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報道発表資料

那覇自然環境事務所報道発表資料>2007年度

【開催予定】石西礁湖自然再生全体構想の完成及び記念シンポジウムの開催

2007.10.10 那覇自然環境事務所

平成18年2月より5回にわたる石西礁湖自然再生協議会での議論により、「石西礁湖自然再生全体構想−島人の宝 豊かな海を守る−」が完成しました。今後は、この全体構想をもとに各実施者が自然再生事業実施計画を作成し、石西礁湖の自然再生を進めていきます。

本全体構想の完成と8月に石垣島が国立公園に編入されたことを記念し、さかなクンによるトークショーも含めたシンポジウムを11月19日(月)に開催します。

1.石西礁湖自然再生全体構想−島人の宝 豊かな海を守る−について

石西礁湖自然再生全体構想では、石西礁湖のサンゴ礁生態系を再生するために、石西礁湖の現状を整理した上で、自然再生の対象となる区域や目標、基本的考え方がまとめられています。

(1)石西礁湖自然再生の対象となる区域

自然再生の対象となる区域と関連する区域(海域)及び自然再生に関連する区域(陸域)を以下のとおり定めています。

[1] 自然再生の対象となる区域
重要な区域(石西礁湖):
東西約30km、南北20kmで囲まれる礁湖内の海域(加屋真島、新城島、西表島東岸及び石垣島南東のサクラグチを含む海域)
関連する区域(石垣島・西表島周辺海域):
石垣島及び西表島周辺海域のうち、概ね50mの等深線に囲まれる範囲を基本とし、西表島や石垣島の周辺に発達した湾や裾礁などを含むように設定
[2] 自然再生に関連する活動を行う区域
[1]に囲まれる範囲の陸域

自然再生の対象となる区域
 自然再生の対象となる区域

(2)石西礁湖自然再生の目標

達成期間30年の長期目標を「人と自然の健全な関わりを実現し、1972年の国立公園指定当時の豊かなサンゴ礁の姿を取り戻す」とし、達成期間10年の短期目標を「サンゴ礁生態系の回復のきざしが見られるようにする、そのために環境負荷を積極的に軽減する」としています。

  
 長期目標である1970年代のサンゴの状況(写真提供:井田 齊 氏)

(3)石西礁湖自然再生の基本的考え方

統合的アプローチや自然の再生力の利用などの自然再生の原則とともに、展開すべき取組を以下の6つの分野に分けて記載しています。

[1]
攪乱要因の除去
[2]
良好な環境創成
[3]
持続可能な利用
[4]
意識の向上・広報啓発
[5]
調査研究・モニタリング
[6]
活動の継続

(4)石西礁湖自然再生協議会委員とその役割分担

(3)でとりまとめた展開すべき取組について、協議会に参加している各委員の役割分担をまとめています。

<石西礁湖自然再生協議会>
石西礁湖自然再生協議会は、平成18年2月に自然再生推進法に基づいて組織されました。協議会には、地元住民、市民団体(NGO、NPO)、漁協、観光関係の団体、研究者、行政機関など多様な主体が参加しています。これまでに5回の協議会が開催され、「石西礁湖自然再生全体構想」がまとめられました。

2.石西礁湖自然再生全体構想策定/石垣島国立公園編入記念シンポジウム「島・海・サンゴ礁 −石西礁湖自然再生と西表石垣国立公園−」

石西礁湖自然再生全体構想が策定されたこと、また、石垣島が国立公園に編入されたことを記念して、シンポジウムを開催する。シンポジウムでは、全体構想や国立公園について紹介する他、タレントで東京海洋大学客員准教授でもあるさかなクン他を招いてトークショーなどを行います。

(1)日時
平成19年11月19日(月)18:30〜20:40
(2)場所
石垣市健康福祉センター
(3)主催
石西礁湖自然再生協議会、環境省那覇自然環境事務所、沖縄総合事務局開発建設部、沖縄県、石垣市、竹富町
(4)内容
挨拶
環境省那覇自然環境事務所長、石垣市長、竹富町長
第1部
石西礁湖自然再生全体構想と西表石垣国立公園について
自然再生協議会会長 土屋誠(琉球大学教授)他
第2部
トークショー「八重山の自然について」
さかなクン、♪鳥くん、琉球サンゴくん
第3部
パネルディスカッション「サンゴ礁の保全」
挨拶
沖縄県

連絡先

環境省九州地方環境事務所
那覇自然環境事務所
所長:中島 慶二
担当:山本、小島、笹渕
【電話】098-858-5824

内閣府沖縄総合事務局
開発建設部港湾計画課
課長:阿野 貴史
担当:前幸地、仰木
【電話】098-860-5338