこの認定書が役に立ってくれればと思っています。

学生さんたち、ぜひ安全運転でドライブしてください!!



そして、またいつかセンターにも遊びに来てください。
楽しみに待っています。



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2011年08月30日野生復帰個体のその後

センター職員日誌 茂木

昨年10月に舟志で保護され今月16日に野生復帰したヤマネコのその後の様子を報告します.




野生復帰後はまず五根緒方面に移動していきましたが,五根緒の海岸に行き当たりそこから先には行けないと思ったのか(はたまた単に気が変わっただけなのか)一度舟志の方へ戻り,今度は北上を始めました.
この際,五根緒の天頭山付近の海岸沿いから一気に一晩でオメガ塔のある半島まで移動したのでもしかしたらこの時は舟志湾を泳いでいたのかもしれません!
(残念ながらこの時は24時間体制で観察していなかったので詳細は不明です)

オメガ塔の半島に行った後も北上を続け,玖須から津和,網代と移動していきました.
網代集落の裏山で2~3日過ごした後,姿が見えなくなりましたがその2日後,今度はなんと大浦湾沿いの鰐裏側の山で発見しました!
2日間であっという間に東海岸から西海岸まで島を横断して行くなど,野生復帰からこれまでの行動パターンを見ていると過去に野生復帰したヤマネコたちの中では一番大きく移動しているようです(^^)/

ちなみに昨晩様子を確認しに行ったときは,大浦湾沿いの道路の法面の上からこちらを見下ろしていました.
まるで「また来たのかよ?!」的な視線を向けて:-)

このヤマネコがどこまで移動していくのかまだ全然予想がつきませんが,早くどこかで良い場所を見つけて定住してくれるといいな~(^o^)

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