報道発表資料

2022年04月12日

徳之島におけるアマミノクロウサギの大量死とその要因について

 令和4年3月9日(水)午前、徳之島南部の剥岳林道大原側にて死亡したアマミノクロウサギ(国指定特別天然記念物・国内希少野生動植物種)3個体が発見されました。うち、1個体には胎仔1個体が確認されました。また、周辺の自動撮影カメラには、同日の早朝にイヌ3匹が撮影されていました。死因を特定するため、研究機関に遺伝子検査を依頼していましたが、この度、結果が判明し、全3個体の損傷部からイヌの遺伝子が検出されました。死体発見時の状況、周辺の自動撮影カメラ情報及び遺伝子検査の結果から、本事例はイヌによる捕殺であったと推測されました。徳之島では、関係機関が連携して引き続き対策を進めて参りますが、徳之島にお住まいの皆さまには一層の飼い犬・飼い猫の適正飼養をお願いいたします。

1.個体情報

動物種 発見日時 発見場所 個体の状況 遺伝子検査
No.1 アマミノクロウサギ 3月9日(水)朝 剥岳林道

体の欠損なし

骨折あり

イヌ
No.2 アマミノクロウサギ 3月9日(水)朝 剥岳林道

体の下半身が欠損

骨折あり

イヌ
No.3 アマミノクロウサギ 3月9日(水)朝 剥岳林道

首元が裂開・体の一部が欠損

骨折あり

腹腔内に体が一部欠損した胎仔1個体あり

イヌ

2.発見時の対応

3月9日(水)午前10時30分頃に環境省職員が剥岳林道大原側の約300mの区間で、死亡したアマミノクロウサギ3個体を発見した。その後の検査で、うち1個体には胎仔1個体が確認された。また、周辺の自動撮影カメラには、同日の午前4時頃にイヌ3匹の撮影が確認された。発見時の状況及び周辺の自動撮影カメラ情報からイヌに捕殺されたものと推測し、環境省より国立環境研究所に遺伝子検査を依頼した。同日には徳之島保健所により同林道に犬用ワナが設置された。なお、自動撮影カメラで撮影されたイヌは未だ捕獲されていない。

後日、徳之島町より、イヌの目撃情報の収集や放し飼い・遺棄の防止を呼びかけるチラシを近隣集落に配布した。なお、自動撮影カメラで撮影されたイヌの目撃情報は未だ寄せられていない。

3.遺伝子検査

死因を特定するため、環境省から国立環境研究所に遺伝子検査を依頼したところ、全個体の損傷部からイヌの遺伝子が検出された。

4. 所見

死体発見時の状況、周辺の自動撮影カメラによる撮影情報及び遺伝子検査の結果から、本事例はイヌによる捕殺であったと推測された。

5. 地域の皆さまへのお願い

引き続きモニタリングを継続するとともに、関係機関と連携して対策を進めて参りますが、徳之島にお住まいの皆さまには一層の飼い犬・飼い猫の適正飼養をお願いいたします。


図1:現場位置図

※上:広域図  下:詳細図

図2:現場写真

図3:個体写真


図4:自動撮影カメラ撮影画像

■ 問い合わせ先
環境省 奄美群島国立公園管理事務所
所 長   阿部 愼太郎
担 当 徳之島管理官事務所 国立公園管理官 福井 俊介
電 話:0997-85-2919
FAX:0997-85-2045
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