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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

竹富町の小学5年生 西表野生生物保護センター見学

2017年05月24日
西表 冨岡 健太

みなさん、初めまして。

4月から西表自然保護官事務所に新しくアクティブレンジャーとして着任しました冨岡 健太と申します。

これから歴代のアクティブレンジャーに恥ないよう西表の情報を伝えていきたいと思いますので、よろしくお願い致します。

5月18日に竹富町の小学5年生の子供たちが西表野生生物保護センターを見学しに来てくれました。

子供たちの人数が43人と多くて一度に全員は見て回れないので、ヤマネコのDVDを見てからセンター内の展示物を見学する班と、逆順で回る班の2つに分かれました。

短い時間で子供たちに楽しんでもらえるよう、いくつか子供たちへの質問を用意していましたが、地元の小学校の子供たちだけであり、準備していた質問のほとんどがスラスラと答えられてしまいました。

用意した質問の一つに「西表島ってどういう島か知っているかな?」があり、質問してみたところ、子供から「様々な自然条件により、固有の進化をした生き物たちがいる島」というハッキリした答えが来ました。その的確で決して長くない確かな答えに私は驚きました。

私が用意した答えは「暖かな気候条件や水が豊かで湿潤な環境であり、地殻変動などにより大陸や他の島から来た生き物が戻ることができなくなり、その生き物たちが独自に進化を遂げた島」というもので少々長いですが、子供たちが出した答えを少し細かくしただけのものでほとんど同じような答えです。

他には「イリオモテヤマネコの特徴は?」という質問に子供たちは「耳が丸くて耳裏に白い模様がある、額には縦縞模様があって目の周りは白く、全身に模様があり太くて長い尻尾が特徴。」とハッキリと答えてくれました。

ほとんど特徴を言い当てていました。あと、幅広い鼻と胴長で短足に見えることも言っていれば私の用意した答えそのものでした。その後、いくつか質問を出しましたが私が準備した質問は、ほとんどが完璧に近い答えで言い当てられてしまいました。私よりも子供たちの方が詳しいかもしれません。「もっと勉強しなくてはいけないな」と思いました。

展示を見た後はヤマネコのDVDを視聴してもらいました。子供たち皆、真剣にDVDを見ていました。

イリオモテヤマネコの特徴や生態を展示物やDVD使って子供たちが持つ知識に新しい知識として継ぎ足すことができたかと思います。

子供たちが見学を終え、帰る前には記念にセンターから子供たちに絵はがきをお渡ししました。

今回の西表野生生物保護センターを子供たちが見学したことで、西表島の動物に関心を、前から関心があった子供たちにはよりもっと深い関心を持って頂けたらと思っています。

アクティブレンジャーに着任して、初めてセンター案内をしましたが、色々と気づかされる事も多く、次回に向けて励んでいこうと思いました。