九州地域のアイコン

九州地方環境事務所

ツシマヤマネコニュース

野生復帰したヤマネコのモニタリング調査

2011年07月14日
センター職員日誌
6/13のヤマネコニュースでも報告しましたが,昨年1月に上対馬町河内で保護されたヤマネコを6/9に野生復帰させました.

野生復帰した後はこのヤマネコがちゃんと元気に暮らしているかどうかのモニタリング調査を実施しています.

約1ヶ月間のモニタリング調査の結果,このヤマネコは河内周辺の国道沿いで暮らしていることが分かってきました.
この付近を車で通るときはこのヤマネコが暮らしていることを思い出していただき,交通事故に注意していただければと思います<(_ _)>


さらに,このモニタリング調査の中でとても嬉しいことがありました.

なんとモニタリング調査で設置していた自動撮影カメラにヤマネコの親子の姿が写っていたのです(*^_^*)


母ネコのもとに駆け寄る仔ネコ.
仔ネコの目線の先はお母さんの尻尾かな?


お母さん!こっちに何かあるよー!?

何見てんのよっ!!!


さらにこの付近では立派な体格をした雄のヤマネコの姿も確認されています.
(仔ネコのお父さんかな?)


比較的若い感じのヤマネコ(性別は不明)の姿も何度か確認されました.


つまり,この周辺で暮らすヤマネコは野生復帰した個体と合わせて計5頭!

ちなみに佐須奈トンネルから河内・大浦集落までの国道上は,過去に4件のヤマネコの交通事故が発生している超危険ゾーンです.
(シカやイノシシも道路上に出てきている姿が特に頻繁に見られる区間ですよね)

ここは蛇行する河川に沿って国道が通っているため,道路上が動物たちの移動経路になっているのかも知れませんね.

ヤマネコら動物たちとの交通事故を未然に防ぐには,スピードを出さずに安全運転を心がける他にも,ほんの少し道路脇にも注意を向けるだけで(この付近では道路上に動物が飛び出してくるかも知れないぞと考えながら運転するだけで)大変効果がありますよー(^^)/