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沖縄奄美自然環境事務所

報道発表資料

2011年07月19日
  • その他

「2011年イリオモテヤマネコ夏の交通事故防止キャンペーン」実施について

那覇自然環境事務所

 イリオモテヤマネコは、西表島だけに推定約100頭が生息していると考えられており、絶滅のおそれが極めて高いことから、国内希少野生動植物種に指定され、保護が図られています。
 イリオモテヤマネコの生息を脅かす大きな要因として、交通事故があげられます。夏季はイリオモテヤマネコの仔育て期に当たり、母ネコの交通事故が発生し易い傾向があります。
 このため、以下の内容で地域住民や観光客への啓発を行い、注意喚起を促すことを目的としたキャンペーンを実施いたします。

イリオモテヤマネコ交通事故防止2011年夏のキャンペーン 実施内容の概要

【期間】

 平成23年7月20日(水)から平成23年8月31日(水)まで

【実施機関】

 環境省那覇自然環境事務所

【内容】

島内各所にポスター約80枚、レンタカー会社や小中学校にチラシ約800枚を配布
石垣港離島ターミナル、大原港なかまりん、上原港デンサーターミナルにおいてチラシの配布及び着ぐるみによるPRを実施
島内のレンタカー会社と協力し「安全運転宣言」の参加の呼びかけを実施
イリオモテヤマネコ展の実施
事業者や島民を対象としたイリオモテヤマネコの勉強会の開催

 記録が残っている1978年以降の累計で、イリオモテヤマネコの交通死亡事故は53件起きています。交通事故はイリオモテヤマネコの生息を脅かす大きな要因となっています。
 夏季は、イリオモテヤマネコの仔育てのシーズンです。鳥類やカエル、昆虫類、カニ類などさまざまな小動物が道路上に出てきており、路上で死んだこれらの小動物を求めてイリオモテヤマネコも道路上に現れることが多い時期です。西表島で自動車を運転される際は、法定速度を守り、スピードは控えめにし、路上の野生動物に十分注意して下さい。特に夜間はヤマネコの活動が活発になるため、より慎重な運転をお願いします。

 また、イリオモテヤマネコを目撃した、交通事故を起こしてしまった、死体を発見したなどの際には、365日24時間いつでも、西表野生生物保護センター(0980-85-5581)に連絡して下さい。
 特に、当事者による通報は、迅速な回収により助けられる可能性が高まるほか、事故発生時の詳しい情報が得られるため、その後の事故対策を考える上でも極めて重要です。事故を起こしてしまった場合でも、故意でない限りは罪に問われることはありませんので、万一の場合はぜひご協力下さいますようお願いいたします。

添付資料

 ポスター [JPG 594KB]
 チラシ裏 [JPG 153KB]
 実施要項 [PDF 63KB]

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