報道発表資料
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西表石垣国立公園 石西礁湖のサンゴ白化現象の調査結果について(お知らせ)
環境省那覇自然環境事務所では、11月から12月にかけて西表石垣国立公園の石西礁湖海域(石垣島と西表島の間)において本年度3回目のサンゴの白化現象についての調査を実施しました。今回お知らせする調査結果は本年度の最終調査結果であり、平均白化率(※)が91.4%であることを確認しました。
9月から10月にかけて行った本年度2回目の調査結果(平成28年11月9日付け報道発表)と今回の調査結果を比較すると、全体が死亡した群体の割合は、56.7%から70.1%に増加したことが確認されました。また、白化していない群体については、3.0%から8.6%に増加したことが確認されました。
※全サンゴ被度のうち、少しでも白化のみられる群体が占める割合
1 調査内容
(1) 調査地点
石西礁湖内35地点 (図1参照)
(2) 調査期間
1回目:平成28年7月26日(火)から8月17日(水)まで
2回目:平成28年9月29日(木)から10月4日(火)まで
3回目:平成28年11月28日(月)から12月21日(水)まで (表1参照)
(3) 調査方法
各調査地点の白化現象の状況をスポットチェック法(15分間遊泳観察法)により調査した。(1回目、2回目の調査方法と同様の調査方法)
2 調査結果
・1~3回目の調査結果を図2及び図3(1)~(3)に示す。
・調査地点35地点における平均白化率は91.4%(1回目:89.6%、2回目:97.0%)。
※白化率=全サンゴ被度のうち、少しでも白化現象がみられる群体が占める割合
・91.4%の内訳
「一部白化・一部死亡・全体的に色が薄い群体」の割合:18.4%
(1回目:60.0%、2回目:17.2%)
「全体が完全に白化している群体」の割合:2.9%(1回目:24.2%、2回目:23.1%)
「全体が死亡した群体」の割合:70.1%(1回目:5.4%、2回目:56.7%)
3 今後の予測及び対応
・今後、残りの「全体が完全に白化している群体(2.9%)」の多くが「全体が死亡した群体」に移行することが予想される。
・2月に開催予定の石西礁湖自然再生協議会において、過年度の調査結果との比較も併せて、調査結果を報告予定である。
環境省 九州地方環境事務所 那覇自然環境事務所 所長 西村 学 |
担当 石垣自然保護官事務所 伊藤 珠実 TEL 0980-82-4768 |