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報道発表資料

那覇自然環境事務所報道発表資料>2007年度

【開催予定】石垣島におけるシロアゴガエルの生息状況と今後の対策

2007.10.25 那覇自然環境事務所

石垣島に定着した特定外来生物シロアゴガエルの繁殖場所のうち1ヶ所について、塩素剤を投入することとしましたのでお知らせします。

明らかに繁殖が確認されている水場は現在6ヶ所が確認されており、これらの水場は徹底した管理が必要になります。このうち1ヶ所に水場について、10月26日に石垣市上原地区において、試験的に塩素投入を実施することとしました。

石垣島におけるシロアゴガエルの防除対策にご理解ご協力をお願いします。

1.シロアゴガエル繁殖水場への塩素投入

これまでの調査の中で、繁殖場所は小規模な集水マスから数百メートルに及ぶ排水路まで様々な水辺環境が含まれていました。これらの水辺環境のうち、複数個体のシロアゴガエルが利用し、沈砂池1カ所を含む6ヶ所では、泡巣や幼生(オタマジャクシ)が見つかっています。

これまで生息が確認されている38地点のうち、6ヶ所の繁殖水場については、徹底した管理が優先される地域です。そのうちの1ヶ所の集水マスについて、10月26日に石垣市上原地区において、試験的に塩素投入を実施することとしました。比較的容量の大きい沈砂池等で使用する前に、小規模な水面で、塩素投入による効果と影響を把握することを目的としています。塩素の投入は、飲料水(0.1mg/L〜1.0mg/L)やプールの水(0.4mg/L〜1.0mg/L)程度の塩素濃度を一定期間(数日〜1ヶ月程度)維持することを目標とします。また、当該集水マスにおいては、事前にシロアゴガエル幼生以外の小動物の確認を行い、確認された場合には周辺の水場に移動することとしています。

10月26日(金)10:00〜
上原地区の集水マス

2.今後の対策

当面、繁殖期の終了する10月から幼生が水場にとどまる11月にかけて6ヶ所の繁殖水場において、塩素剤の投入も含めた対策を、随時、必要に応じて実施してゆくほか、既に生息が確認されている水場についても幼生の存否を改めて調査するとともに、新たに発見された繁殖池については確認された時点で、幼生対策を行います。また、来年の繁殖期以降についても必要に応じてある程度定期的な塩素剤の投入を実施してゆく予定です。

連絡先

環境省九州地方環境事務所 那覇自然環境事務所
所長:中島 慶二
担当 石垣自然保護官事務所
自然保護官 落合 三郎
TEL:0980-82-4768 FAX:0980-82-0279