報道発表資料
【お知らせ】ヤンバルクイナの交通事故について
2009.05.25 那覇自然環境事務所
５月２０日（水）に国頭村の国道で、また５月２３日（土）に国頭村の県道で、それぞれ交通事故に遭ったものと考えられるヤンバルクイナの死亡個体が発見されました。今年に入ってから確認された８件目及び９件目の交通事故となります。（死亡は５件目及び６件目）。
ヤンバルクイナは繁殖期に入っています。昨年を上回る頻度で交通事故が発生しており、これまで確認されている中では過去最悪のペースとなっています。
今後さらに交通事故の危険性が高くなりますので、やんばる地域（特に国頭村内）での車両の走行には十分配意願います。
●ヤンバルクイナの発見時の状況は、下記の通りです。
１．発見日時
[1] 平成２１年５月２０日（水）午前７時４０分ごろ
[2] 平成２１年５月２３日（土）午前６時ごろ
２．発見場所
[1] 国道５８号線奥起点より5km付近、辺戸集落むけ歩道上(国頭村宜名真)
[2] 県道７０号線奥起点より9.8km付近分岐から入った旧道上（国頭村楚洲）
３．発見時の状況とその後の処置
[1] 国道５８号線の奥集落から辺戸集落むけ歩道上でヤンバルクイナの傷病個体が発見され、連絡を受けたやんばる野生生物保護センター職員が回収した（回収時には既に死亡）。NPO法人どうぶつたちの病院で検査した結果、擦過傷及び骨折等が確認され死因は交通事故と推定された。
[2] 県道７０号線奥起点より9.8km付近分岐から入った旧道上でヤンバルクイナの死体が発見され、やんばる野生生物保護センターに収容された。NPO法人どうぶつたちの病院で検査した結果、擦過傷及び骨折等が確認され死因は交通事故と推定された。
●ヤンバルクイナの交通事故の発生状況（別添の図表参照）
今年に入って確認された８件目及び９件目（死亡は５件目及び６件目）の交通事故になります。昨年を上回る頻度で交通事故が発生しており（昨年は同時期で４件）、これまで確認されている中では過去最悪のペースとなっています。ヤンバルクイナは繁殖期に入っておりますので、これからの時期のやんばる地域（特に国頭村内）での車両の走行には十分ご注意ください。
別添 参考資料
2009年の交通事故確認地点（個体の発見場所）[PDF 335KB]
今年発生したヤンバルクイナの交通事故
- [1]
- ２月28日（土）：国頭村安田 県道２号線終点から伊部向け100m（村道）
→メス成鳥救護→３月１日放鳥 - [2]
- ３月26日（木）：国頭村楚洲 県道70号線 奥起点から11.68km南向け車線路側帯
→メス成鳥死亡 - [3]
- ４月６日（月）：国頭村安田 県道70号線路上 奥起点から15.0km
→オス成鳥救護→４月27日放鳥 - [4]
- ４月14日（火）：国頭村安波 県２号線から安波ダムへ向かう道 県道２号線から600m付近
→オス成鳥死亡 - [5]
- ４月19日（日）：国頭村 国道58号線 辺戸から奥の間
→オス成鳥救護→５月１日放鳥 - [6]
- ４月27日（月）：国頭村安田 県道２号線 与那起点より11.4km付近 安田向け車線中央
→オス成鳥死亡 - [7]
- ５月７日（木）：国頭村楚洲 県道70号線 奥起点より4.1km付近 楚洲向け車線中央
→死亡（詳細不明） - [8]
- ５月20日（水）：国頭村宜名真 国道58号線 奥起点より5km付近、辺戸向け歩道上
→オス成鳥死亡 - [9]
- ５月23日（土）：国頭村楚洲 県道７０号線 奥起点より9.8km付近分岐から入った旧道上
→オス死亡
