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アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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阿蘇くじゅう国立公園 くじゅう

144件の記事があります。

2011年07月21日平治岳のミヤマキリシマを守れ!【くじゅう地域】

阿蘇くじゅう国立公園 くじゅう アクティブレンジャー 指原

こんにちは!

ミヤマキリシマの花の時季が終わり、平日のくじゅうの山は登山者も少なく、生き物たちがのびのびと自然の中で活動しているように感じます。

さて、以前、平治岳(ひいじだけ)のミヤマキリシマ保全計画についてお伝えしましたが、先日、九重・飯田高原観光協会と協力し、被圧木の除伐作業を行いました。

今回は、平治岳の山頂周辺で作業を行いました。



チェーンソー班と手ノコ班に分かれて、ミヤマキリシマを覆っているノリウツギを伐っていきます。
上の下部の写真は、被圧木を伐る前と伐った後の状況です。
散髪した後のようなすっきり感がありますが、覆われていた範囲のミヤマキリシマが枯れていることが分かります。

ここで一枚の写真を見てください。


な、なんと! 
以前、被圧木を伐った場所で、一度は枯れたように見えていたミヤマキリシマから新芽が出ていました!
これを見て、ミヤマキリシマの生命力の強さにホッとしましたが、一方で夏前に除伐されたノリウツギを見てみると…



なんという萌芽力でしょうか! ひこ生えがミヤマキリシマを覆い尽くしています。
そして、雑草のような成長力! 驚愕です!!

これではミヤマキリシマを守ろうと除伐しても、ノリウツギの「雑木魂」の返り討ちにあってしまいます。
まさに、継続的かつ効果的な保全が必要ですね。
人間が自然を支配することはとてもできないと実感しました。

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2011年07月14日高原から離島&仏の里へ[姫島編]【くじゅう地域】

阿蘇くじゅう国立公園 くじゅう アクティブレンジャー 指原

こんにちは!

梅雨も明け、夏本番という感じになってきました。

さて、7月7日(木)・8日(金)の2日間、くじゅうを離れて、瀬戸内海国立公園の国東(くにさき)半島の方へ巡視に行ってきました。
国東半島へは、4月に行って以来、約3カ月ぶりです。
ただ、今回は船に乗り、国東半島の北に浮かぶ離島、「姫島」にも行ってきました!

姫島は国東半島の伊美港の北6kmにあり、車エビやカレイなどの新鮮な魚介類が名産であり、伝統文化では姫島盆踊り(キツネ踊りなど)が有名です。
そして、旅するチョウ「アサギマダラ」の休息地として重要な場所であり、初夏と秋には多くの個体が飛来します。
そのアサギマダラの休息地を確保するため、島の方たちがスナビキソウとフジバカマの植栽地を設けて休息地保全をしていました。姫島には年2回飛来するのですが、初夏はスナビキソウ、秋はフジバカマの花期に当たり、それぞれの花の蜜を求めて辺り一帯を乱舞します。



[写真左上から時計回りに、アサギマダラ・フジバカマ植栽地・スナビキソウ植栽地・スナビキソウの花]

姫島の魅力といえば、美味しい魚介やチョウなどがありますが、独特の海岸地形もその一つです。
なかでも国立公園内にある「観音崎」という場所が個人的に気に入りました。



断崖絶壁の観音崎の先端には、姫島七不思議のひとつである「千人堂」という小さなお堂があります。その広さなんと2坪!
なんでも、鬼に追われた善人を千人かくまうことができるそうです。

伝説ってすごいです。ほんとか嘘か、夢がありますね。

もっとお伝えしたいことは色々あるのですが、ここに書ききれないので、ぜひ一度、姫島を訪れてみてください。夏に必須なビーチもありますよ。



国東半島の宗教文化を象徴する仁王様も姫島に居ました!
やはり文化的なつながりはあるようです。

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2011年07月04日荒廃した登山道の植生回復を願って【くじゅう地域】

阿蘇くじゅう国立公園 くじゅう アクティブレンジャー 指原

みなさん、こんにちは!
なかなか太陽の姿を見ることができない、今日この頃ですが、タデ原を歩いてみると、ノハナショウブやキスゲが咲き始めています。
注目の夏の花たちはまた今度、詳しく情報をお伝えしたいと思います。少々お待ちを。

さて、ミヤマキリシマの花も終わりを迎えているくじゅうですが、雨の中、ミヤマキリシマを見に行かれた方も多いと思います。長者原登山口から坊ガツルを目指すと、その途中に「雨ヶ池」という場所があります。そこでいま、浸食されてしまった旧登山道の植生を回復させようと、ボランティアの方と作業をしています。

実は、6月の上旬に「九重の自然を守る会」の方たちと、土嚢袋を使い作業しました。水気を含んだ土の入った土嚢袋は重く、結構ハードでした。


そして、何回か雨が降った後、現地に確認へ。
その結果は…






効果が出ていました!

一部の土嚢袋は、雨水の流れの力に負けてしまい、無残な姿で発見されましたが、これは今後の課題として、設置の方法を工夫していきたいと思います。

土がたまったら新たに土嚢を積み、そこにもたまったらまた土嚢を積み…。
継続的に作業を行って、浸食されてしまった登山道の植生回復を促していきたいものです。

*おまけ*
先週の木曜日に指山(ゆびやま)へ巡視に行った時に見つけた「ヤマアジサイ」(ユキノシタ科)。

打ち上げ花火のようでキレイです。

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2011年06月27日三俣山に巡視に行ってきました【くじゅう地域】

阿蘇くじゅう国立公園 くじゅう アクティブレンジャー 指原

みなさん、こんにちは!

先週の24日(金)に、三俣山(みまたやま)に巡視に行ってきました。


三俣山は、保護官事務所のある長者原に訪れると、タデ原から真正面に見えます。三つの頂がありますが、これで一つの山なのです。

三俣山の本峰を目指して登山道を歩いていると、こちらでもミヤマキリシマが見ごろを迎えていました。



(写真上)硫黄山の噴煙とミヤマキリシマ。


季節の移ろいとともに植物が花を咲かせ、そして、大地が呼吸するように噴煙を上げ続ける活火山。

人間も自然の中に生かされている、そんな気持ちになりました。


*三俣山の登山道についておしらせ*
三俣山の登山ルートは、諏蛾守越~本峰です。
本峰~北峰~南峰~本峰(お鉢巡りコース)は、危険な箇所もあり、通行をご遠慮いただいております。
また、雨ケ池~三俣山小鍋についても植生保護、事故防止のため通行をご遠慮いただいています。

ご協力、よろしくお願いします。

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2011年06月17日平治岳ミヤマキリシマレポート【くじゅう地域】

阿蘇くじゅう国立公園 くじゅう アクティブレンジャー 指原

みなさん、こんにちは。

ここ数日のくじゅうは連日の雨模様。
傘をさす意味がない横殴りの雨が降る長者原ではカッパは必需品です。

そんな雨続きの中で、束の間のお天気に恵まれた6月14日(火)。
この時季に多くの登山者で賑わうミヤマキリシマの群生地、平治岳に巡視に行ってきました。

大戸越(うとんごし)の広場は人!人!人!でごった返しています。
ちょっと、山の風景じゃない気がしますね。

そして、ミヤマキリシマの開花状況ですが

7~8分咲きといったところです。

雨と風の影響で花が飛ばされた個体もぼちぼち見受けられましたが、モザイク状にピンクとグリーンで彩られた斜面はまさに芸術!
目を奪われるような美しさでした。
登山者が全国からこれを見たさにやって来る理由も頷けます。

ところが、そんなミヤマキリシマも近年では危機的状況に。
生長したノリウツギやヤシャブシなど他の木々の被圧により、生息環境を奪われて衰退しています。


枯死したミヤマキリシマ(被圧木除伐後の写真)

これはくじゅう連山一帯で言えることなのですが、特に随一の群生地である平治岳はそれが顕著です。


そこで、今年度から平治岳の土地所有者である九州電力(株)の協力のもと、ミヤマキリシマ保護計画が遂行されています。
5月には大戸越にて、草刈やノリウツギの除伐作業を行いました。
今後も、九州電力はじめ環境省や九重の自然を守る会ほか関係団体が協力し合い、計画的に保護活動を行っていきます。

くじゅうの草原に並ぶ、この素晴らしい景観を、後世に残していきたいですね。

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2011年06月09日くじゅう連山の山開き【くじゅう地域】

阿蘇くじゅう国立公園 くじゅう アクティブレンジャー 指原

大分県を含む九州北部地方が梅雨入りした、6月5日。
この日は、くじゅう連山の山開きでした。
週間天気予報では雨の可能性が高かったのに、前日の予報では
まさかの晴れマークが!

ゴールデンウィークにあった黒岳山開き、由布岳山開きに参加し、両日とも快晴だったこともあり、「山開きにいたってはAR指原は晴れ男だ」と事務所でそんな話題まで飛び出していました。

そして、期待を胸に迎えた山開き当日の朝。


雨 ・ ・ ・でした。。。



雨が降る中、牧ノ戸峠に着くと、すでに多くの登山者が登り始めていました。みなさん、この日を待ちに待っていたようです!

足元に気をつけながら山頂を目指すにつれて、雨脚は徐々に強くなる一方。残念ながら、梅雨入りにふさわしい日になりました。

しかし、山頂で行われた安全祈願祭では、雨をものともしないくじゅうの山を愛する登山者の方が、山開きを盛大に祝ってくれました。



山開きの主催者である九重観光連盟が用意した記念ペナントも、みるみるうちに登山者の手に。
みなさんの笑顔が印象的でした。

ところで、くじゅう山開きのメインイベントが終わり、牧ノ戸峠登山口へ下山途中、登山道を改めて見てみると、雨による浸食と踏圧でぐちょぐちょになっている箇所等が多く見受けられました。

このように、気象の影響と人間による環境への負荷が重なると、登山道の状況も加速度的に悪化していきます。

今後も、雨水による掘削を緩和させるため、雨水の逃げ道である「水道」を造成することや、掘削された溝に土嚢を積むことで土砂をため、登山道を修復する作業を中心に行っていく予定です。

場所にもよりますが、ミヤマキリシマが徐々に見ごろを迎えています。
みなさんも晴れた日、雨の日かかわらず登山されると思います。
花を愛でながらも登山道の様子も見て、くじゅうの山について考えてみてください。

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2011年05月30日飯田高原のお宝王になろう!【くじゅう地域】

阿蘇くじゅう国立公園 くじゅう アクティブレンジャー 指原

「飯田高原のお宝を探しに出発~!」

地元の小学生を対象に昨年度も行った「飯田高原お宝探検隊」。
今年度も飯田高原の自然や歴史、文化などを学ぶイベントを月1回、小学校3~5年生を対象に、九重町と地域サポーターの方や長者原ビジターセンター、九重ふるさと自然学校、そして環境省が連携して行っています。

ちょっと前の話になりますが、4月は長者原に伝わる「朝日長者七不思議ツアー」を実施しました。朝日長者が残した伝説の地を訪れ、その今昔物語とともに長者と関係が深い飯田高原周辺の「水」文化を学ぶ、大人も楽しい内容でした。
ツアー後は水の飲み比べクイズで味覚試し。子どもたちは舌の感覚を研ぎ澄ませ、ソムリエのような目つきで楽しそうに取り組んでいました。

そして、5月の「お宝探検隊」は…
「泉水山麓で生きものみ~っけ!!春のプチキャンプ」を実施しました。 野焼きが終わった泉水山は、草花たちの芽吹きの緑が鮮やかで、眺めているだけでうっとりします。そこに爽やかな風が駆け抜けると、最高に気持ちがいいですね~。

探検隊当日は快晴! ポカポカ陽気の下、事前に作っておいた「草原の生きものビンゴ」をしながら草原探検をしました。



みんなお目当ての生き物を見つけてビンゴが完成!

さてさて、草原探検の後はおいしい時間。昼食作りです。
マツやスギの枯れ葉を着火剤にして、まずは火起こしから。みんな経験者ということで、手こずることなくはんごうに火をかけることができました。

ジュジュッと水が溢れてきたら、火力を弱めて…しばし待つこと10分。はんごうを裏返して蒸らし、また10分。
ふっくらツヤツヤのごはんが炊けました~!

おかずは、スタッフが収穫してきた山菜の天ぷらの盛り合わせ。
コシアブラにウド、セリ、イタドリ、フジの花、クレソン、タンポポの花など、飯田高原の自然の恵みがたくさん!
大盛かき揚げ丼をつくる子どももいて、なんとも贅沢な昼ご飯になりました。



草原探検と春の味覚を満喫して、子どもたちも飯田高原の自然についてちょっと理解を深めてくれた様子。



子どもたちが飯田高原のお宝王になれるよう、また地元の国立公園を知ってもらえるよう、私もクルーの一人として活動を支えていきたいと思います!

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2011年05月20日登山者カウンターについて【くじゅう地域】

阿蘇くじゅう国立公園 くじゅう アクティブレンジャー 指原

くじゅう地域では、現在、長者原と牧ノ戸峠の2か所に登山者カウンターを設置しています。
先日、カウンターデータの回収に行ってきました。

ところが、長者原にてデータを回収しようとカウンターに目をやると…

配線が切断されていました。

登山者カウンターは、くじゅう地域の登山道利用者の動向を把握し、登山道を含めた自然環境について計画的に保全していくための非常に大切なものです。

皆さんも一緒にこのカウンターを見守っていただき、通過する際に少し気にかけていただけると助かります。

よろしくお願いします。

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2011年05月17日記念撮影がもっと楽しく!【くじゅう地域】

阿蘇くじゅう国立公園 くじゅう アクティブレンジャー 指原

先日、平治岳山頂にて、平治岳の土地所有者である九州電力(大分支店)の社員さんなど数人で、山頂標柱の設置を行いました。


大戸越から撮影。まだ平治岳山頂は見えません。


今回の山頂標柱設置で雄大な三俣山をバックに写真撮影できるようになりました。


平治岳にお越しの際は、新たな思い出の一枚をどうぞ。

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2011年05月10日2011年、登山シーズン開幕!【くじゅう地域】

阿蘇くじゅう国立公園 くじゅう アクティブレンジャー 指原

みなさんゴールデンウィークはいかがでしたか?
私は、期間中に黒岳と由布岳の「山開き祭」に参加してきました!




黒岳はシャクナゲの花、由布岳は目が覚めるような鮮やかな新緑を楽しめるとあって、多くの人で賑わっていました。
例年、山開きを境に、子どもから年配の方まで幅広い層の方が山を訪れています。


黒岳のシャクナゲ(写真左)と由布岳の新緑(写真右)

くじゅう地域の山々はもっとも高い所で約1800mと日本アルプスのような標高はありません。しかし、低いからといって軽装での登山は危険です。山の天気は変わりやすく、怪我の危険性も増します。また、地図やコンパスなしで山に入ることは、遭難を招く原因にもなります。

登山される時は念入りな登山計画と、装備をきちんと整えてから楽しんでください。
もちろん、入山時の登山届もお忘れなく。

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