報道発表資料

2017年09月26日

平成28年度奄美大島におけるマングース防除事業の実施結果及び29年度計画について(お知らせ)

 環境省那覇自然環境事務所は、外来生物法に基づくマングース防除事業(以下「防除事業」という。)を平成17年度から実施してきました。平成28年度の防除事業では、わなにより27頭を捕獲し(約267万わな日)、捕獲の効率を示すCPUE(捕獲数/1,000わな日)は0.010となりました。平成27年度に比べて捕獲数は約30%減少し、継続的にマングースが減少していると考えられます。また、探索犬及びハンドラーによって1頭の捕獲がありました。平成28年度のマングース捕獲総数は計28頭になります。
 平成29年度も28年度と同様に防除実施計画に基づく防除事業を行い、平成34年度までに奄美大島からの完全排除を目指します。

1.防除事業の実施内容等の概要

環境省は奄美野生生物保護センターを拠点として、平成12年度に奄美大島においてマングース駆除事業を開始しました。平成17年度からは「奄美マングースバスターズ」を結成し、外来生物法に基づく防除事業を実施してきました。平成25年度には、平成34年度までの10年間で奄美大島からのマングースの完全排除を目標とする「第2期奄美大島におけるフイリマングース防除実施計画」(以下「第2期計画」という。)を始動させています。平成28年度は42名のマングースバスターズ体制で捕獲作業等を実施しました。また、特定地域(岩崎産業(株)社有林内のマングース分布域)においては、平成20年度より別途の体制(平成28年度捕獲従事者8名体制)で捕獲作業等を実施しています。このような体制により、現在はマングース分布域の全域で捕獲作業等を実施することが可能となっています。

 捕獲作業には、生け捕り式のはこわな(以下「カゴわな」という。)と筒型捕殺わな(アマミトゲネズミの混獲を防止するための延長型筒わなを含む)(以下「筒わな」という。)を使用し、アマミトゲネズミ等の在来種の分布状況に応じて、両わなを使い分けています。

平成20年度から、マングースの生息状況をより確実に把握し、効率的に捕獲するためにマングース探索犬を導入し、ハンドラーとともに訓練や探索等を実施しています。平成28年度は9頭の探索犬及び6名のハンドラーによる体制で実施しましたが、夏期に探索犬2頭がハブに咬まれ、うち1頭が死亡したために、一時期作業を中断しました。しかし、ハブ対策を見直した後、作業を再開しました。

※第2期計画: http://kyushu.env.go.jp/naha/wildlife/data/gairai/boujyo/130425b.html

2.捕獲作業等の実施結果

(1)実施期間: 平成28年4月1日~平成29年3月31日

(2)実施区域: 奄美市、龍郷町、大和村、宇検村、瀬戸内町

(3)捕獲努力量・捕獲数等: 表1~4、図1~5のとおり

表1.捕獲努力量・捕獲数・CPUEの経年推移

年度

わな捕獲

探索犬及び

ハンドラーによる

捕獲数(頭)

合計捕獲数

(頭)

捕獲数(頭)

捕獲努力量

(わな日 *1

捕獲効率

(CPUE *2

平成28

27

2,671,356

0.010

1

28

平成27

22

2,724,129

0.008

18

40

平成26

39  

2,597,407

0.015

32

71

平成25

110  

2,482,528

0.04

20

130

平成24

179  

2,263,076

0.08

18

197

平成23

261  

2,032,811

0.13

11

272

平成22

311  

2,101,116

0.15

1

312

平成21

598  

2,173,790

0.28

0

598

平成20

947  

1,899,238

0.50

1

948

平成19

783  

1,379,410

0.57

783

平成18

2,713  

1,051,026

2.58

2,713

平成17

2,591  

630,822

4.11

2,591

*1 わな日: のべわな日数=わなの数×わな有効日数

*2 CPUE:わなによるマングース捕獲数/1,000わな日

表2.平成28年度 月別のわなによるマングース捕獲状況

 

総捕獲数

うち、わなによるもの

うち、探索犬によるもの

捕獲努力量(わな日 *1

CPUE *2

4月

0

0

0

211,645

0.000

5月

1

1

0

188,802

0.005

6月

6

6

0

242,644

0.025

7月

1

0

1

217,925

0.000

8月

2

2

0

231,748

0.009

9月

5

5

0

245,896

0.020

10月

0

0

0

228,124

0.000

11月

2

2

0

247,302

0.008

12月

5

5

0

215,776

0.023

1月

5

5

0

190,318

0.026

2月

0

0

0

229,342

0.000

3月

1

1

0

221,834

0.005

合計

28

27

1

2,671,356

0.010

*1 わな日: のべわな日数=わなの数×わな有効日数

*2 CPUE:わなによるマングース捕獲数/1,000わな日

表3.平成28年度 月別の探索犬及びハンドラーによるマングース捕獲状況

 

捕獲数

オス

メス

不明

成獣

幼獣

不明

4月

0

0

0

0

0

0

0

5月

0

0

0

0

0

0

0

6月

0

0

0

0

0

0

0

7月

1

0

1

0

1

0

0

8月

0

0

0

0

0

0

0

9月

0

0

0

0

0

0

0

10月

0

0

0

0

0

0

0

11月

0

0

0

0

0

0

0

12月

0

0

0

0

0

0

0

1月

0

0

0

0

0

0

0

2月

0

0

0

0

0

0

0

3月

0

0

0

0

0

0

0

合計

0

0

1

0

1

0

0

表4.平成28年度 地域別のマングース捕獲状況

市町村名

わなによる捕獲

探索犬及び

ハンドラーによる

捕獲数

合計捕獲数

捕獲数

捕獲努力量

(わな日 *1

CPUE *2

奄美市笠利 

0

2,031

0.000

0

0

奄美市名瀬

4

843,002

0.006

1

5

奄美市住用    

2

333,389

0.006

0

2

龍郷町    

0

225,343

0.000

0

0

大和村    

15

426,347

0.035

0

15

宇検村    

0

160,226

0.000

0

0

瀬戸内町   

0

197,083

0.000

0

0

岩崎産業(株)社有林

6

483,935

0.012

0

6

合計

27

2,671,356

0.010

1

28

*1 わな日: のべわな日数=わなの数×わな有効日数

*2 CPUE:わなによるマングース捕獲数/1,000わな日

図1.平成28年度 奄美大島におけるマングースのわな設置地点と捕獲地点

図2.奄美大島におけるマングースのわなによる捕獲頭数及び捕獲努力の経年変化

(注)探索犬及びハンドラーによる捕獲数は含まない

平成18年度

平成19年度

平成20年度

平成21年度

平成22年度

平成23年度

平成24年度

平成25年度

平成26年度