報道発表資料

2016年08月31日

石西礁湖のサンゴ白化現象の調査結果について(お知らせ)

 環境省那覇自然環境事務所では、石西礁湖海域(石垣島と西表島の間)のサンゴ群集モニタリング調査を実施しました。その結果、石西礁湖の広範囲においてサンゴの白化現象が確認されましたので、お知らせします。
 今後引き続き、石西礁湖海域のサンゴ礁保全のために、サンゴの修復事業、モニタリングを実施するとともに、石西礁湖自然再生協議会において情報の共有、取組の検討を行い、今後の取組に活かしていきます。

1 調査内容

(1) 調査地点

 石西礁湖内35地点  (図1参照)

 

(2) 調査期間

 平成28年7月26日(火)から8月17日(水)まで  (表1参照)

  

(3) 調査方法

 2005年以降、「石西礁湖サンゴ群集モニタリング調査」において、コドラート法(正方形の調査枠(=コドラート)を設置し、枠内に出現するサンゴ被度等を記録する方法)により調査区内の種別サンゴ被度、白化状況等の調査を実施している。

 今年度は、例年の調査に加え、高海水温による白化現象が予想されていたため、調査地点全体(調査範囲:50m×50m)の白化状況をスポットチェック法(15分間遊泳観察法)により調査した。

2 調査結果

 ・調査地点35か所における白化率の平均は89.6%

  ※白化率=全サンゴ被度のうち、少しでも白化の進行がみられる群体が占める割合

 ・89.6%の内訳

「一部白化・一部死亡・全体的に色が薄い群体」が占める割合:60.0%

「全体が完全に白化している群体」が占める割合:24.2%

「全体が死亡した群体」が占める割合:5.4%

 ・各地点の調査結果は、図2に示す。

 ・直径5cm未満のミドリイシ類の大部分の小群体が白化していたのに対し、直径30cm程度のクシハダミドリイシの群体では白化の程度が低かった。

  ※7月26日の調査開始以降も白化現象は進行しており、期間前半に調査した地点の白化率は過小評価されている可能性がある。

3 今後の予測及び対応

 ・30℃以上の高海水温が6月頃から約2か月続いており、このままの状況が続くようであれば、死亡する群体が増えることが予想される。 (図3参照)

 ・今後の白化状況は、石西礁湖サンゴ群集モニタリング調査による追加調査、10月~12月に実施されるモニタリングサイト1000の調査により把握する予定。

写真1 調査地点S18付近のサンゴの白化状況(撮影日:平成28年8月21日)


表1 調査地点・調査日

図1 調査地点

図2 各地点の白化調査結果


図3 海水温

 小浜島東沖に設置した海洋観測モニタリングブイにおいて観測した海水温

環境省九州地方環境事務所

   那覇自然環境事務所

   所長:西村 学

担当:石垣自然保護官事務所

   伊藤 珠実

   電話:0980-82-4768

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