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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

ヤクシマザルの仔ザルに出会いました 【屋久島地域】  

2019年05月28日
屋久島国立公園 池田 裕二

 5月13日、山へ向かう林道の途中で、胸のあたりに仔ザルを抱えたメスに出会いました。

 ヤクシマザルの出産シーズンは3月頃から5月頃、普通1回に1頭の仔を産みます。木々の新緑や、昆虫の活動期と重なるため、子育てには良い時期なのでしょう。

 この時期の母ザルは神経質になっているので、観察をする際はできるだけ距離を置き、刺激を与えないようにしましょう。

 カメラは望遠機能を使い、サルとの距離を十分とって撮影を行いました。

ヤクシマザル

▲仔を抱えるメス。

 屋久島ではサルに対し餌付けを禁止しています。そのおかげもあり、サルは人をあまり気にせず自然なふるまいを見せてくれます。餌付けをしてしまうと、人の持っている食べ物を奪うようになってしまうおそれがあります。

 人とサルとの良好な関係を崩さないためにも、マナーを守って動物観察をしましょう。