報道発表資料
【通知】ヤンバルクイナの交通事故(過去最悪のペース13件目)
2007.07.12 那覇自然環境事務所
本日、国頭村の県道2号線で、交通事故に遭ったヤンバルクイナが保護されました。
今年に入ってから13件目の交通事故になります。
過去最多の昨年一年間の総数に並ぶ発生件数となってしまいました。
やんばる地域におけるロードキル発生防止に関する連絡会議*では、4月1日〜6月末日までをヤンバルクイナ交通事故防止キャンペーン期間としチラシ等で注意喚起をしてきましたが、期間中に12件の交通事故が発生しました。これはキャンペーン期間中の4〜6月に発生した事故としては過去最多の数字です。絶滅が危惧されるヤンバルクイナにとって交通事故の増加は大きな脅威となります。当該地域での車両の走行には十分配意願います。
ヤンバルクイナの発見時の状況は、下記の通りです。
1.発見日時
平成19年7月12日(木)6時頃
2.発見場所
県道2号線14.4qポスト付近(国頭村安田)
3.発見時の状況
国頭村在住者が県道2号線上で負傷したヤンバルクイナの成鳥を保護。連絡を受けたやんばる野生生物保護センター職員が個体を受け取り、NPO法人どうぶつたちの病院(うるま市)に搬送した。
獣医師の所見によると、脊椎損傷の可能性がある。
- 画像を希望される場合は、やんばる野生生物保護センターまでご連絡下さい。
参考:やんばる地域におけるロードキル発生防止に関する連絡会議
近年、ヤンバルクイナ等、希少野生動物の道路周辺における死亡事故(ロードキル)が多発していることを受け、関係機関が連携して対策に取り組むことを目的に、平成16年6月に発足。自然保護、道路管理及び道路利用に関連する行政ならびに関係する機関、計24機関によって構成。事務局は那覇自然環境事務所。
添付資料
連絡先
環境省那覇自然環境事務所
所長 中島 慶二
担当:やんばる自然保護官事務所
自然保護官 福地 壮太
電話:0980-50-1025
(やんばる野生生物保護センター)