国際サンゴ礁研究・モニタリングセンターについて

設立の経緯

今サンゴ礁に何が起こっているのか?

サンゴが死んで骨格だけになり、崩れたものががれきのように海底に積もっています。 1970年代~1980年代、わが国のサンゴ礁はオニヒトデの食害により大きな被害を受けました。その後、サンゴ礁は徐々に回復していましたが、1998年には海水温(かいすいおん)の上昇などが原因とされるサンゴの白化(はっか)現象が起き、再び大きな被害を受けました。 また、開発に伴う陸地からの赤土流出や生活排水などの人為的かく乱はサンゴ礁をさらに危機的な状況へと追い込んでいます。サンゴ礁の保全を図っていくためには、サンゴ礁を取り巻く様々な環境要因を解明するとともに、この問題について一人一人が真剣に取り組むことが必要です。

サンゴ礁を未来の子供たちへ

子どもたちがスノーケルで自然観察をしています。海で見つけた生き物を手に取ってじっくり観察しています。~ICRIから国際サンゴ礁研究・モニタリングセンターへ~ サンゴ礁は生物多様性の宝庫として、将来にわたって保全していく必要があります。 サンゴ礁の保全は国際的にも緊急の課題とされており、1995年 にはサンゴ礁保全のための包括的国際プログラム、国際サンゴ礁イニシアティブ(ICRI)が開始されました。 ICRIの主要な活動の1つが地球規模サンゴ礁モニタリングネットワーク(GCRMN)の構築であり、当センターではわが国はもとより、東アジア海(ひがしあじあかい)におけるGCRMNの拠点としての役割を果たすことが期待されています。

活動内容

1、サンゴ礁に関する情報の収集・整理・提供
ショーケースの中に4,5段の棚があり、棚の上に3つずつサンゴの骨格標本がラベルとともに並べられています。
サンゴ礁に関する文献や関係機関・団体等についての情報のデータベースの作成を行う他、当センターを拠点として行われる各種モニタリング調査結果の情報をインターネットを通じて発信するなど、より広い情報提供に努めていきます。
2、サンゴ礁モニタリング調査
サンゴ礁は自然的および人為的に様々な影響を受け、絶えず変化している生態系と言えます。従って、サンゴ礁を保全するためには、サンゴ礁の現状を継続して把握すること、つまりモニタリング調査が不可欠です。当センターでは石垣島周辺や石西礁湖(せきせいしょうこ)を中心にサンゴ礁のモニタリング調査を実施しているほか、研究者レベル、市民レベルのモニタリング調査の推進・支援をしています。
3、普及啓発活動
普及啓発活動。スノーケリング観察会は5,6人グループになって行います。安全にみんなで楽しみながら生き物を観察しています。サンゴ礁の保全は1人でも多くの人がサンゴ礁の重要性を理解することから始まります。当センターではサンゴ礁の価値や重要性、保全の必要性を訴えるための特別展示などを行うとともに、西表石垣国立公園をはじめとする各フィールドを利用した自然ふれあい活動を展開していきます。

施設案内

当センターでは、資料室の利用・施設の見学を随時行うことができます。サンゴの骨格標本などが観覧できる展示スペースもございます。 多目的レクチャー室、実験室、備品は、サンゴ礁保全や環境保全に関する研究・活動に限ってご利用いただくことができます。

施設の概要

施設案内の模式図。大小二つの四角い建物があり、細い廊下でつながっています。大きい方の南側にある出入り口から入って右手に受付とさらに奥に資料室が、左手に実験室があります。小さい方の東側にも出入り口があり、正面に多目的レクチャー室があり、右手に多目的トイレ男子トイレ女子トイレの順に並んでいます。多目的レクチャー室の前から廊下を経由して、受付まで続くスペースに展示スペースがあり、そのなかにサンゴ標本棚や剥製棚があります。
実験室
実験室には実験用のテーブルが二つあります。壁側にはサンプルを保存するための冷蔵庫や冷凍庫が二台あります。野外における調査・研究の拠点として活用できるように実験室や調査器具を整備しています。
多目的レクチャー室
レクチャールームには会議に使うための机や椅子、プロジェクター等の機材が備えられています。200名ほど収容できる広さです。会議や特別展示、講演会などを行うことが出来る多目的レクチャー室を併設しています。
サンゴ標本棚
サンゴ標本棚。ショーケースの中に様々な形をした白いサンゴの骨格標本が50種類ほど並べられています。石垣島や石西礁湖に見られるサンゴ礁を中心に標本の収集を進めていきます。
資料室
資料室には自然環境に関する本や業務の報告書が並べられています。関連図書や各種モニタリング調査の結果を閲覧できる資料室を整備します。

サンゴ礁生態系に関する調査研究のために当センターの利用を希望される方はご連絡ください。

施設及び資料の利用方法

施設見学・資料閲覧について

施設の見学や資料室内の資料閲覧は、随時行っています。お気軽にお越し下さい。

施設及び資料等の利用について

施設及び資料等のご利用については、事前の申込が必要となります。各利用規程をご確認の上、利用の14日前までに、下記連絡先までご連絡下さい。

施設等の利用について
サンゴ礁保全や環境保全に関する研究・活動等に対し、施設(実験室、多目的レクチャー室、資料室、休憩室等)の利用及び、備品等の貸し出しを致しております。
施設等利用に係る利用規定、申請書の閲覧・ダウンロードはこちら

資料等の利用について
サンゴ礁保全や環境保全に関する研究・活動等に対し、当センター所蔵の報告書、書籍、写真、その他資料等のご利用が可能です。
資料等利用申請書の閲覧・ダウンロードはこちら

利用申請書

施設等の利用について

サンゴ礁保全や環境保全に関する研究・活動等に対し、施設(実験室、多目的レクチャー室、資料室、休憩室等)の利用及び、備品等の貸し出しを致しております。

施設等利用に係る利用規程、申請書の閲覧・ダウンロード
利用規程 [PDF形式:70KB] Word [DOC形式:39KB]
申請書 [PDF形式:120KB] Word [DOC形式:44KB]

資料等の利用について

サンゴ礁保全や環境保全に関する研究・活動等に対し、当センター所蔵の報告書、書籍、写真、その他資料等のご利用が可能です。

資料等利用に係る利用規程、申請書の閲覧・ダウンロード
利用規程 [PDF形式:85KB] Word [DOC形式:41KB]
申請書 [PDF形式:107KB] Word [DOC形式:38KB]

施設及び資料のご利用について詳しくは

アクセス/交通

センター概況

国際サンゴ礁研究・モニタリングセンターは、白い壁と、赤瓦の飾りがついた屋根が特徴的な平屋だてです。正面には広い駐車場もあります。
名称 国際サンゴ礁研究・モニタリングセンター
所在地 〒907 0011
沖縄県石垣市八島町2 27
TEL:0980 82 4902
FAX:0980 82 0279
開設年月日 2000年5月12日
島を上空から見た地図があり西に西表島、東に石垣島があります。空港の位置は石垣島の南東に示されています。そのしたに石垣島の南部の市街地を拡大した地図が示されています。空港から続くバイパス390号線を南下していくと沖縄県立やえやま病院があり、その先の信号を3つ進むと突き当たりがあり、道なりに進んだ先の信号を左折すると国際サンゴ礁研究モニタリングセンターへ到着します。南端のやしま町に位置し、最寄りには八島小学校があります。

アクセスマップ

  • 南ぬ島(ぱいぬしま)新石垣空港より車で25分 (9.4㎞)
  • バス停 真栄里(まえざと)公園より徒歩10分 (550メートル)
  • ユーグレナ石垣港離島ターミナルより車で10分 (2.1㎞)