九州地域のアイコン

沖縄奄美自然環境事務所

報道発表資料

2014年12月03日
  • その他

報道発表:今年47件目(過去最多と同件数)となるヤンバルクイナの交通事故発生について(お願い)

環境省那覇自然環境事務所
所長 植田 明浩
00 担当:やんばる自然保護官事務所
自然保護官 山本以智人
電話:0980-50-1025
(やんばる野生生物保護センター)

11月28日に今年47件目となるヤンバルクイナの交通事故が発生し、年間の事故確認件数が過去最悪となった平成24年と同数の47件となりました。今年は、例年交通事故が減少する9月以降も断続的に事故が発生しており、今後もさらに事故件数が増加するおそれがあります。こうした状況を踏まえ、ヤンバルクイナの交通事故を防ぐための注意喚起と普及啓発をお願いいたします。

1.今年のヤンバルクイナ交通事故確認件数(12月3日現在)

11月28日に今年47件目(うち重点区間1件)の交通事故が発生し、過去最悪となった平成24年と同数となりました。47件の内訳は、死亡43羽、放鳥2羽、治療中2羽となっています。

2.今年の交通事故の特徴

今年の事故発生の特徴として、これまで事故の発生が少なかった国頭村の北部や南東部での事故が増加しています。また、今年は統計開始以来はじめて、東村での交通事故が発生(3件)しました。さらに、例年事故が減る9月以降も断続的に事故が確認されており、11月は例年より多い5件の事故が確認され、引き続き厳重な注意が必要です。これまでの統計では冬期は事故件数が減少するものの、暖かい日や雨上がりなどは活発に活動しており、冬期でも道路上に出現することがあります。

3.ヤンバルクイナ交通事故防止のためのお願い

やんばる地域での車両の走行時には、交通ルールを遵守のうえ野生動物の出現にも十分に注意を払ってください。急な飛び出しがあっても安全に事故を避けることができる程度にスピードを落として運転していただきますようお願いします。特に早朝、夕方のヤンバルクイナの行動が活発になる時間帯は十分に注意して走行をお願いします。交通事故に遭ってしまったヤンバルクイナ等を見かけた場合は、下記までご連絡をお願いします。迅速な救護により野生復帰の可能性がとても高くなります。
万が一、事故の当事者となってしまっても、故意でない限り罪に問われることはありませんので、情報をお寄せ下さいますようお願い致します。頂いた情報から交通事故の場所や時間、死傷個体の状態、道路周辺状況等の情報を分析し、対策に役立てています。

  • やんばる野生生物保護センター
    0980-50-1025(携帯電話 090-6862-9170)
  • NPO法人どうぶつたちの病院沖縄
    090-6857-8917(クイナダイヤル)

4.添付資料

 
Adobe Readerのダウンロード

PDF形式のファイルをご覧いただくためには、Adobe Readerが必要です。Adobe Reader(無償)をダウンロードしてご利用ください。