報道発表資料
【開催予定】平成18年度 新城島(上地島)におけるインドクジャクの捕獲結果
2007.04.13 那覇自然環境事務所
環境省那覇自然環境事務所では、八重山諸島で生態系への影響が懸念されているインドクジャクについて、新城島(上地島)で捕獲作業を実施し、平成18年度には合計48羽を捕獲しましたのでお知らせします。
19年度も引き続き、地元住民の皆様のご協力の下、新城島(上地島)において捕獲作業を実施していく予定です。
インドクジャクはインド、スリランカ等を原産とする大型鳥類で、植物の果実、種子、葉、根茎や、小型のほ乳類、両生は虫類、昆虫など多様な動植物を大量に採餌するため、生態系への影響が懸念されており、要注意外来生物[環境省ページ]に選定されています。新城島(上地島)でも、小動物の減少や農作物の被害が報告されています。
このため、環境省では平成15年度より新城島(上地島)において生息状況調査や捕獲方法の検討等を行い、18年度からは、新城島(上地島)からの完全排除を目的として捕獲事業に着手しました。本事業においては、八重山猟友会や新城公民館等にご協力をいただいています。
18年度の事業概要は以下のとおりです。
1.捕獲作業日時
- 第1回:
- 平成18年12月3日(日)~12月9日(土)
- 第2回:
- 平成19年 3月1日(木)~3月2日(金)
- 第3回:
- 平成19年 3月13日(火)~3月14日(水)
- 第4回:
- 平成19年 3月30日(金)~3月 31日(土)
2.場所
新城島(上地島)
3.捕獲方法
銃器(スチール弾使用)、張り網、ドロップネット等
4.捕獲作業延べ人数及び捕獲個体数
- 第1回:
- 捕獲作業69人 安全管理37人 捕獲数31個体(オス7、メス6、不明18)
- 第2回:
- 捕獲作業8人 安全管理8人 捕獲数7個体(オス2,メス3、不明2)
- 第3回:
- 捕獲作業8人 安全管理8人 捕獲数3個体(オス1,メス2)
- 第4回:
- 捕獲作業8人 安全管理10人 捕獲数7個体(オス4,メス2,不明1)
- 推定残数10羽前後
19年度は以下のとおり予定しています。
- 1) 新城島(上地島)
- 残存するインドクジャクの捕獲
- 2) 新城島(上地島)
- 生態系の回復状況調査
- 3) 石垣島
- インドクジャクの生態及び生息分布調査
- 4) 石垣島
- 捕獲方法の検証
- 5)
- 関係機関との連絡会議
連絡先
環境省 那覇自然環境事務所
所長 中島 慶二
担当:石垣自然保護官事務所
自然保護官 小畑 義之
電話:0980-82-4768
FAX:0980-82-0279