報道発表資料

2020年03月03日

(お知らせ)奄美・沖縄地域における種の保存法に基づく国内希少野生動植物種の新規指定につきまして

 環境省では、種の保存法に基づいて、絶滅のおそれのある野生動植物種を「国内希少野生動植物種」等に指定し、個体の捕獲、譲渡し等を原則禁止するとともに、生息地等保護区の指定や保護増殖事業などの必要な施策を講じることにより、種の保存を図っています。
 今回、同法施行令の改正によって、全国において合計63種が新たに国内希少野生動植物種に指定され、奄美・沖縄地域においては、オキナワコキクガシラコウモリやリュウキュウヤマガメなど合計26種が新たに指定されました。規制が令和2年2月10日より施行される旨、既に環境本省よりプレスリリース等にて周知がなされておりましたが、改めて皆さまにお知らせ致します。

1.種の保存法とは

 環境省では、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(種の保存法)」に基づいて、国内に生息・生育する希少野生生物について、レッドリストに掲載されている絶滅のおそれのある種のうち、人為の影響により生息・生育状況に支障をきたしているものの中から、「国内希少野生動植物種」等を指定し、個体の取り扱い規制(捕獲、採取、殺傷、損傷、譲渡し、広告・陳列等の規制)、生息地・生育地の保護、保護増殖事業の実施など保全のために必要な措置を講じています。

 国内希少野生動植物種の指定は、科学的知見を最大限に尊重して実施することとし、当面、2030年度までに700種を指定することを目指し、候補種の選定について検討しています(※2017年種の保存法改正時の国会審議での附帯決議)。

2.国内希少野生動植物種の指定状況

 これまで、全国において合計293種が指定されており、奄美・沖縄地域には117種が分布します(まれに飛来する鳥や昆虫の種の一部や、不確かな分布記録の種を除く)。今回、全国において63種が新たに指定され、沖縄県に分布するオキナワコキクガシラコウモリやリュウキュウヤマガメなど合計26種が含まれます。これにより、国内希少野生動植物種等は356種指定されることになり、奄美・沖縄地域にはそのうち143種が分布します。

3.今回奄美・沖縄地域で新たに指定された種(※の種は卵及び種子も規制対象)

・オキナワコキクガシラコウモリ

・オリイコキクガシラコウモリ

・リュウキュウユビナガコウモリ

・クロツラヘラサギ

・オオヨシゴイ

・サキシマカナヘビ

・ミヤコヒバァ

・リュウキュウヤマガメ

・リュウキュウヒメミズスマシ

・ガマアシナガアリ

・タガメ(特定第二種国内希少野生動植物種)

・ヘリトリケマイマイ

・クメジママイマイ

・ミヤコオキナワギセル

・トクネニヤダマシギセル

・トクノシマビロウドマイマイ

・ヒメタツナミソウ

・ヒメシラヒゲラン

・オオバシシンラン

・エンレイショウキラン(特定第一種国内希少野生動植物種)

・カンダヒメラン(特定第一種国内希少野生動植物種)

・イシガキスミレ(特定第一種国内希少野生動植物種)

・オキナワスミレ(特定第一種国内希少野生動植物種)

・タイワンエビネ

・タカサゴヤガラ

・アマミチャルメルソウ

■「特定第一種国内希少野生動植物種」とは

 国内希少野生動植物種のうち、商業的に個体の繁殖をさせることが可能な種。特定第一種国内希少野生動植物種の個体等の譲渡し等の業務を伴う事業を行おうとする者は、あらかじめ、環境大臣及び農林水産大臣に届け出が必要(法第30 条)

■「特定第二種国内希少野生動植物種」とは

 国内希少野生動植物種のうち、個体の数が著しく少ないものでなく、繁殖による個体の数の増加の割合が低いものでない等の条件を満たすものについては、特定第二種国内希少野生動植物種として、販売又は頒布をする目的での捕獲、譲渡し等のみが規制されます。

4.今回の新規指定種の特徴

・洞窟に生息する動物

・ペット目的の商取引が問題となっている種

・里山、草原、ため池等の二次的自然環境に生息・生育する種

・国民から提案を受けた種

5.罰則

 個体の取扱い規制違反(個体の捕獲等及び譲渡し等)について、個人の場合、5年以下の懲役又は500万円以下の罰金。法人の場合、1億円以下の罰金。

※その他の規制の罰則についてはお問い合わせください。

6.指定後の取組

 環境省沖縄奄美自然環境事務所及び所管の各自然保護官事務所では、国内希少野生動植物種の個体の取り扱い規制、許認可業務、生息地・生育地の保護、保護増殖事業の実施、密猟防止対策等、生息域外保全、講演会や出前授業、パンフレット等の配布による普及啓発等の取組を実施しています。

7.その他

・今回の指定種の中には、密猟・盗掘のおそれの高い種も含まれており、具体的な生息地・生育地情報の公表は控えさせて頂いております。

・今回の指定種の中には、リュウキュウヤマガメやサキシマカナヘビなど、既に文化財保護法(天然記念物)や市町村条例等により個体の取扱い規制が実施されている種も含まれています。

■ 問い合わせ先
環境省沖縄奄美自然環境事務所野生生物課(098-836-6400)
  • アクティブレンジャー日記 九州地区(リンク)
  • 環境省Twitter(リンク)
おすすめサイト
世界自然遺産候補地(リンク)
石西礁湖自然再生(リンク)
国際サンゴ礁研究・モニタリングセンター
EPO九州(リンク)
やんばる野生生物保護センター ウフギー自然館(リンク)
奄美野生生物保護センター(リンク)
漫湖水鳥・湿地センター(リンク)
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