2017年10月 2日
2件の記事があります。
2017年10月02日海のお散歩シーカヤック体験
霧島錦江湾国立公園 鹿児島 前平理恵
9月24日(日)、鹿児島地区パークボランティアの会主催の自然観察会に参加してきました。
今回は、シーカヤックで海のお散歩です!
場所は知林ヶ島のすぐ近く。あいにくの雨模様でしたが、一度濡れてしまえばあとはもう気になりません。
海の上では、海の中や知林ヶ島のお話しも聞けて、特攻隊の水上飛行機発着場の跡なども見ることができました。
きびなごの群れもジャンプしていましたよ!
▲知林ヶ島目指して?みなさんあっという間に遠くに行っちゃいました!
▲カヤック手つなぎ。こうしていると、みんなでゆっくりお話しできますね。
また、普段は潮が引いたときに歩く知林ヶ島への砂の道ですが、今回は道が現れる干潮前にカヤックで乗り越えてみました。北上する潮の流れと、南下する潮の流れがぶつかる場所。北からも南からも持ってこられた砂がこんもり盛り上がって、カヤックの底がついてしまいそうです。カヤックの真下にある砂が数時間後には歩いて渡れる道になるなんて、不思議。やはり陸上から見るのと海の上から見るのとでは、感じるものが違いますね。
▲潮の流れがぶつかるところ。この波の下には砂の道が隠れています。
さて、次回のパークボランティア主催自然観察会は、10月15日(日)開催予定の「魚見岳ハイキング」。
今回お散歩した海や知林ヶ島、桜島まで見渡すことができる魚見岳頂上を目指して秋のハイキングです♪
参加ご希望の方は、鹿児島事務所までご連絡ください。
風が少し涼しくなり、石垣島でも秋を感じています。
(と言っても気温は32度。まだまだ日差しは強く日焼けします・・。)
さて、石垣自然保護官事務所では、
例年、石西礁湖にてサンゴのモニタリング調査を行っています。
石西礁湖調査地点(35地点)
今回はそんな調査の一部をご紹介します。
コドラートを使った調査
この調査は、タンクを背負っての作業となります。
調査地点に1m×1mの枠(コドラートと呼ばれています。)を並べ、
枠の中のサンゴがどのくらいあるか、どんな種類なのか等、サンゴの状態を把握する調査です。
赤ちゃんサンゴ、発見!
それぞれの調査地点には、下の写真のような板が沈めてあります。
サンゴ幼生の定着量調査
この板は「定着板」といって、サンゴの産卵シーズン(初夏の満月あたり)が始まる前に
海底に沈め、板にどのくらいのサンゴの赤ちゃんが着床したかで、その年のサンゴの加入量を知る手がかりとしています。
白化調査
こちらの写真は、サンゴの白化調査の様子です。
この調査は、15分間のスノーケリング遊泳から、サンゴの白化率を記録しています。
去年に引き続き、残念ながら今年も白化現象は起きてしまっているようです。
色が薄いコモンサンゴ(6月撮影)
調査結果を詳しく知りたい方は、下記のURLをご覧下さい。
<石西礁湖自然再生ニュースレターVol.21>
http://sekiseisyouko.com/szn/entry/newsletter21.html
石西礁湖のサンゴはもうないの?とよく聞かれますが、
そういう訳ではありません。
調査地点によって、まだ良好なサンゴたちが残っている場所もあります。
地点S27の海中景観
こうして毎年サンゴの状態をモニタリングすることで、
見えてくるものがあり、それがサンゴを守る手がかりになるかも知れません。
守るには、まず知るところからですね。
【本日の一枚】
夢中でサンゴの写真を撮っていると、
じっと動かず隠れている(つもり)のヒトヅラハリセンボン君を発見。
バレてないという自信があったのか、かなり近付くまで、じっとしていました。