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ツシマヤマネコ公開展示個体「福馬」の公開中止の継続について【4月23日】

2019年04月23日

ツシマヤマネコ公開展示個体「福馬」の公開中止の継続について【4月23日】

環境省対馬野生生物保護センター(以下、「センター」という。)では、国内希少野生動植物種であるツシマヤマネコの保護増殖及びその普及啓発のため、ツシマヤマネコ1頭(「福馬」オス、15歳)を公開展示してきましたが、本年1月より、高齢による体調不良のため非公開で治療しております。現時点においても回復傾向が認められないため、大型連休中を含め、当面の間はセンターでの「福馬」の公開展示を中止しますので、お知らせいたします。

1.対馬野生生物保護センターでのツシマヤマネコの展示について

国内希少野生動植物種ツシマヤマネコの実物を見ることで、ツシマヤマネコへの関心及び保護意識をより高め、保護活動をさらに推進していくことを目的として、平成20年(2008年)6月10日よりツシマヤマネコ「福馬」の公開展示を行ってきました。

なお、センターではツシマヤマネコ「ナミ」も飼育を行っていますが、先天性心疾患のため公開展示は行っていません。

2.公開展示個体「No.23(福馬)」について

平成16年(2004年)4月3日、福岡市動物園生まれ。オス、15歳。父親「No.03(ジョージ)」、母親「No.13(ミヤコ)」。

「福馬」は昨年(2018年)12月30日頃よりふらつきが見られるなど、体調がすぐれないため本年1月より公開展示を中止し、室内飼育に切り替え治療を行ってきました。血液検査等での異常は確認されていないことから、原因は15歳という高齢による体調不良と考えています。現時点では、症状が回復していないことや公開することによる個体への負担軽減のため、大型連休中を含めた当面の間、公開中止を継続することとしました。 

現在は体調は安定しており、入院用の飼育部屋にて安静にしています。今後は体調を見ながら、自然に近いケージへ移すなど、少しでも安静に過ごしてもらうことを検討しています。

3.今後の方針について

当面の間は、残念ながらセンターにおける公開展示個体は不在となります。ツシマヤマネコ保護増殖事業の進捗状況を鑑みて、今後の展示個体についての検討を行う予定です。

4.問合せ先

○ツシマヤマネコ保護増殖事業全般について、写真提供について

 環境省対馬自然保護官事務所(℡:0920-84-5577、担当:山本、箕浦、堺)

環境省

・九州地方環境事務所野生生物課

課長          鑪 雅哉

・対馬自然保護官事務所

(対馬野生生物保護センター)

上席自然保護官     山本 以智人

・対馬自然保護官事務所厳原事務室

自然保護官       永野 雄大