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沖縄奄美自然環境事務所

報道発表資料

2021年08月31日
  • その他

奄美大島の三太郎線周辺における夜間利用ルールの試行開始について

令和3年10月29日(金)から、奄美大島の市道三太郎線、市道スタルマタ線及び市道石原栄間線周辺において、夜間利用ルールの試行を開始します。ご利用に当たっての事前予約の受付は、令和3年9月1日(水)午前10時より開始します。野生動物の保護と質の高い利用の両立に向けて、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

1.背景・目的

今年7月に世界自然遺産に登録された奄美大島では、世界自然遺産地域及び緩衝地帯に含まれる市道三太郎線、市道スタル俣線及び市道石原栄間線周辺(以下、「三太郎線周辺」という。)において、野生動物の観察等を目的とした夜間の車両通行が増加しており、アマミノクロウサギ等の野生動物のロードキルの増加や野生動物へのストレス増加などの悪影響が懸念されています。また、利用者にとっても、混雑による野生動物の出没頻度の低下や、車両の追い越しによる利用者間のトラブルなどの発生により、利用体験の質の低下が懸念されています。

そこで、関係する行政機関、地元町内会、エコツアーガイド、民間企業、NPOなどで構成される「奄美大島三太郎線周辺における夜間利用適正化連絡会議」では、三太郎線周辺における夜間利用ルールの設定に向けた検討を進めてきました。

この度、同連絡会議における合意を得て、令和3年10月29日(金)から、三太郎線周辺における夜間利用ルールの試行を開始しますので、お知らせいたします。

ご利用に当たっての事前予約の受付は、令和3年9月1日(水)午前10時より開始します

2.実施概要

【試行開始時期】

・令和3年10月29日(金)18時から試行開始

・予約が必要な時間帯:4月~9月は19時~翌5時

           10月~3月は18時~翌6時

※運用状況を踏まえて、必要に応じてルールの見直し等を検討します。

【対象】 住民、ガイド、観光客等、夜間に三太郎線周辺道路を通行するすべての方。

【夜間利用ルールの内容】

★市道三太郎線:WEBでの事前予約制。

(東西それぞれの入口から30分おきに1台ずつ)

夜間の野生動物観察ルールの順守をお願いします。

★夜間の動物観察に不慣れな方は、ガイド利用(有料)を推奨します。

★市道石原栄間線:通行には予約時の申請が必要です。また、自然保護パトロールの一環として、密猟者、昆虫トラップの設置、ロードキル、その他の異常を確認した場合には、写真や位置情報とともに、通行翌日までに必ず事務局に報告を行ってください。(報告先:RO-AMAMI@env.go.jp)

★市道スタル俣線:夜間の通行自粛をお願いします。

※夜間利用ルールには法的拘束力はなく、あくまで協力を依頼するかたちで実施します。

【夜間の野生動物観察ルール】

皆が楽しめるよう、お互いにゆずりあって利用しましょう!

○速度:時速10km以下で、生き物に気をつけて走行する。

・野生動物の交通事故防止のため、極力スピードを控えて走行する。

・アマミノクロウサギだけではなく小型の両生類、爬虫類、甲殻類などにも気をつけて走行する。

・カエルやイモリ、オタマジャクシ等の生活の場である水たまりはなるべく車で踏まない。

・道路の端から飛び出してくる生き物に気をつける。

・下り坂はスピードが出やすいので特に注意する。

○観察時:動物から離れて、静かに観察する。

・動物には触らない。

・動物に餌を与えない。

・大声を出さない。

・車のドアを勢いよく閉めない。

・アマミノクロウサギ等の哺乳類・鳥類からは2m以上離れて観察する。

○ライト:生き物を探すライトは車につき1本とする。

・手持ちライトで逃げていく生き物をしつこく追わない。

○追いつき:前の車に追いついたらハイビームをやめて一旦待機し、合図(左ウィンカー)がでるまで無理に追い抜かない。前の車は、十分観察できた場合は後続の車に先頭をゆずる(左ウィンカーで合図する)。

○すれ違い:対向車が来たときはハイビームをやめる。

すれ違い時には上り優先通行とし、待機車(下り)は消灯する。

○その他:ペットを連れていかない。


【ご利用に当たって】

【エコツアーガイド同行を推奨します。

・運転もお任せで、夜道でも安全に観察が可能です。

・野生動物との遭遇、発見はさすがプロの腕前です。

・以下のURLからエコツアーガイドを予約できます。

奄美大島エコツアーガイド連絡協議会 所属ガイド一覧

(リンク)https://amamiguide.jimdofree.com/

予約時間の前後5分以内に出発してください。車間が詰まると野生動物に遭いにくくなります。

ルール看板をよく読んでから通行してください。

仮予約や無断キャンセルはやめましょう。他の方の迷惑になります。

○車を降りて観察する際には、他の車やハブ等に十分注意してください。

HP用地図0828

【実施主体】

 奄美大島三太郎線周辺における夜間利用適正化連絡会議

 事務局:環境省奄美群島国立公園管理事務所、鹿児島県環境林務部自然保護課、奄美市プロジェクト推進課、奄美市住用総合支所市民福祉課 

3.予約方法

予約は令和3年9月1日(水)10:00より受付開始します。

①WEB予約(24H受付可)

 以下の予約サイトよりご予約ください。

 https://coubic.com/santaro

QRコード

②現地予約

下記の施設にお越し頂いても予約が可能です。施設のスタッフが受付のサポートを行います。(各施設への電話でのお問い合わせはご遠慮ください。)

・奄美野生生物保護センター(大和村思勝551)

【開館時間 9:30~16:30(月曜日(祝日は除く)、年末年始は休館)】

・奄美市住用総合支所市民福祉課(奄美市住用町西仲間111)

 【開庁時間 9:30~17:15(土、日曜日、祝日は閉庁)】

4.お問い合わせ先(対応時間 8:30~17:15)

 環境省奄美群島国立公園管理事務所

 TEL:0997-55-8620

MAIL:RO-AMAMI..env.go.jp

三太郎周辺におけるナイトツアー等夜間利用適正化のための試行ルールの運用について.pdf

三太郎線周辺において夜間利用ルールを試行開始します!(チラシ).pdf

予約システム利用マニュアル.pdf

地元枠予約マニュアル

■ 問い合わせ先
環境省 沖縄奄美自然環境事務所
所長  宇賀神 知則
担当:奄美群島国立公園管理事務所
(奄美野生生物保護センター)
所長 阿部 愼太郎
電話:0997-55-8620
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