報道発表資料

2015年03月24日

イリオモテヤマネコの交通事故発生について(お知らせ)

3月24日8時03分に西表島高那の県道上で交通事故と思われるイリオモテヤマネコの死亡個体が確認されました。死亡したのは昨年生まれのメスで、昨年8月に交通事故により保護され、事故からの初の野生復帰個体として6ヶ月あまり追跡調査を継続していた個体で、死体回収後の検査で妊娠が確認されました。今年に入って2件目の交通事故であり、3月20日から立て続けの事故発生となりました。この状況は危機的状況であることから、環境省と竹富町は夜間パトロール等の事故防止対策の強化を図ります。 西表島で車を運転する方は、法定速度を守ってスピードを控えるとともに、イリオモテヤマネコの飛び出しに十分注意して下さい。特にヤマネコの目撃が多発している区間には注意標識を設置してますが、今年の事故は2件ともに標識設置箇所付近で発生しています。標識が設置されている付近では特に運転には十分注意するようお願いします。

1.事故の概要

  1. ①発見日時 : 平成27年3月24日(火) 午前8時03分頃
  2. ②発見場所 : 西表島高那、モデル区間看板付近の県道路上(別紙1.位置図参照)
  3. ③個体の状況

体重2,880g、体長550mm、雌 亜成獣

2.発見時の状況

3月24日(火)午前8時03分頃、西表島高那の県道路上で死亡したイリオモテヤマネコを西表野生生物保護センター職員が発見し死体を回収しました。死体は大原向け車線路肩に横たわっていました。死体に目だった外傷はありませんでしたが、前夜に路上で活動している様子が観察されており、死体発見時の状況から交通事故死の可能性が高いと判断しました。

死体はセンターにて、計測、一次検査等を行った後、専門家による死因究明のための病理検査、寄生虫検査等を実施するため、鹿児島大学農学部獣医学科に搬送する予定です。

3.死亡個体のこれまでの追跡状況

今回の死亡した個体は、昨年8月26日高那の県道路上で交通事故に遭い保護された個体で、当時体重1500gのメスの幼獣でした。西表野生生物保護センターで治療が行われ順調に回復し、野生復帰が可能と判断されたため9月3日に放逐しました。初の交通事故からの野生復帰個体でした。9月3日の野生復帰後はラジオトラッキング調査を毎日継続しており、移動や行動圏など亜成獣メスの生態に関する貴重なデータが収集され、多くの方々に見守られていた個体でした。前夜には事故現場付近で餌を捕るなどの行動が通行者により映像として記録されています。

4.今後の交通事故対策

今年に入って2件目のイリオモテヤマネコの交通事故の発生となりました。3月20日の3日前に事故が起きたばかりで、立て続けの事故発生となっています。竹富町と環境省ではヤマネコが頻繁に目撃される地域にモデル区間を設定し看板やフェンスを試行設置していますが、今回はその区間での事故発生となりました。フェンス設置後、ヤマネコの目撃頻度が減少し道路への出没が減少するという効果が見られましたが、フェンス設置区間においても道路への出現が全くなくなるわけではありません。設置区間においても他の区間同様、十分な注意をお願いいたします。

連日の交通事故発生という危機的な状況を受け、環境省ではポスターを島内各地域に貼るなど、事故防止のためより一層の注意喚起を行う予定です。また、竹富町は夜間パトロールと昼間の放送による呼びかけを実施予定です。みなさまに現状を知っていただくとともに西表島を車で走行する際にはヤマネコが飛び出す可能性があることを十分に認識してもらうよう、竹富町、沖縄県などの関係機関とともにさらなる取り組みの強化を進めることといたします。

5.イリオモテヤマネコの交通事故の発生状況

  • ・ イリオモテヤマネコの交通事故は記録が残っている1978年以降、68件目(うち65件が死亡)。
  • ・ 最近のイリオモテヤマネコ交通事故件数。

2010年

2011年

2012年

2013年

2014年

2015年

交通事故件数

5件

2件

2件

6件

4件

  2件

  •                                 ※2013年は過去最多件数。

4.傷病及び死亡個体発見時の連絡

ヤマネコの目撃が多発しており集中的に注意喚起を行っている場所で事故が発生しています。特に4月から~8月にかけてはヤマネコの繁殖・子育て時期にあたり、親子連れのヤマネコ、仔ネコが道路で頻繁に目撃されるようになり、事故に遭いやすくなる時期ですので、夜間の運転には十分な注意をお願いします。

イリオモテヤマネコを目撃した、衝突してしまった、死体を発見した、などの場合は、365日24時間いつでも対応できる体制を取っていますので、西表野生生物保護センター(Tel:0980-85-5581)に至急の通報をお願いします。万が一、交通事故の当事者となってしまっても、故意でない限り罪に問われることはありませんので、より迅速な救護と今後の対策に役立てるためにも情報をお寄せ下さいますようお願い致します。

また、西表島での車両の走行時には、特に夜間は十分周囲に注意して急な飛び出しがあっても安全に事故を避けることができるくらいまでスピードを落として運転していただきますようお願いします。

【傷病及び死亡個体発見時の連絡先】

Tel:0980-85-5581(環境省西表野生生物保護センター)24時間連絡可

死亡個体写真

死亡個体写真

  • ※この画像のデジタル写真等の配布を希望する社は、デジタルファイルの受信希望アドレスから、「3月24日事故個体(写真・動画)提供希望」とタイトルに明記し以下のアドレスにメールを送信してください。
    MAKOTO_FUKUDA@env.go.jp及びKOJI_HINA@env.go.jp
    なお、写真使用時には「西表野生生物保護センター 提供」と明記ください。

添付資料

  • アクティブレンジャー日記 九州地区(リンク)
  • 環境省Twitter(リンク)
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石西礁湖自然再生(リンク)
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やんばる野生生物保護センター ウフギー自然館(リンク)
奄美野生生物保護センター(リンク)
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