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九州地方環境事務所

ツシマヤマネコニュース

千俵蒔山野焼き開催!!

2016年03月13日
センター職員日誌 吉岡

こんにちは☆

普及啓発担当の吉岡です。

 

3月6日に雨天のため延期になっていた千俵蒔山の野焼きを

3月13日に無事実施することが出来ました。

 

千俵蒔山の野焼きとは、

かつて佐護では農業をしていく上で欠かせなかった牛の飼料を、

千俵蒔山の草原から調達していました。

草原を維持するために毎年2月から3月頃に千俵蒔山の

野焼きを行っていました。

ところが、農業の機械化や農業離れによって牛を飼う必要がなくなり、

千俵蒔山の野焼きも行われなくなりました。

その結果、植生の遷移によって草原は人の手が入らない暗い森林へ変化していきました。

草原はツシマヤマネコのエサとなる小動物が多く生息していたと思われ、

千俵蒔山が人の手が入らない暗い林に変化したことは、

ツシマヤマネコにとってエサ場の減少につながったと考えられます。

 

佐護地区では住民が主体となり

「かつての千俵蒔山の草原を再生させたい、

自分たちが子供の頃に見た草原を子供達に継承したい」

と、千俵蒔山草原再生プロジェクトを立ち上げました。

そして、2008年3月9日に40年ぶりに野焼きが行われました。

 

昨年は千俵蒔山の風力発電施設建て替え工事のため、

実施されませんでしたが、

今年で6回目となった今回の野焼きは、

天気にも恵まれなんとか開催することができました★

 

朝早くから消防団や地域の方々が集まって開催しました!!

 

消防団ごとに定位置につき、

点火開始のサイレンの合図で一斉に火をつけます。

火を付ける場所は風向きや地形を考えたうえで決定するそうです!!

 

 

 

 

風下に火をつけると一気に燃え広がり、

あっという間に焼け野原になっていきました(゚Д゚)!!

 


 


 

消防団やボランティアの方々は、

予定区間よりも外に燃え広がらないよう消化を行います。

 


 


 

一昨年は風の影響で1区間しか実施できませんでしたが、

今回は無事、全区間実施することができました。

春には野焼きを行った部分が、

緑色の草原になるのがとっても楽しみですね(^^)