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九州地方環境事務所

ツシマヤマネコニュース

湿地回復!ヤダケ植栽イベント、開催♪

2012年05月08日
センター職員日誌
ゴールデンウィークも明けましたが、いかがお過ごしでしょうか?
センターには、連日沢山のお客さまが来てくださいました。
様々な土地から来た方とお会いできるのも、ゴールデンウィークの楽しみの一つです。

さて、ゴールデンウィーク初めの4月30日には、舟志の森で湿地再生のためのヤダケ植栽イベントがありました。
「舟志の森」では、舟志区、対馬市、ツシマヤマネコ応援団、住友大阪セメントの4者が平成18年からツシマヤマネコをはじめとした生き物たちが住みやすい森づくりを行っています。
今回はヤマネコが住みやすいようにため池の管理や交通事故対策を行っている湿地地区で、道路からの目隠しにする為のヤダケの植栽を行いました!

まずは移植するためのヤダケを掘ります。

竹の仲間は根っこで増えるので、タケノコがついた状態の根っこを移植するのですが…。
ヤダケが植わっている場所は石だらけで、地面が固くて、一つ掘り取るのも一苦労です。

そして竹の根っこは乾燥に非常に弱いので、すぐに植えつけなければいけません。
根っこが来次第、参加者の皆さんでスムーズに植えつけます。


センターの茂木アクティブレンジャーも頑張ってます♪



植え付けが終わったら、今度は水やり。
湿地の水をバケツで汲んで、丁寧に水をかけます。


作業終了!
こんな感じになりました。
少しわかりにくいですが、ひょろひょろ出ているのが、移植したヤダケです。
今出ている部分は枯れてしまいますが、根っこに付いたタケノコが、これから成長してくれるはずです。

ヤダケが大きく成長し、茂ってくると、湿地への目隠し効果はもちろん、ヤマネコが道路に飛びだす頻度も低くなることを期待しています。

作業に参加してくださった皆さんです。

沢山のご参加、ありがとうございました!!


作業を行った湿地の全体像はこんな感じです。
かつては田んぼだったという話ですが、耕す人が居なくなり、湿地化していました。
だんだん乾燥し、陸地化することを防ぐために、堰を作り、水がたまるようにしています。
湿地やヤダケの様子も、またご報告していけたらと思います。