Tsushima Wildlife Conservation Center (TWCC)

対馬野生生物保護センター

ツシマヤマネコニュース

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センター職員日誌

347件の記事があります。

2011年11月16日認定ドライバーの仲間が増えました(No.3)。

センター職員日誌 山中

こんにちは、交通事故担当の山中です。

先日、奄美大島のアクティブレンジャーの河内さんが遊びに来てくれました。

私とは大学時代の同期で、懐かしい再会になり個人的には大学時代を思い出せる楽しい数日を過ごせました。

さて、奄美大島でも国の特別天然記念物であるアマミノクロウサギなど貴重な動物たちがロードキルにより命を落としています。
奄美でも交通事故キャンペーンなどを行い、交通事故を防止に取り組んでいるそうです。

でも、やはり事故はなくならないそうです。しかも、事故件数がツシマヤマネコとは桁が違い、2009年には27件、2010年は20件が発生しているそうです。

その多さに、私も聞いて驚きました。

今回、来館した際にヤマネコの安全運転の認定ドライバーになることを自ら申し出てくれ、認定ドライバーの仲間入りを果たしました。

認定ドライバー認定書を渡しているところ


これからは、アマミノクロウサギ、ツシマヤマネコともに交通事故を減らすようともに別の場所で努力して行こうと思っています。

それぞれ、別の場所で交通事故防止を取り組んでいく約束をかわしました。

そう誓い合っている矢先に、またまたヤマネコの交通事故が今度は佐須奈で発生しました・・・。

残念です・・・。これで今年度3件目です。
今回も、栄養状態のいい亜成獣のオスでした。
詳細は、http://c-kyushu.env.go.jp/twcc/blog/news/index.htmlを参照ください。

11月7日発生、事故個体写真
(発見、通報してくださった地域住民の方から提供してもらった写真です。)

長くなりましたが、最後に宣伝です。
1ヶ月ほどで3件もヤマネコの交通事故が発生していることから、交通事故を少しでも減らすために今センターではヤマネコの交通事故展を開催しています。
期間は12月15日までの約1ヶ月です。
詳細は、イベント情報(http://c-kyushu.env.go.jp/twcc/blog/event/index.html)をご覧ください。

この交通事故展内でも、認定ドライバーの証明書を発行していますので、
来館された際には職員に一声おかけください。
よろしければ、職員日誌の登場してもらいます!

よろしくお願いします。

ではでは、またの投稿でお会いしましょう!!

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2011年11月11日ヤマネコの移動

センター職員日誌 山本

今日は、佐世保の西海国立公園九十九島動植物園に移動するヤマネコたちを空港に送りに行ってきました。

今回は、オスメス各1頭が繁殖を目的としたペアリングのために佐世保に向かいます。
これで、九十九島動植物園で飼育されるヤマネコは7頭になりました。
(公開されているのは「たから」1頭で、他の個体は非公開の繁殖施設で飼育されています)


こちらはNo.24メス。輸送用のキャリーケースに入っています。
センターの公開個体「福馬」のきょうだいで、「福馬」とよく似たかわいい顔をしています。


No.37オス。体格も性格もよい、元気で活発なヤマネコです。

2頭とも、輸送中ずっとおとなしくしていました。
ペットのネコだと結構ニャーニャーいう子が多いような気がしますがヤマネコは基本的に輸送中は無言です。


空港のカウンターにて。
キャリーの外側は、こんな感じでがっちり梱包されています。

この後飛行機に乗り、長崎空港へ飛んでいきました。
動物園の方が空港まで迎えに来てくれ、佐世保まで輸送します。

九十九島の動物園に無事に到着したとご連絡を頂いて、対馬のスタッフもほっとしました。

来年の春こそ、かわいい赤ちゃんヤマネコが沢山生まれますように☆

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2011年11月11日昆虫だって生きている

センター職員日誌 水崎

田代です。

本日、棹崎公園を仕事で歩いていたら、季節はずれのクワガタが1匹いました。
11月にクワガタを見かけるなんて初めてです。
車にひかれないようにそっと樹の根の方に移してあげました。


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2011年11月09日ヤマネコ歓迎式

センター職員日誌 山本

10月に、名古屋市東山動物園と、盛岡市動物公園に新たにツシマヤマネコが移動しました。

これまでツシマヤマネコを知る機会の少なかった東海地方と東北地方で、
対馬とツシマヤマネコ、そしてその置かれている厳しい状況について
より多くの方に普及をしていただくことが期待されています。

どちらの動物園も、ツシマヤマネコの受け入れに当たる事前準備がとても熱心でした!

東山動物園からはヤマネコの飼育担当者が対馬にいらっしゃり
ヤマネコの飼育だけでなく、野外のヤマネコの調査や、対馬の自然について
研修を受けていかれました。

盛岡市動物公園では、とても広いケージをヤマネコ用に準備していただき、
「寒いのではないか」という配慮からヒーターまでいれてもらいました。

そして、いよいよ公開の日を迎えました☆



11月1日の公開式典では
ツシマヤマネコの着ぐるみを、動物園のコアラの着ぐるみがお迎えしてくれました!


ここでも沢山の方がヤマネコに会いに来てくれています。


公開個体の「ひなた」。沢山のお客さんを前にして、堂々としたもの。

11月6日には、盛岡市動物公園で歓迎イベント「ようこそツシマヤマネコ」が開催されました。


こどもたちの歓迎紙芝居などが行われ、大盛況でした!

盛岡市動物公園では、佐護ツシマヤマネコ米や、対馬の蜂蜜などの販売、対馬観光のPRが行われました。

対馬の観光物産の紹介は、今週末の東山動物園でも開催されます。
お近くの方はぜひお立ち寄り下さい☆


一方対馬では、今日はついにNo.1じいちゃんに長靴をかじられてしまいました…
(身は入っていなかったのでけがはありません)

普段お年寄りっぽい動きなのに、襲ってくる時はすごく力強いです。
(写真は、先日初めてホースにかじりついてきた様子)
福馬くんとの血の繋がりを感じました。

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2011年11月02日2番穂と1番ずき(耕す)

センター職員日誌 水崎

田代です。

先月(10月)の半ばまで黄金色していた佐護平野の稲(米)も今では、写真のように2番穂(手前)1番ずき(先)のようになりました。



今年は、大きい台風もなく稲作農家は豊作だったでしょう。
しかし、もう今から来年の米づくりの準備が始まっています。
写真の田んぼがそうです、農家は、稲刈りが終わったからといって安心はできません。
又、この田んぼに来年の田植え前には、いろんな鳥、動物、昆虫が来るでしょう。  

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2011年11月01日展示動物

センター職員日誌 水崎

神宮です。

センターではウナギ、ネズミ(アカ・ヒメ・カヤ)、メダカ、ドジョウなどを展示しています。ウナギはセンターに来た当初は、小さくて餌もほとんど食べませんでしたが、今では大きなミミズを丸のみします。そうするうちにウナギもどんどん大きくなって、今では水槽とほぼ同じ長さになりました。そのうち今の水槽では飼えなくなるかも・・・。



ネズミたちは、来館者にも大人気!!中でもアカネズミが人気です。ビンの中にギュウギュウ詰めに入っている姿がなんとも可愛い!!



みなさん~福馬クンだけじゃなく、展示動物たちも可愛いので、ぜひ見に来て下さい。

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2011年10月31日回り道

センター職員日誌 水崎

川口です。

今朝、思わぬアクシデントで回り道をして通勤しなくてはならなくなりました。

私の自宅はセンターから約20kmほど離れた志多留という集落なのですが、最初の峠の頂上付近の道路が土砂崩れでまったく通れない状況でした。

車から降りてとりあえず証拠写真を撮ろうとすると、まだパラパラパラ…と少しずつ崩れており、これは危ないと思ってすぐに引き返しました。

以前、大雪の日に倒木を退かして出勤したことはありましたが、さすがに今日は危険を感じましたし、人力では到底無理だと判断してすぐに仁田周りで通勤しました。

下敷きにならなくて良かったですが、朝から冷や汗ものでした(-_-;)


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2011年10月30日ぼくらのツシマヤマネコストーリー

センター職員日誌 一條

芸術の秋。
島内各小中学校や各町でも、文化祭があちこちで開催されています。
そんな中10月28日には、峰町の西部中学校で文化祭が開催されました。

目玉は全校生徒35名が力を合わせて作り上げた劇。
タイトルは「ぼくらのツシマヤマネコストーリー」!!
センターも、この劇に協力させていただきました。

始まりは9月の終わりのある日。
国語教諭でもある教頭先生が来館され、台本についてのご相談を受けました。
センターからはちょっぴり離れた峰町ですが、ヤマネコの生息地。当時一番最近の交通事故現場も、峰町でした。
詳しくは、ヤマネコニュースの過去ログをご覧ください。
http://c-kyushu.env.go.jp/twcc/bbs/yamaneko/index.html

劇をするにあたり、国語の時間を活用した「ヤマネコ教室」の時間も頂きました。
生徒さん達は凄くまっすぐで、時間ぎりぎりまで答えても答えきれない量の質問を頂き、とてもうれしかったです。


そして文化祭当日。
ヤマネコをテーマにした劇がどんな形になったのか、西部中にお邪魔してきました。
お邪魔した時はちょうど「海神太鼓」の上演が始まったところ。
ばっちり決まってて恰好良かったです(*^_^*)


太鼓が終わると、いよいよ劇の上演開始です。
3年生が文化祭の劇のテーマについて話しあい、ヤマネコを取り上げようというところから、話は始まります。
初代公開ヤマネコ、つしまる(http://c-kyushu.env.go.jp/twcc/yamaneko/gallery/Mt-09/tushimaru.html)が、父親だったら…という、架空の設定の元、物語が始まります。
(実際には、ヤマネコのオスは子育てに参加しないといわれています)
さっそく、つしまるファミリー登場!!


耳としっぽ、肉球…ヤマネコの特徴もちゃんと捉えています♪

つしまるはお腹を空かせた子供たちのために鶏小屋へ行こうとして、罠にかかり、センターに保護されます。
「ほかのヤマネコのように、すぐに外に帰ってくるわよ」と、お母さん。
ところが…


TWCC職員「まさか猫エイズにかかっているなんて…」
猫エイズにかかったヤマネコは、他のヤマネコに病気をうつす可能性がある為、野生に帰すことが出来ません。
「せめて広いケージで飼育して、島のみんなにヤマネコを身近に感じる機会を作ってもらおう」
こうして、つしまるの一般公開が始まります。
センター職員役の子達も、本物以上に?ばっちり決まっていました。

劇中では、対馬市ネコ適正飼養条例も紹介されました!
この条例は、ネコもヤマネコも、対馬で暮らしていくために作られたもので、イエネコの登録や、マイクロチップの埋め込みの義務化などが定められています。
(現在、対馬市ではこれらの手続きを無料で受けられます)


ところ変わって、昔の対馬。
タイムスリップした1年生たちがヤマネコについての話を聞きます。
電気もガスもないけど、ヤマネコがたくさんいた時代、ヤマネコ達の受難は別の形でした。
「さぁ、鍋が出来ましたよ。みんなの時代にはきっと食べられないごちそうですよ」
「これは、ツシマヤマネコのいり焼き!!」
「え~っ!?」

昔の人を演じる1年生たちが可愛らしかったです♪
蛋白源の少なかったかつての対馬では、ヤマネコも貴重な人間の食糧だったんですね。



劇ではヤマネコと人間の暮らし、環境の変化が見事に描かれていました。
最後はダンスで幕が閉じます。


決めポーズもばっちりです。

劇中では、人とヤマネコの双方が住みよい対馬を作る為にどうしたら良いかというメッセージが各所に散りばめられていました。
これを機会にヤマネコについてを考えてくださった方も多かったのではないでしょうか?

西部中の皆さん、忙しい合間を縫っての練習、お疲れ様でした!
リニューアル後のセンターにはまだ来たことがないというお話でしたが、これを機会に、是非是非センターにも遊びに来てくださいね♪

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2011年10月24日初午祭!!

センター職員日誌 一條

水﨑さんがはちみつ取りをしていた頃…
上県町仁田の「目保呂ダム馬事公園」にて、初午祭が開催されていました!

「初午」は「はつうま」と読みます。
本来は旧暦6月の初午の日(今年は7月2日です)に仁田で行われていた、子供の健やかな成長を願う神事だったものが、明治時代に対州馬(たいしゅうば)で「馬跳ばせ」という草競馬を行うようになったのが、今のお祭りの原型です。
時代の移り変わりの中で途絶えてしまったこのお祭り、今回は記念すべき第10回となりました♪
今年は初めて、全てのプログラムを島内のジョッキーで実施しています!!

私もジョッキーとして参加させて頂きました。

相棒の凪子はのんびりおっとり、マイペースな性格で、レース中の会場に笑いの渦を起こしてくれました。

今回は対馬で伝統的に使われていた和鞍を使い、馬の和装を再現!

カヤや藁を括り付けたり、丸太を引かせたり、対馬の人たちの昔の暮らしはこんな風だったのか…と感心しました。
藁の縛り方がわからず、ゲストで来ていた昔の対州馬を知る方に手伝って頂く場面もありました。

荷物を下ろしたら、和鞍で競争。
宮本常一の「私の日本地図 対馬紀行」を思い出しました。


もちろん、対州馬の草競馬、「馬跳ばせ」も実施!
6頭立てのレースは圧巻です!


対州馬は日本に8種いる在来馬の1種で、島内にはわずかに27頭しか飼養されていません。
小柄ですがおとなしくて力持ち。更には練習すればこんな事が出来てしまう賢さも持っています。
(因みに、この「もんちゃん」が乗っている箱の幅は40センチです。)


ヤマネコの推定頭数(80~110頭)よりも更に少なくなってしまった対州馬ですが、馬事公園では春にメスの仔馬が誕生しました!

仔馬の名前は一般公募を行い、「夢花(ゆめか)」という名前を貰いました。
元気に育って、たくさんの仔馬を生んでくれたら…と思います。

対州馬の魅力に触れ合える目保呂ダム馬事公園、やまねこセンターによる際には、是非足を運んでみてくださいね!!
トレーナーの篠原さんは、「とらやまの森」54号「対馬の守人」コーナーにも登場しています!
http://c-kyushu.env.go.jp/twcc/torayama/back-number.htm

ところで…
調べてみたら、「初午」って、全国的には旧暦2月の初午の日に行うお稲荷さんのお祭りのようですね。
対馬の初午祭がどうしてこのような形になったのか、なかなか興味深いです。

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2011年10月21日ヤマネコ交通事故相次ぐ・・・!!

センター職員日誌 山中

10月4日(火) 峰町三根の国道上にてヤマネコの死体が発見されました。
調査の結果から、原因は交通事故であると断定されました。

残念ながら、無事故記録は194日と、200日に届きませんでした。

悔しがっているのもつかの間、10月17日に佐護でヤマネコが
事故に遭いました。

佐護で轢かれたヤマネコ・・・!

どちらの個体も栄養状態もよく、今後が期待される個体でした。

実は、10月4日に事故が発生した峰町三根は昨年度の11月、3月と同じ場所(1km以内)で起きており、3回連続で同じ場所です。

今、一番事故が起きる可能性が高い場所といえます。

最近は、シカやイノシシとぶつかったという話も耳にします。
中大型の動物との交通事故は運転手、同乗者自信がケガをする可能性が
あります。

夜道を走る際は、スピードを控えめにお願いします。



峰町三根の事故現場に落ちていたヤマネコと思われる糞

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