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沖縄奄美自然環境事務所

報道発表資料

2015年09月04日
  • その他

西表島におけるシロアゴガエルの侵入確認について

西表島の上原地区にて特定外来生物・シロアゴガエルの侵入が初確認されました。
環境省ではシロアゴガエルが在来のカエル類やさらには昆虫をはじめとする在来の無脊椎動物などに影響を及ぼすおそれがあるため、同じく特定外来生物であるオオヒキガエルとあわせ、侵入防止を目的とした監視モニタリングを継続してきました。8月27日に調査員が上原地区にてシロアゴガエルの声を確認し、シロアゴガエルの侵入が明らかになりました。
島内に広がらないためには早期の対応が必要ですので、島内の多くの方々にシロアゴガエルについて注意を払っていただくとともに、鳴き声を聞いたり、木の枝やコンクリート壁面等に生み付けられる泡巣(泡状の卵塊)を発見したら、西表自然保護官事務所までご連絡をお願いいたします。また、資材等に付着して拡散する可能性があるため、運搬の際には、シロアゴガエルの成体や卵塊等の付着がないか、十分にご注意をお願いいたします。

平成27年9月4日(金)
環境省那覇自然環境事務所
所長  西村 学
担当:西表自然保護官事務所
 自然保護官 相原 百合
電話:0980-84-7130
 (西表野生生物保護センター)

1.シロアゴガエルとは

東南アジア原産のアオガエル科の1種。沖縄諸島や与論島、宮古諸島、大東諸島、石垣島、では既に広範囲に定着しています。生活場所や餌資源をめぐる競合や新たな寄生虫の感染など、在来のカエル類等に影響を及ぼす恐れがあるとして、2006年2月、環境省では「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)」に基づいて、特定外来生物に指定し、飼育、保管及び運搬等を禁止しています。捕食を通した、昆虫をはじめとする在来の無脊椎動物などへの影響も、懸念されています。

2.沖縄県内及び石垣島のシロアゴガエルの状況

1964年に沖縄島中部で発見されたシロアゴガエルは、次第に分布を広げ、2007年には石垣島の旧空港周辺で確認されました。その後、生息域を広げ、昨年度には石垣島全域で生息が確認されるようになりました。

シロアゴガエルは主に資材などに付いて、人間活動と共に様々な島へ拡大してきたと考えられています。

3.環境省の取組

 環境省では平成13年度から西表島において、オオヒキガエル及びシロアゴガエルの侵入防止を目的とした監視モニタリング調査を実施しています。8月27日に上原地区にて、調査員がシロアゴガエルの声を確認し、本種の侵入が明らかになりました。また、9月2日に西表自然保護官事務所職員が、上原地区の同じ場所でオス2個体を捕獲しました。

今後、島内に侵入したシロアゴガエルの根絶及び拡散を防止するため、シロアゴガエルの捕獲や卵塊の除去等を行います。また、専門家の意見等もふまえ、今後さらなる防除策を進めていきます。

4.ご協力のお願い

シロアゴガエルの繁殖期は4~11月までの期間で、繁殖期を終えると発見や対策も困難になります。11月までの繁殖期間中、島内の多くの方々にシロアゴガエルについて注意を払っていただくとともに、鳴き声を聞いたり、木の枝やコンクリート壁面等に生み付けられる泡巣(泡状の卵塊)を発見したら、西表自然保護官事務所(電話:0980-84-7130)までご連絡をお願いいたします。

また、シロアゴガエルは資材等に紛れて広がるおそれがありますので、沖縄県の他の島から資材を導入する際や、西表島内でも資材を運搬する際には、シロアゴガエルの成体や卵塊などがついていないか、十分にご注意をお願いいたします。

 シロアゴガエルの鳴き声や特徴などは以下のページから確認できます。

  • ※那覇自然環境事務所HP「オオヒキガエルとシロアゴガエルについて」
    https://kyushu.env.go.jp/naha/wildlife/mat/m_2_2.html
  •  那覇自然環境事務所パンフレット「シロアゴガエル・オオヒキガエルを知っていますか」
     http://kyushu..env.go.jp/naha/files/d5fa8d19335fe9816f0dac39c433ef2a.pdf

画像:9月2日に西表自然保護官事務所職員が捕獲したシロアゴガエル

9月2日に西表自然保護官事務所職員が捕獲したシロアゴガエル

画像:《資料写真》シロアゴガエルの卵塊

《資料写真》シロアゴガエルの卵塊