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アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。

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霧島錦江湾国立公園

60件の記事があります。

2016年03月02日もうすぐ春ですね~山に登ってみませんか~♪ 【霧島地域】

霧島錦江湾国立公園 アクティブレンジャー 橋之口

3月突入~(^^)ノとは言え、えびの高原では数日前に雪が降り、まだ所々に雪が残っています。

 

2月28日にえびの高原(硫黄山)周辺に火口周辺警報が発表され、硫黄山から半径約1㎞に立入規制区域が設定されています。

 

詳しくはこちらをご覧ください。 

○防災情報(えびの市ホームページ)

http://www.city.ebino.lg.jp/display.php?clist=0013

○霧島山の火山活動に関する情報提供(宮崎県ホームページ)

http://www.pref.miyazaki.lg.jp/kiki-kikikanri/kurashi/bosai/kirisima.html

○霧島山の活動状況(国土交通省気象庁ホームページ)

http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/505.html

 

えびの高原内の案内看板に規制の状況を貼る作業をしていると、

観光でいらした方々に「テレビで硫黄山のニュースを見ました。大変ですね。」「穏やかになって、規制が解除されればいいですね。」などと、励ましのお声をたくさんいただきました。

お気づかいいただきましてありがとうございます!

(▲作業中の様子)

 

 

(▲規制の状況をお知らせしています。)

 

規制がかかって、行けないところがありますが、

●【韓国岳】大浪池登山口・県境登山口~韓国岳山頂

●【池巡りコース】えびのエコミュージアムセンター~六観音御池展望台

●【甑岳】白鳥温泉下湯~甑岳山頂

は行くことができますので、春を迎える霧島山の自然を楽しみたいですね♪

 

作業中も、もくもく~ゆらゆら~と噴気を上げる姿が見られました。

こんもりした可愛い丘のような硫黄山ですが、火山なのだと改めて感じることができますね。

(▲左:噴気をあげる硫黄山 右:韓国岳)

 

えびのエコミュージアムセンターの館内でも、火山活動や規制に関する情報をお知らせしています。

季節の見所や、霧島山の成り立ちなどについても知ることができますので、是非立ち寄ってみてくださいね♪

(▲えびのエコミュージアムセンター館内の掲示)

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2016年01月26日火山噴火に備えて【霧島地域】

霧島錦江湾国立公園 アクティブレンジャー 橋之口

今日から5年前の1月26日に、霧島山の新燃岳が約300年ぶりに爆発的噴火を起こしました。

当時、新燃岳火口から出た軽石や火山灰は広範囲に降り、特に風下だった宮崎県都城市、高原町方面に多く降り注ぎました。幸い、人命への被害はありませんでしたが、人々の生活や、畜産、農作物などに大きな影響を与えたと聞いています。

私も、連日テレビや新聞で噴煙をあげ続けるすさまじい火山の姿を見て、恐ろしく思った事を覚えています。

(▲2011年1月26日、新燃岳噴火時:韓国岳山頂より)

 

この日のことを忘れることなく、そして、いざという時に備えるために、えびの高原の施設では毎年避難訓練を実施しています。

今年も、硫黄山が水蒸気噴火した想定で避難訓練を実施しました。

 

去年、観光に来られていた外国人の方に避難訓練をしていることが伝わらなかった反省点をふまえ、今年は英語での放送と、プラカードを提示することを加えました。

(▲英語プラカード。訓練後に撮影しました。)

 

実施後の反省会では今後の検討内容として、夜間も想定した連絡網の改善、ヘルメットなどの防災道具の充実、英語以外の外国語(中国語や韓国語など)での案内方法の準備などが挙がりました。

(▲屋内に避難している様子)

 

訓練とわかっていても、緊張するものがありました。過去の災害を忘れず、未来に引き継がれるように伝えていくことと、火山を正しく恐れ、いざという時に備えて準備をしておくことの大切さを改めて感じた1日でした。

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2016年01月22日火口湖が凍っていますよ!【霧島地域】

霧島錦江湾国立公園 アクティブレンジャー 橋之口

今週は雪が降る日が多く、えびの高原は雪に覆われた世界が広がっております。

吹き溜まりになっているところに足をつっこみ、膝上まで雪に埋まり何度も転んでいる橋之口です。

 

今日は韓国岳の巡視に行ってまいりました。

こんなに雪が積もった道を歩いたことがなかったので、私にとってはとても新鮮で、また、歩くのに気を使い、普段の登山よりも2時間ほど長く時間がかかりました。下りは特にすべりやすかったので注意が必要でした。

(▲登山道の様子)

 

雪山登山を楽しまれている方々と出会いました♪

 

 

普段の景色と違い、凍っている火口湖がたくさん見られました。

白紫池は真っ白!不動池もめずらしく凍り、六観音御池も一部が凍っているように見えました。

(▲白紫池、不動池、六観音御池)

 

不動池は近づいてみると、変わった凍り方をしていました。

(▲不動池)

 

大浪池も一部氷っていて、背後に見えた桜島も上の方は白くなっていました。

(▲大浪池、桜島)

 

大幡池も真っ白ですね!

(▲大幡池)

 

霧島山は20を超える火山が集まっていて、大きくて丸い火口湖が多くあることが特徴的ですね。

(韓国岳山頂より

左:高千穂峰 右:新燃岳)

 

道路は凍結に注意が必要です。

お越しの際は、交通情報、火山情報をチェックして、しっかり準備をしていらしてくださいね。

 

○宮崎県HP【宮崎県道路規制情報】

http://roadi.pref.miyazaki.lg.jp/roadinfo/public/

 

○鹿児島県HP【鹿児島県道路通行規制情報】

http://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/

 

○気象庁HP【霧島山】

http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/fukuoka/505_Kirishimayama/505_index.html

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2015年12月18日ザクザクと 踏みしめ響く 霜の音♪ 【霧島地域】

霧島錦江湾国立公園 アクティブレンジャー 橋之口

こんにちは。一句浮かんだ橋之口です。

霧島山は数日前に降った雪が少し残っており、冬景色が美しく、とても寒いけれども外に出たくなります♪

今朝出勤した時の事務所外の温度計は-9度を示していました(゚д゚)!!

 

今日は白鳥山巡視に行ってきました。 

歩道のいたるところに霜柱が立ち、その上を歩くとザクザク響く音が心地よいです。

 

白紫池や沢の水には氷が張り、つららができている箇所もあり、氷の美術展のように感じました(*^o^*)

 

 

澄んだ空の青に、霧氷が美しく映えますね。

 

今日は久々にスッキリと晴れていて、白鳥山山頂付近からは、桜島や開聞岳、高隈山系、屋久島の宮之浦岳まで見渡すことができました。

 

二湖パノラマや白鳥山の山頂、北展望台からは韓国岳をはじめ、雄大な霧島山の景色を望むことができ、霧島山は様々な火山が集まっているんだな~と見て感じることができます(o゚▽゚)o

▲白鳥山山頂付近より

 

▲北展望台より

 

えびの高原アイススケート場も平成28年2月29日まで営業されています。

詳しくはこちら↓

http://www.ebinokogenso.com/06_ice/

皆さんも冬の霧島山を楽しんでみませんか♪?

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2015年10月22日紅葉が美しい大浪池を歩きませんか?

霧島錦江湾国立公園 アクティブレンジャー 橋之口

こんにちは!

秋晴れの気持ちの良い日が続き、霧島山では登山や写真撮影などを楽しまれている方々が多いです(^v^)

 

霧島地域では10月31日(土)に大浪池にて自然観察会を実施します。

♪詳細はこちらをご覧ください♪

http://kyushu.env.go.jp/pre_2015/27_3.html

 

昨日は当日案内をしてくださるパークボランティアの方々と下見に行ってきました。

遠足に来ていた小学生たちが「ヤッホ~!!」と掛け合いをしながら楽しそうに歩いていました。元気に挨拶をしてくれて嬉しかったです(^◇^)

 

林内を見上げればカエデやドウダンツツジなどが色付き、景色がカラフルになってきています。

 

足下を見れば、アキノキリンソウや、リンドウなどが可憐に咲いています。

▲キッコウハグマ              ▲ホソバリンドウ

 

▲センブリ                 ▲キリシマヒゴタイ

  

コバルトブルーの湖面と斜面を染める赤・黄・緑の色合いがとても美しいです。

 

 

皆さんも一緒に自然解説を聞きながら、大浪池登山を楽しみませんか?

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2015年09月30日九州いきものリレー④~コシジロヤマドリ~ 【霧島地域】

霧島錦江湾国立公園 えびの アクティブレンジャー 橋之口

こんにちは!食欲の秋の橋之口です。

えびの高原ではツタウルシが色付き始め、「ピーヤー」とオスジカの鳴き声が響き渡り、秋の気配が日に日に増してきています。

↑巡視中、えびの高原で出会ったシカたち

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今回の生き物リレーは宮崎県の県鳥である【コシジロヤマドリ】についてご紹介します♪

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コシジロヤマドリは鳥網キジ目キジ科の鳥で、日本固有種であるヤマドリの5亜種の中の1亜種で九州中部~南部に生息する留鳥です。

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私が初めてコシジロヤマドリに遭遇したのは数ヶ月前のことです。

通勤途中に鼻歌まじりに車を運転していたら、コシジロヤマドリが道路から林の中に去っていく姿を目撃しました。名前のとおり、腰あたり(尾の付け根あたり)が白かったです。この白い部分の大きさは個体差があるそうです。

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興奮気味にすぐさま車を停めて去っていった方に寄ってみましたが、すでに姿は見られませんでした...。写真を撮れなかったのが悔やまれます。

でも安心してください。

日髙前アクティブレンジャーがばっちり激写したコシジロヤマドリ(雄)がこちらです。

↑雄は尾が非常に長く、体全体が濃赤褐色で腰部に顕著な白色斑があり、雌は体全体が褐色をしています。

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主に地上で生活し、植物の種子や葉、昆虫などを食べます。

ちなみに、繁殖期になると雄は「ドドドドド」と翼をはばたかせる音をならし、なわばりを主張します。

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コシジロヤマドリの個体数はもともと多くはなく、広域な森林伐採やシカの食害による森林環境の悪化などが原因で減少していると言われています。環境省のレッドリストでは準絶滅危惧に選定されています。

(準絶滅危惧:現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性がある。)

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遭遇できたら、ラッキーな気分になりますね♪

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お次は対馬の蔭浦アクティブレンジャーです!

お楽しみに~(ノ^^)ノ★

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2015年04月17日花々が咲き始めています♪ 【霧島地域】

霧島錦江湾国立公園 えびの アクティブレンジャー 橋之口

数日前にはひょうが降り、冬に戻ったかと身を震わしていましたが、今日のえびの高原は久々にポカポカ陽気で明るい景色が広がっています。

遠足でやってきた高校生もえびの高原~大浪池~韓国岳山頂の登山をし、「とても気持ちよかった~♪」とキラキラした表情でお話してくれました。

ただでさえ気持ちのいい気候、景色に気分をよくしていた私ですが、さらに爽やかな気分になりました。 最高です。

(↑登山を終えて爽やかにピース♪)

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つつじヶ丘やピクニック広場ではツルキジムシロがたくさん咲き始めました。

スミレも咲いています。足下が色鮮やかになってきました♪

(↑ツルキジムシロ)

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(↑タチツボスミレ)

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キリシマミズキも見頃をむかえ、近づくといい香りがします。

(↑キリシマミズキ)

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ピクニック広場向かい側駐車場のヒカゲツツジもつぼみがふっくらし始め、来週には咲き始めそうです。

(↑ヒカゲツツジ)

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ノカイドウは花芽が赤くなり目立つようになってきました。

(↑ノカイドウ)

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先日、ノカイドウの花芽の数を数える調査を宮崎大学の中尾名誉教授とパークボランティアの方々他、関係者で行いました。

当日はあいにくの濃霧と寒さで、調査は一部しかできませんでしたが、調査方法を教えていただき、皆でカウンターや双眼鏡を使い数を数えていきました。

一カ所に3~5つの花芽をつけるので、そのまとまりを10数えておよそ40。100数えておよそ400。

400くらいのかたまりがいくつあるかで1個体のおおよその花芽の数を出す、とても地道な作業です。

1個体の中でも花芽がたくさんついている箇所があれば、まったくついていないところもあり、よく見て調査しなければならないので根気が必要です。(目と腰が痛くなりました...)

この日の調査で多いところはおよそ4000個の花芽をつけた個体がありました。

(↑調査中の様子)

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中尾名誉教授により2000年から調査が続けられており、過去の調査データと比較すると今年は花芽の数が多い方で、当たり年になりそうです(^^)v

ゴールデンウィークが見頃になりそうですよ♪

見所がたくさんの霧島にドライブ、散策にいらしてみてはいかがでしょうか\(^^@)/

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2015年04月07日「なぎさミュージアム」がオープンしました♪ 【錦江湾地域】

霧島錦江湾国立公園 アクティブレンジャー 橋之口

こんにちは。霧島地域はマンサクに始まり、キリシマミズキやシロモジなど黄色い花が目立ち始め、春がやってきな~と感じています(^^)

今回は霧島錦江湾国立公園【錦江湾地域】の情報をお伝えします。

4月5日(日)に重富海岸自然ふれあい館「なぎさミュージアム」がオープンし、記念式典が行われました。

重富海岸は、干潮時には50㏊もの広大な干潟が現れ、ハゼの仲間やクルマエビの子ども、ハマグリ、ゴカイ、シャコなど、特有の生き物が見られます。また、国際的に希少なクロツラヘラサギをはじめ、チドリ類・カモ類などの水鳥が大変多いところです。

環境省では平成24年3月の錦江湾地域の国立公園指定を機に、自然情報発信と自然とのふれあいの拠点して「なぎさミュージアム」を建設しました。今後は、重富海岸を中心に環境教育や調査研究を実践しているNPO法人「くすの木自然館」の皆さんの協力を得て、施設の運営を行っていきます。重富海岸、錦江湾の魅力をどんどん発信していきますので、是非みなさんも足を運んでみてください。

(↑なぎさミュージアム外観とテープカットの様子)

式典後、くすの木自然館の方々が館内を案内してくださりました。館内は重富海岸を中心に錦江湾奥、姶良カルデラに関する自然環境や錦江湾奥周辺の見どころなどを展示してあります。またジオラマを用いて錦江湾奥の地形の状況やその変化、干潟の環境が紹介してあり、とてもわかりやすいです。干潟にいた生き物を水槽に展示してあり、横から砂の下の様子まで見ることができ、来館された方々は顔を近づけ、水槽の中を観察していました。

(↑干潟ジオラマの説明を受ける小里環境副大臣)

(↑館内の様子)

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(↑水槽をよく見ると生き物がたくさん!)

自然観察会も行われ、干潟をスコップで掘り起こし、大人も子どもも夢中になってカニやエビ、アサリなどを見つけ、館内の水槽の仲間に加えました。

(↑見つけた生き物を自慢し合いました!)

この日は時折雨が降り、霧がかかっていましたが、晴れた日は桜島がばっちり見え、干潮時には砂浜が広がります。

(↑あまりに広大で走りたくなりますね!)

皆さまも錦江湾にお越しの際は、「なぎさミュージアム」に是非遊びにいらしてください。

干潟やそこに住む生き物が身近に感じられますよ♪

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2015年02月17日平成26年度 第2回子どもパークレンジャー!! 

霧島錦江湾国立公園 アクティブレンジャー 橋之口


皆さんこんにちは。えびの高原を巡視中に雪だるまによく出くわす橋之口です。

通るたびに新しい雪だるまが増えているので、今日はどんな雪だるまに会えるかとワクワクしています。えびのエコミュージアムセンターにはト●ロが現れました!しかし、週末に雪は溶けて消えてしまいました...(;д;)

【↑至る所でかわいい雪だるさんに遭遇♪】

【↑入り口となりにト●ロがお出迎え♪】

前々回お伝えしました自然保護官の仕事を体験する「子どもパークレンジャー」の続編をご報告いたします。

第2回は1月25日(日)に「冬のえびの高原 雪と氷の世界へ」と題してえびの高原池巡り探勝路とえびのエコミュージアムセンターで実施しました。

パークレンジャーの仕事や国立公園、霧島の自然について説明をした後、講師のえびの高原ボランティアレンジャーの会の石井会長よりえびの高原で出逢える野生動物について解説していただきました。「野生動物のサインを探そう!」ということで、動物の糞や足跡、食べあと、角こすりあとなどを探しながら、いざ池巡り自然探勝路へ出発(o゜▽゜)ノ

雪に残ったイタチやシカの足跡や糞を発見!糞のにおいをクンクン。お次はシカと遭遇!!参加者たちは喜んで観察していました。

【↑雪に残ったシカの足跡を発見し観察中(゜o゜)】

白紫池では1㎝ほどの氷が張っていて、氷を砕き、池に投げて楽しく遊びました。

親御さんの中には、天然スケート場だった頃に来られた方がいらして、昔を懐かしんでいました。今は十分に凍結しないためスケートはできませんので、えびの高原屋外スケート場でおもいきり滑ってくださいね~(^^)~

【↑白紫池にできた氷♪】

午後からはえびのエコミュージアムセンターにて、えびの市シカ協会の方々に講師をしていただき、シカ皮でストラップ作りをしました。全国的にシカが増える中、捕獲したシカを肉として食べたり、シカ皮製品としてバックやお財布などに加工して販売し、有効に活用されていることを学びました。

【↑楽しくストラップ制作中♪】

えびの高原の冬を体感し、野生動物や植物を観察し、外で元気いっぱい活動する姿、真剣に話を聞く姿、ストラップ制作に夢中に打ち込む姿は、みんな生き生きとしていました。今回の活動が、パークレンジャーや霧島の自然について興味を持つきっかけになれたら嬉しいです。「また参加したい」という声をいただき、第1回、2回と両方に参加してくださる子もいて感激しました。皆さんとまたお会いできることを楽しみにしています(*^_^*)

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2015年02月05日冬を感じるえびの高原【霧島地域】

霧島錦江湾国立公園 えびの アクティブレンジャー 橋之口

こんにちは。えびの自然保護官事務所の橋之口です。

昨日のえびの高原は時折ぱらぱらと雪が降り、今朝は韓国岳やえびの岳が白く変身していました。

えびの高原の白い冬景色をお伝えしたいと思い、白紫池・六観音御池・不動池の3つの火口湖が見られる池巡り自然探勝路を歩いてきました!

(現在、池巡り探勝路はえびの高原から六観音御池展望台まで利用できます。)

シジュウカラやエナガの鳴き声を聞きながら歩いていると3頭のシカの群と遭遇。もしゃもしゃ草を食べる様子をしばらく見入った後、動いた私に警戒し1頭はおしりの毛をぼふっと逆立てて逃げていきました。警戒されたけど、ふくらんだおしりも可愛いです。可愛いけれど、シカなどの野生動物にはエサをあげないようにしましょう。シカが増えすぎると、希少な植物や農作物への食害などが懸念されます。

【↑おしりの毛を逆立てた様子】

白紫池と六観音御池の二つの池が見られる二湖パノラマ展望台から、池巡り自然探勝路の3つの火口湖の中で一番標高が高い白紫池がところどころ凍っているのが見えました。しめしめと思い、いざ白紫池へ向かいました。

【↑二湖パノラマ展望台から見た白紫池】

私は霜を踏み、ザクザク音を鳴らしながら歩くのが好きです。

途中、霜が溶けてぬかるんでいて滑りやすい箇所がありましたので、通る際は気をつけてくださいね。

白紫池に近づいてみると薄い氷が張っていて、上を歩いてみたくなりましたが、重みで割れてずぶ濡れになること間違いなしなので思いとどまりました。

【↑白紫池のほとりから撮影】

白紫池は昭和の終わりまで、冬の全面凍結時に天然のスケート場として多くの人に利用されていました。地球温暖化についても考えさせられます。

【↑昭和50年代の白紫池スケート場の様子】

霧氷も綺麗に見れましたよ!

【↑霧氷】

霧島の山々を背景に、氷、雪、霜、つらら、霧氷など、氷点下のえびの高原ならではの景色が広がっています。道路が凍結することがあるので、道路状況を確認してからいらしてくださいね。

○宮崎県HP【道路規制情報】

http://roadi.pref.miyazaki.lg.jp/roadinfo/public/

○鹿児島県HP【道路通行規制情報】

http://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/

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