九州地方環境事務所

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報道発表資料

九州地方環境事務所報道発表資料>2006年度

【通知】イリオモテヤマネコの死体発見について

2006.11.13 那覇自然環境事務所

 11月11日午後6時半頃、西表島北岸の県道上でイリオモテヤマネコの死体が発見されました。死体はメスの幼獣で、死因は交通事故です。

 イリオモテヤマネコの交通事故による死亡確認は、2006年に入って6月に次いで2件目、記録が残っている1978年以降の累計では、42件目となります。

 冬期は、イリオモテヤマネコの親離れ、そして発情期に入るシーズンです。このため、イリオモテヤマネコが路上に現れることが多い時期であり、環境省では関係機関との共催で11月から2月までイリオモテヤマネコ交通事故防止キャンペーンを開催中です。西表島で自動車を運転される方は、特に夜間、スピードは控えめにして、道路上の野生動物に十分に注意していただきたいと思います。島内の制限速度は時速40kmです。

 また、イリオモテヤマネコを目撃した・衝突してしまった・死体を発見した、などの場合は、365日24時間いつでも構いませんので、西表野生生物保護センター(0980-85-5581)に連絡をいただきたいと思います。

死体確認の概要

 2006年11月11日(土)18:25頃、竹富町西表島北岸の県道白浜南風見線上において、バスで走行中の(株)東部交通運転手が、イリオモテヤマネコの死体を発見し、西表西部動物診療所(栗原新院長)に搬送した。栗原院長は死体搬入後、18:50に西表野生生物保護センターに電話連絡した。連絡を受けたセンター職員は同診療所に赴き、19:50に死体を確認し、計測、一次検査等処置後、22:15に西表野生生物保護センターに搬入された。

死体の状況は、以下のとおり。

1.性別:
メス
2.年令:
幼獣
3.体測:
体重 1,620g、全長650mm
4.死因:
外見上は、頭蓋骨が骨折し、左眼球が突出していた。身体への損傷、道路上で発見されたことから、ロードキル(交通事故死)と判断された。

 なお、同死体については、専門家による健全性把握、病理検査及び寄生虫検査等のため、鹿児島大学農学部獣医学科に送付した。

連絡先

環境省 那覇自然環境事務所
電話:098-858-5824

担当:西表自然保護官事務所 自然保護官 鑪 雅哉(たたら まさや)
電話:0980-85-5581(西表野生生物保護センター)