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沖縄奄美自然環境事務所

報道発表資料

2012年07月12日
  • 開催案内

報道発表:平成24年度自然公園指導員(西表石垣国立公園)自然環境局長表彰の伝達式について

那覇自然環境事務所

 環境省では、永年にわたり自然公園指導員として職務に精励し、その功績が特に顕著であった方を表彰しております。
 この度、西表石垣国立公園の自然公園指導員である棚原哲雄氏と松本千枝子氏が表彰されましたので、下記のとおり、伝達式を行います。

1.趣 旨
 自然公園指導員として、永年にわたり職務に精励し、功績が顕著であると認められる方に対して、その功績を讃え、環境省自然環境局長より表彰を行っています。
2.受賞者の功績概要 ・ 伝達式日程
棚原 哲雄 氏
 永年にわたり、公園内の巡視を日課として行い、海浜への車の乗り入れや野生生物の違法採取等を監視するとともに、公園利用状況の把握に貢献している。
(伝達式日程)
日時 :
平成24年7月19日(木)16:00~(予定)
場所 :
国際サンゴ礁研究モニタリングセンター
沖縄県石垣市八島町2-27
松本 千枝子 氏
 永年にわたり、自然観察会の自然解説をとおし、自然保護に関する啓発活動に貢献するとともに、公園利用者への注意喚起、自然を傷つける行為に対しての指導など取り組まれている。
(伝達式日程)
日時 :
平成24年7月20日(金)16:00~(予定)
沖縄県八重山郡竹富町字古見
場所 :
西表野生生物保護センター
表彰者への伝達は、那覇自然環境事務所長より行います。

(参考)

【自然公園指導員について】
 自然公園指導員の制度は、昭和32年に119名の「国立公園臨時指導員」が当時の厚生省国立公園部長から委嘱されたことに始まる。当時は、昭和28年に初めて厚生省の国立公園管理員(レンジャー)が上高地などにおかれたまもなくの頃であって、19の国立公園に25名の管理員が配置されているのみであった。戦後の復興が進み、国民生活も安定しつつあった頃、旅行が大衆化し、国立 ・ 国定公園を訪れる利用者が急増していた。一方で、自然保護思想や利用マナーは十分普及しておらず、また、登山の大衆化により国立公園内の山岳で遭難事故が多発し、公園利用のマナーと遭難事故が大きな問題となっていた。
 この様な背景から、発足当初の指導員の業務は、高山植物の採取などの規制行為の制止(自然保護)、キャンプ場、山小屋等の施設の利用指導、環境衛生 ・ 美化、火災予防(利用道徳)、登山装備、食料携行の注意、天候、コースの指示(事故防止)に絞られ、都道府県と山岳団体からの推薦により、主として登山の指導員に委嘱していた。昭和41年には「自然公園指導員」と改称され、その後、業務内容も探勝コースの選び方や自然についての助言 ・ 解説(利用に関する助言)、公共施設の毀損やゴミ等による環境汚染の通報(情報提供)も加えられ、スキー、水泳等の指導員や公園内または付近に居住し、公園の実状に精通されている方々などにも委嘱するようになった。
 現在、自然公園への国民の期待が多様化しているとともに、指導員の役割も多様化してきており、自然環境保全や自然解説等に関わる各種ボランティアやプロとして活動する人々が増加してきているなど社会状況が変化し、指導員に求められる役割も変化してきたため、平成22年に任務を再整理し、基本的に国立 ・ 国定公園利用者に対し公園利用の際の遵守事項、マナー、事故防止等の必要な助言及び指導を行うとともに、必要な情報の収集及び提供を行うこととしている。