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アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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やんばる

34件の記事があります。

2017年12月26日冬のやんばると春に向けた準備【やんばる地域】

やんばる 皆藤琢磨

やんばる自然保護官事務所の皆藤です。

夜間に15度を下回る日も多くなってきており、沖縄にもようやく本格的な冬がやってきました。

やんばるにはシロハラやヤブサメといった冬の鳥が飛来しています。

先日、見慣れない鳥がセンターに運び込まれました。窓にぶつかって落ちていたそうです。

専門家の方に見てもらったところ、キムネビタキという中国の鳥かもしれないとのことでした。キビタキに比べ、胸がとても黄色いです。

種同定のための計測の様子(2017年12月14日撮影)

フィールドワークは少し肌寒いですが、夏場に比べるととても快適です。この日は、来年度春期からのノグチゲラ調査計画のための現場確認を専門家の方々と共に行いました。渓流ではリュウキュウアカガエルの卵塊やオキナワウラジロガシのどんぐりがたくさん見られました。ヒメハブに注意しながら進んでいきます。

調査地のセンサスルートである渓流の様子(2017年12月12日撮影)

1223日には、国頭村保健センターにて、「やんばるの不思議な生き物たち ~世界自然遺産と絶滅危惧種保全~」と題したシンポジウムが開催されました。地域の方々とやんばる研究者の方々とで、世界遺産登録に向けた取り組みを地元の方々へ紹介しました。来年度以降に向けて、やんばるでは様々な準備が進められています。

沖縄県立辺土名高校の東先生による講演の様子(2017年12月26日撮影)

今年も残すところあとわずかとなりましたが、来年も自然をつぶさに観察しながら、やんばるの森の保全に貢献していきたいと思います。

それでは良いお年を。

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2017年12月04日みんなで楽しく外来種駆除イベント!【やんばる地域】

やんばる アクティブレンジャー上開地

こんにちは。

やんばる自然保護官事務所アクティブレンジャーの上開地です。

12月になりましたが、やんばる地域ではまだまだセミが鳴いています。

そのセミの名は「オオシマゼミ」。"ケーン、ケーン"という甲高い声で鳴く秋のセミで、日本で一番最後まで鳴いているセミと言われています。

このオオシマゼミが山中で大合唱する11月に、やんばるの森を外来種から守るべく、駆除イベントが行われました。

イベントチラシ

 

国頭村森林組合が主催する駆除イベントは今回が初めてです。やんばる野生生物保護センターウフギー自然館も協力して一緒に取り組みました。

 

今回駆除をした外来種はタイワンカブトムシとアメリカハマグルマ。

どちらも県内のあちこちで見かける外来種で、やんばるの森でも見かけることがあります。

実は、私たちの身の回りには沢山の外来種がいるのですが、その中でも生命力が強く、繁殖や成長スピードの速いものは、在来生物がすみにくくなったり、私たちの生活に悪影響を及ぼす事があり、駆除の対象になる種類も少なくありません。

 

そんな外来種について、楽しく学びながら駆除のお手伝いを参加者の皆さんにしていただきました。

室内での講話

▲まずは部屋の中で外来種のお話。 

右の荒谷先生からクワガタ・カブトムシを中心に昆虫の楽しい世界をお話してもらいました。その後、私から外来植物について話した後はいよいよ外に出て駆除に向かいます。

駆除場所

▲駆除場所。

真ん中の堆肥にタイワンカブトムシ、その周りをアメリカハマグルマが繁茂しています。

アメリカハマグルマ駆除の様子

▲まずは周囲のアメリカハマグルマを抜き取ります。

幼虫掘り起こし

▲その後にタイワンカブトムシの幼虫を掘り起こします。

幼虫

▲いっぱい出てきました。

  

出てきたタイワンカブトムシは全部で57匹 !

(一齢幼虫~終齢幼虫、サナギ、成虫の全ての成長ステージがいました。)

 

1齢~終齢幼虫

▲荒谷先生がタイワンカブトについて詳しく解説(左から、1齢、2齢、終齢)

 

アメリカハマグルマ33袋

▲そして抜き取ったアメリカハマグルマは大きなゴミ袋に33袋!

 

アメリカハマグルマをちぎることなく長―く抜き取れたり、タイワンカブトムシを沢山見つけたトップ3のみんなには、国頭村森林組合から素敵なプレゼントがありました。

 

タイワンカブト幼虫トップ3

▲「いっぱい見つけたよー」

 

▲プレゼントは、国頭村の木材で作った"ヤンバルクイナの卵"や"ドングリストラップ"でした。

 

多くの方が参加してくれたおかげで、楽しみながらたくさんの外来種を掘り起こす事が出来ました。

ですが、きっとまだまだ取り残した個体がいるはずです。

外来種を完全に除去するためには、いなくなるまで何度も駆除を続けることが大切です。

 

今回のイベントは"第1回目"。今後も駆除イベントが行われていくと思いますので、もし皆さんの参加できるイベントがありましたら、ぜひご協力をよろしくお願いします。

 

そして、普段の生活の中で心がけて欲しい事は、今以上に外来種を増やさないようにする事です。例えば、飼っているペットや育てている植物を野外に逃がしたり、捨てたりしないで最後まで飼うことも1人1人ができる大事な事です。

 

外来種被害予防三原則 "入れない" "捨てない" "拡げない" の3つを心がけてみてください。

より詳しく知りたい方は下記をご覧ください。

(環境省HP外来種問題についてhttps://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/

(パンフレットhttps://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/files/05_rist_zentai_c.pdf

 

ヤッコソウ

今月の一枚「ヤッコソウ」

イタジイの根から栄養をもらっている寄生植物。11月頃の秋~冬にかけて、花の部分だけが地上に出てきます。やんばるの森はイタジイの森。あちこちの林床で可愛いヤッコさんが顔を出していますが、外来植物が森の中まで侵入してしまうとこんな光景も見られなくなってしまうかも知れません。

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2017年12月01日沖縄で開かれる講演会のご案内【やんばる地域】

やんばる 皆藤琢磨

やんばる自然保護官事務所の皆藤です。

今年も残すところあと一ヶ月となりました。

やんばるでは20度を下回る日も多くなってきており、肌寒い日が続いております。

今回は、12月に沖縄本島で開かれる、やんばる関係のシンポジウム・講演会のご案内をさせて頂きます。

◇「世界自然遺産登録に向けたやんばるの森の生態系管理」(那覇)

演者:正木 隆 先生(森林総合研究所)ほか5名

日時:12月10日(日) 14時~16時30分

場所:沖縄県青年開館 2階大ホール(那覇市久米2-5-13)

内容:環境研究総合推進費「奄美・琉球における森林地帯の絶滅危惧種・生物多様性保全に関する研究(H27~H29)」の研究を通してわかった花粉を運ぶ虫たちや、木の生長と動物の利用、オキナワトゲネズミの現状といった研究成果を、地域や行政の方々に還元します。

「世界自然遺産登録に向けたやんばるの森の生態系管理

◇「ゆ~っくり気長に暮らすヒメハブの生き方」(国頭)

演者:森 哲 准教授(京都大学理学部)

日時:12月16日(土)18時~19時30分

場所:ウフギー自然館(やんばる野生生物保護センター)(国頭村比地263-1)

内容:やんばるのヒメハブについて20年間研究を続けてきた森先生が、研究を通してわかったヒメハブの暮らしぶりを地元の方々にご紹介します。

「ゆ~っくり気長に暮らすヒメハブの生き方」



◇「やんばるの不思議な生き物たち ~世界自然遺産と絶滅危惧種保全~」(国頭)

演者:城ヶ原 貴通 先生(宮崎大学フロンティア科学実験総合センター)・宮城明正さん(国頭村世界自然遺産対策室長)ほか5名

日時:12月23日(土) 14時~17時

場所:国頭村保健センター(国頭村辺土名1437)

内容:オキナワトゲネズミ・ヤンバルクイナ・希少クワガタ類に関する保全研究と、世界自然遺産登録に向けた取り組みを、地元の方々に広く知って頂くことを目的としたシンポジウムです。

「やんばるの不思議な生き物たち」

どれもやんばるで長年研究されてきた方々が一般の方向けにわかりやすく説明する講演会となっており、やんばるの生き物や生態系に関する最新の知識が得られるのではないでしょうか。たくさんのご参加お待ちしております。お問い合わせは各主催機関もしくは以下まで。

環境省やんばる野生生物保護センター(ウフギー自然館)

〒905-1413 国頭村比地263-1

TEL:0980-50-1025 / FAX:0980-50-1026

http://www.ufugi-yambaru.com/news/event29.html#event171216

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2017年10月31日やんばるならではの環境学習【やんばる地域】

やんばる 皆藤琢磨

やんばる自然保護官事務所の皆藤です。

台風が通過し、一気に肌寒くなってきました。

今回はヤンバルクイナのプレイバック調査の様子をご紹介します。

プレイバック法とは、鳥類が同種の声に対して鳴き返す習性を利用し、野外でスピーカーから鳥類の鳴き声を流すことで、特定の種の在・不在を判定する手法です。

国頭村立北国小学校では、児童の皆さんと一緒に、毎月学校周辺でヤンバルクイナのプレイバック調査を行っています。鳥類の専門家が通常行っているのと同じ作業を生徒さん達自ら行っております。計画作りからデータのとりまとめまで、基本的に生徒さん達が主体です。

プレイバック調査の光景。子供達が地図係、記録係、時計係に分かれて作業する(2017年9月6日撮影)

▲プレイバック調査の光景。子供達が地図係、記録係、時計係に分かれて作業する(2017年96日撮影)。

毎月1回の調査を2年間継続して行っており、これまでの調査によって学校周辺のヤンバルクイナの生息状況がかなり詳細にわかってきました。ヤンバルクイナについて毎月プレイバック調査がなされている地域はおそらくここだけではないでしょうか。今後データを蓄積していけば、鳴きやすい日の傾向や、なわばりを張りやすい場所に関しての新しい知見が得られるかもしれません。

調査と平行して、やんばるの自然を学ぶための環境学習を、「やんばるの自然と遊ぶワークブック」を用いて行って頂いております。このワークブックの特徴は、デスクワーク課題と野外で行う課題がバランス良く盛り込まれており、しかもそれが全てやんばるに関することであるという点です。自分の地元に強く焦点を当てられた環境教材を用いて勉強できる機会は、なかなかないのではないでしょうか。

一緒にテキストを読み進め、課題に取り組む児童たち(2017年4月26日撮影)。

▲一緒にテキストを読み進め、課題に取り組む児童たち(2017年426日撮影)。

学校にいる生き物を探してみようという課題に取り組む児童たち

▲学校にいる生き物を探してみようという課題に取り組む児童たち。校庭でも意外にたくさんの生き物を見つけることができます。この日は校庭を一周して生き物を探すつもりだったのですが、芝生の上の小さな虫や花に興味津々で、熱心に記入しているうちに1講時終わってしまいました(2017531日撮影)。

また、やんばる野生生物保護センターでは、やんばる地域を概説する資料や、野外では見ることの難しい希少種の映像、実物の標本を見る機会を提供しています。いざ展示物を前にすると、子供たちも矢継ぎ早に疑問を投げかけてきます。

展示物に興味津々の子供たち(2017年5月31日撮影)

▲展示物に興味津々の子供たち(2017年531日撮影)。

やんばる地域の面積は、日本国土全体の0.1%ほどしかありませんが、数多くの固有種が生息する貴重な地域です。自分たちの多様な環境学習を通してやんばるで育った彼らが、将来のやんばるを担って頂けると嬉しいですね。

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2017年10月25日みんなで応援!「やんばる」を世界自然遺産へ!【やんばる地域】

やんばる アクティブレンジャー上開地

こんにちは。

やんばる自然保護官事務所アクティブレンジャーの上開地です。

やんばる野生生物保護センターでは10月1日から秋の渡り鳥であるサシバの「チンミー♪」の声が聞こえ始め、秋のセミ達もクロイワツクツクとオオシマゼミの大合唱で賑わっています。

そんなセンターの入り口には今、こんな"のぼり"が掲げられています。

センター前ののぼり 

 

この"のぼり"は、世界自然遺産登録をみんなで応援するために、やんばる3村世界自然遺産推進協議会が作成し、協賛していただいた個人や団体、企業が揚げているのぼりです。

やんばるのあちこちで、はためいています。

先日、国頭村の学童「ゆっくいな」のみんなで"世界自然遺産のぼり"掲揚式をおこないました。

保護官の説明 

▲まずは保護官から子ども達へ、世界自然遺産についてのお話。

 

世界遺産対策室からの説明

 

▲国頭村役場世界遺産対策室の仲原さんから、のぼりに込められた意味を説明。

のぼり設置

▲その後、道から見えるように「ゆっくいな」のガードレールに取り付けます。

 

集合写真

▲みんなで集合写真

 

ステッカープレゼント

掲揚式の後は、のぼりとおそろいのマークのステッカーをプレゼントしました。

やんばる3村の形と森をモチーフにしたマークです。よく見ると「YAMBARU」の文字の上にヤンバルクイナが乗っています。

私たちは、奄美大島・徳之島・沖縄島北部(やんばる)・西表島の4地域で1つの世界遺産を目指しています。

http://www.pref.okinawa.jp/site/kankyo/shizen/sekaishizenisan/(沖縄県HP)

https://www.pref.kagoshima.jp/ad13/kurashi-kankyo/kankyo/amami/amami-isan.html(鹿児島県HP)

なぜこの4地域で1つの世界自然遺産なのかというと、評価のポイントは2つです。

  1. 琉球列島が大陸から分離し、島が成立している地史を反映した独自の生物進化がみられること。

  2. 国際的にも希少な固有種に代表される生物多様性保全上重要な地域であること。

科学的な評価のポイントはこの2つですが、遺産登録のために一番大切な事は、地域の方々が自然を大切にし、民間と行政が協力して保全に取り組んでいる事です。

ただ保護するだけでなく、自然環境について知るために実際に森に出かけ、楽しみながら観察する事も、自然を大事に想う人の輪を広げる、大切な取り組みの1つです。

適切なルールの元にエコツアーなどを利用して沢山の人にやんばるの魅力を知ってもらいたいです。

やんばるの森と人の住む集落はすぐそばにあり、自然の恵みを受けながら共存・共生してきました。"のぼり"を一緒に揚げてくれた「ゆっくいな」のみんなも、やんばるの生き物が大好きです。

現在は車道が通り、飛行機を使えば世界中からやんばるを訪れる事ができ、時代に合わせた保全の取り組みが必要になってきています。私も地域の方々と一緒に活動出来るようにお手伝いしていきたいと思います。

今月の一枚「オキナワミナミサワガニのお母さん」 

オキナワミナミサワガニのお母さん

カニなどの甲殻類の多くは小さな卵を大量に産んで海に放卵しますが、サワガニの仲間は海に下りずに大きな卵を少なく産み、子ガニになるまで大切に抱きかかえます。

秋になるとお腹の重そうな母ガニを見ることが出来ますが、夜の林道で轢かれてしまう姿もよく見ます。

昼も夜も、生き物に気を付けながら車の運転をよろしくお願いします。

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2017年09月29日9月の放鳥と安波ダム・クイナまつり【やんばる地域】

やんばる 皆藤琢磨

やんばる自然保護官事務所の皆藤です。

9月も後半になり、少し暑さが和らいできました。雨の日も多くなってきており、ようやく夏が一段落した様子です。一方で、そんな今月には、ヤンバルクイナや、ケナガネズミ、リュウキュウヤマガメ、バンのロードキル個体の発見回収がありました。

朗報としましては、9月上旬に、昨年交通事故に遭い治療を受けていたヤンバルクイナを放鳥(ほうちょう)することができました。交通事故個体の放鳥は、今年はこれで3羽目になります。今年のヤンバルクイナの交通事故件数は、現時点で合計26件となっています。路上で傷ついたヤンバルクイナを見つけたら、やんばる野生生物保護センターへご連絡ください。

放鳥のために運ばれている最中のヤンバルクイナ(2017年9月23日撮影)

▲放鳥のためにケージで運ばれている最中のヤンバルクイナ(2017年9月6日撮影)

ケージから勢いよく飛び出して森へ帰っていくヤンバルクイナ(2017年9月6日撮影)

▲ケージから勢いよく飛び出して森へ帰っていくヤンバルクイナ(2017年96日撮影)

また、9月23日には、やんばる学びの森と安波ダムにて、"安波ダム・クイナまつり"が開催されました。やんばる野生生物保護センターからは、パネル展示とやんばるフォトコンテストを出展しました。午後はあいにくの大雨だったのですが、昼頃には非常にたくさんの方が来場され、各ブースの展示や体験コーナーを楽しんでいました。

▲安波ダムくいな祭りの様子(2017年9月23日撮影)

▲安波ダム・クイナまつりの様子(2017年923日撮影)

▲やんばる野生生物保護センターのブース。左側がパネル展示コーナー、右側がフォトコンテストコーナー(2017年9月23日撮影)

▲やんばる野生生物保護センターのブース。左側がパネル展示コーナー、右側がフォトコンテストコーナー(2017年923日撮影)

10月も張り切って頑張っていきたいと思います。

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2017年08月29日お散歩観察会ダイジェスト~春・夏編~【やんばる地域】

やんばる アクティブレンジャー上開地

こんにちは。

やんばる自然保護官事務所アクティブレンジャーの上開地です。

 

楽しい夏休みももう終わりですね。みなさんはどんな夏を過ごしましたか?

   

8月のお散歩観察会は、夏休みシーズンなのもあって、キャンセル待ちの予約をいただくぐらい申し込みがありました。毎月定員御礼の開催で案内役の私はとっても嬉しいです。

今日は、春から夏にかけてのお散歩観察会の様子を紹介します。

 

4月のやんばるの森

▲4月のやんばるの森。新緑も落ち着き、さわやかな緑に変わっていきます。 

観察会を行っているエリアは昨年9月に「やんばる国立公園」に指定されました!

 

長尾橋 

 

◀橋の上から森を眺めて...

 

 

アマミアオジョウカイ 

◀春の昆虫「アマミアオジョウカイ」

 

 

イイギリ 

 

4月に咲く「イイギリ」の雄花

 

イルカンダの花 

 

◀イイギリの奥には「イルカンダ」が咲いていました。 

 

 

5月の森 

▲5月のやんばるの森。曇り空で森の緑がさらに濃く感じました。

 

アカメガシワの実 

 

◀「アカメガシワ」の実が膨らみ始めていました。

 

シリケンイモリ 

 

◀「シリケンイモリ」が路上に出てきていたので、観察した後に森の中に返しました。

 

 

6月のやんばるの森 

▲6月のやんばるの森。

 

ヤンバルアワブキの花 

 

◀「ヤンバルアワブキ」の泡のような花がとても目立ちます。

 

 

アゲハの幼虫 

 

◀ハマセンダンの葉にアゲハチョウの仲間の幼虫を見つけましたが、なんとアシナガバチがやってきて目の前で連れ去っていきました...。 

 

リュウキュウアオヘビ 

 

◀おとなしい「リュウキュウアオヘビ」の幼体を手に乗せて観察したり... 

 

リュウキュウルリモントンボ交尾 

  

◀「リュウキュウルリモントンボ」の交尾もみられました。 

 

 

▲7月の森。夏の青い空と緑の森がまぶしかったです。

イタジイの木をのぞく 

 

◀イタジイの木をよく見てみると...

 

 

イタジイの実 

 

◀今年の秋に落ちるシイの実がたくさんついていました。

 

8月の森 

8月のやんばるの森。朝一番にカタブイしたので湿度たっぷりな観察会でした。

 

イルカンダの実 

 

◀4月に咲いたイルカンダに立派なマメの鞘が出来てました。

 

 

ジムカデ 

 

▲落ち葉をひっくり返すと可愛らしい「ジムカデ」の仲間がいました。ジムカデはおとなしくて咬む力も弱いので触っても大丈夫です。

 

 

ドングリ眺める 

 

◀「早くドングリ拾いたいな~」とイタジイの木を見る子ども達。

 

 

春から夏にかけてのお散歩観察会の中で、ここでは紹介しきれないくらいの生き物と出会えました。

4月に咲いた花が実になったり、クワガタを見つけたり、季節が移り変わって毎回ちがうやんばるの森を感じられました。

まだまだ暑いですが、これから少しずつ涼しくなって、もうじき秋がやってきます。

9月の観察会も楽しみです。

みなさんもこれから来る秋を探しに身近な自然へお散歩に出かけてみてください。

記事の最後になりますが、ただ今「やんばる写真展2017」の作品を大募集中です!

やんばるでお写真を撮られた方は是非、ご応募ください。

 

やんばるの自然に親しむ作品であれば、いつ撮影されたものでもご応募出来ます。

ぜひぜひ、よろしくお願いいたします。

やんばる写真2017

詳細はこちら↓

http://www.ufugi-yambaru.com/news/event29.html#event17shasinten

 

 

ヘビに親しむ

今月の一枚「ヘビに親しむ」(リュウキュウアオヘビ(無毒でおとなしい))

 観察したり、ものまねしたり、親しみ方は人それぞれですね。

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2017年08月25日「ヘビと仲良くなろう!」イベントを開催しました【やんばる地域】

やんばる 皆藤琢磨

やんばる自然保護官事務所の皆藤です。

814日に「ヘビと仲良くなろう! ~やんばるのヘビをもっと詳しく知ろう~」というイベント開催しましたので、その模様をお伝えします。

やんばるのヘビと言えばハブですが、実は7種類ものヘビが生息していることは、意外に知られていません。ハブやヒメハブ、ハイなどのクサリヘビ・コブラの仲間にはもちろん注意が必要ですが、無毒の種類は必ずしもそうではなく、中にはとても触れ合いやすい種類のヘビもいます。

今回のイベントでは、生きたアカマタ、ガラスヒバァ、リュウキュウアオヘビを用意し、ヘビの正しい取り扱い方、触れ合い方に関する講座を開きました。合計で60名以上の参加がありました。犬猫と違い、ヘビは人に触れられるのが好きではないことや、あくまで自衛のために攻撃してくるなど、子供たちにも理解できる内容となるよう努めました。

アカマタを手に取りながら解説している様子(2017年8月14日撮影)

▲アカマタを手に取りながら皆藤が解説している様子(2017年8月14日撮影)

講座の最後には、固有種としてのヘビの一面についてお話ししました。やんばるに生息する7種類のヘビは、その全てが奄美・沖縄地域に固有の種で、その多くの進化的起源は、実はヤンバルクイナよりもずっと古いことがわかっています。遥か昔、琉球列島がまだ大陸の一部だった頃からそこに生息していたヘビが、大陸から陸地が切り離された後も、今日までずっと島で命の繋いできた結果として、固有種へと進化したとされています。ヘビといえば、しばしば害獣というイメージを持たれがちですが、その進化的背景からは、やんばるの森を長らく支えてきた、欠かすことのできない一員であることをうかがい知ることができます。

少し難しい話になってしまいましたが、子供たちに少しでも伝わればいいなと思いました。

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2017年07月11日交通事故における野生動物へのダメージ【やんばる地域】

やんばる 皆藤琢磨

やんばる自然保護官事務所の皆藤です。

梅雨が明けました!!ここ最近やんばるでは、本格的に暑い日が続いており、早くも夏真っ盛りという印象です。

先月、6月22日に県道2号線にて交通事故に遭い救護されたヤンバルクイナが治療を受け回復したため、627日に放鳥(ほうちょう)を行いました。交通事故にあったヤンバルクイナを放鳥するのは今年で2件目になります。今年はヤンバルクイナの交通事故が現時点で合計17件発生していますが、残りの15件は死亡13件、治療中2件となっており、放鳥までこぎ着けられる個体は非常にまれです。

猛ダッシュで森へ帰っていく救護されたヤンバルクイナ(2017年6月27日撮影)

▶猛ダッシュで森へ帰っていく救護されたヤンバルクイナ(2017年627日撮影)

あっという間にやんばるの森の中へ消えていきました(2017年6月27日撮影)

▶あっという間にやんばるの森の中へ消えていきました(2017年627日撮影)

実は今回の交通事故、野生動物のロードキル被害の防止を考える上で、学ぶことが非常に多い1件でした。この個体は、「ヤンバルクイナを轢いてしまった!」と、ドライバーから直接連絡を受けて救護されました。この方は自然関係のお仕事をされている方で、普段からロードキルに気を付けて低速で運転されていたそうです。しかしながら、このときはヤンバルクイナが車に向かって飛び出してきて、避けきれずにぶつかってしまったそうです。

▶事故現場。向かって右手側からヤンバルクイナが飛び出してきたとのこと(2017年7月8日撮影)

▶事故現場。向かって右手側からヤンバルクイナが飛び出してきたとのこと(2017年78日撮影)

ヤンバルクイナの交通事故現場は、道路に血や羽、ときには内蔵が散乱しており、個体はすでに手遅れ、というケースが大半です。しかしながら、今回のケースの場合、現場にはそれらが何もありませんでした。轢かれた個体はというと、車にぶつかった後、路上でジタバタしているところをすぐに保護され、2時間後には動物病院で治療が開始、5日後には放鳥となりました。こうした状況は、交通事故発生時のヤンバルクイナへのダメージがとても少なかったことを物語っています。

一口に"交通事故"といっても、個々のケースの実態は千差万別です。ここが大変重要なポイントで、安全運転を心がけるべき真の意義が見いだされてきます。すなわち、

"衝突する時の車の速度が遅ければ、ヤンバルクイナへのダメージを大幅に減らせる"

という紛うことなき事実が、今回の1件から改めて示されました。

野生動物が時として車に向かって猛スピードで飛び出してくることがある以上、どんなに見通しの良い道路で、どんなに気を付けていても、誰でも希少野生動物との交通事故を起こしてしまう可能性があります。速度を落としたからといって交通事故に遭うリスクをゼロにすることはできませんが、少しだけ速度を落として運転するだけで、交通事故から救われる命がたくさんあります。希少野生動物を不可抗力で轢いてしまっても罪に問われることはありません。万が一、轢いてしまったら、お手数ですが、すぐに野生生物保護センターへご連絡ください。

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2017年06月12日ヤンバルクイナの繁殖期【やんばる地域】

やんばる 皆藤琢磨

やんばる自然保護官事務所の皆藤です。

夏の足音が聞こえてきている昨今、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。

ここやんばるは、梅雨入りから一ヶ月が立ち、夏らしい強い日差しがさす日も増えてきました。

現在、ヤンバルクイナは子育ての真っ最中です。例年この時期は、野生のヤンバルクイナに頻繁に出会うことができます。親鳥はもちろんのこと、ヒナを連れたヤンバルクイナ一家と路上で遭遇することも珍しくありません。

子育てが始まるこの時期は、やんばるの森で元気に暮らす野生のヤンバルクイナを目にすることができてとても嬉しい反面、ヤンバルクイナの交通事故がもっとも増える悲しい時期でもあります。ここ数年、年間通して30~40羽の交通事故が確認されていますが、毎年456月には交通事故が続発します。交通事故に遭った個体が生きた状態で発見されるのは、年に1件あるかどうかです。路上にて発見・回収される死体の多くには、頭部を強打した痕跡(打撲痕、擦過傷)や、頭蓋骨や足の骨に粉砕骨折が見られ、自動車との衝突、あるいは道路に打ちつけられる衝撃が、直接の死因であることをうかがい知ることができます。

今年の繁殖期には、現在までに合計で6羽の交通事故が確認されていますが、そのうちの1件は、幸いにも生きた状態で発見・救護されました。発見時、この個体は右翼を骨折し衰弱しており、起立・歩行ができない状態でしたが、NPO法人どうぶつたちの病院沖縄にて治療を受けて快方に向かい、発見から14日後には、発見場所付近にて放鳥することができました。放鳥する際には、番号を振った足環を取り付け、ヤンバルクイナの生態解明のための研究に役立てます。

治療が終わり、発見場所付近にて放鳥されるヤンバルクイナ(2017年5月26日撮影)

▲治療が終わり、発見場所付近にて放鳥されるヤンバルクイナ(2017年526日撮影)

また、この時期は、地元の方々から、草刈り作業中にヤンバルクイナの巣を見つけた、という報告がときどき寄せられます。巣が発見された場合、すぐには保護せず、まずは親鳥が戻って来る可能性を考慮し、ビデオカメラを設置して様子を見ます。

▲草刈り作業中に発見されたヤンバルクイナの巣(2017年5月23日撮影)

▲草刈り作業中に発見されたヤンバルクイナの巣(2017年523日撮影)

▲巣が露出してしまった場合、カラス等の捕食者に見つからないよう草木で隠します(2017年5月23日撮影)

▲巣が露出してしまった場合、カラス等の捕食者に見つからないよう草木で隠します(2017年523日撮影)

▲離れたところにビデオカメラを設置して、親鳥が戻って来るか確認します(2017年5月23日撮影)

▲離れたところにビデオカメラを設置して、親鳥が戻って来るか確認します(2017年523日撮影)

今回は、残念ながら親鳥が戻って来なかったため、放棄されたと見なし、やむを得ず卵を回収し、人工孵化を行うことになりました。卵の救護の場合、卵が冷たいまま放置されるリスクや、カラス等に捕食される可能性を考慮しながら、どのタイミングで卵を回収するか判断しなければならないため、冷静かつ順応的な対応が必要となってきます。

もし、生きたヤンバルクイナを間近でじっくりと観察したい!と思った方は、ぜひ国頭村安田にあるヤンバルクイナ生態展示学習施設を訪れてみてください。人に対してまったく物怖じしないヤンバルクイナのキョンキョンを、ガラス越しではありますが、心ゆくまでじっくり観察できます。

▲ヤンバルクイナ生態展示学習施設で展示されているヤンバルクイナ「キョンキョン」(2017年4月3日撮影)

▲ヤンバルクイナ生態展示学習施設で展示されているヤンバルクイナ「キョンキョン」(2017年43日撮影)

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