ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2017年3月

12件の記事があります。

2017年03月26日アマミノクロウサギ特別講演会を開催しました!

奄美 木元侑菜

うがみんしょ~らん。奄美野生生物保護センターの木元です。

今年度のワイルドライフセミナーは、奄美群島国立公園の指定決定を記念して、2017年2月25日(土) にアマミノクロウサギ特別講演会を開催しました!

会場は130人のお客様でいっぱいになりました。

アマミノクロウサギのなぞに満ちた生活や不思議な子育てについて講演してくださったのは、奄美大島出身の写真家で、30年以上にわたりアマミノクロウサギを観察し続けてきたクロウサギ研究家でもある浜田太さんです。浜田さんはこれまで子育てなど貴重な映像を撮影されてきました。

今回の講演会では、クロウサギ同士がけんかをする様子や、お母さんクロウサギが一生懸命子育てをする様子のほか、浜田さんが観察してこられた様々な生き物たちの見たことない生活の様子をたくさんご紹介くださり、講演中はお客さんから驚きの声があがっていました。

また奄美大島の大和村立大和小中学校では、昭和38年から平成3年までアマミノクロウサギが飼育されていました。

当時児童として飼育していた中山昭二さん(現大和村中央公民館館長)に、アマミノクロウサギが、一体どんな様子で飼育されていたのか、当時の新聞記事や写真とともに紹介していただきました。

イベントの最後に私から、アマミノクロウサギの生息状況を報告しました。最近、嬉しいことにアマミノクロウサギの生息状況が回復し始めています。しかしその結果、私たちが生活する集落周辺や道路にも頻繁に姿をあらわすようになり、これまで交通事故が起きていなかった場所でも交通事故が起きるようになりました。

講演会を行った大和村内でも2016年の年末から県道上での交通事故が立て続けに起こっています。事故が起こっている場所を説明しながら、事故を防ぐために気を付けてほしいポイントを説明しました。また、ケガや死亡したアマミノクロウサギを見つけた際にはすぐに奄美野生生物保護センターへご連絡いただくよう、住民の皆様へ呼びかけました。

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2017年03月24日外来種「アメリカハマグルマ」駆除!【屋久島地域】

屋久島国立公園 屋久島 アクティブレンジャー 水川

みなさん、こんにちは!

屋久島自然保護官事務所の水川です。

3月4日(土)、パークボランティアのみなさんとアメリカハマグルマの駆除を行いました。

 

アメリカハマグルマは、フロリダ南部~熱帯アメリカ原産のキク科の植物で、1970年代初期、沖縄に緑化用に導入されその後南西諸島や小笠原などに広がり、強靭な繁殖力で元からいた植物の生育場所を奪ったり、近縁種と交雑するなどして生態系に影響を与える外来種です。

大きな被害が予測され、特に緊急性が高く積極的な防除が急がれる種として生態系被害防止外来種リストの緊急対策外来種にも指定されています。

 

アメリカハマグルマ

▲アメリカハマグルマ。

 

屋久島でも海岸や海岸近くの道路、港や集落内で繁茂しているのを確認しています。

そこで昨年度から、個体数が限定的で根絶できそうな地域や国立公園内に生育しているものを優先して駆除を始めました。

今回の活動場所は昨年度駆除を実施した場所で、1年ぶり2回目となります。

前回の活動の様子はコチラ↓↓

http://kyushu.env.go.jp/blog/2015/12/post-130.html

 

ひとたび外来種が侵入してしまうと、1回の駆除で根絶することはほぼ不可能です。

地中に残る根や種子、地表の取り残しがどうしてもあるからです。

根気よく生えては取り、生えては取りを繰り返して個体数を減らしていくしかないのです。

今回の場所は1年前の駆除の効果が出ているようで、再生しているアメリカハマグルマは少なく、前回8袋もあった除去量に対して今回は1~2袋でした。

 

アメリカハマグルマを探す様子

▲しゃがみこんで探さないと見つけられないほどアメリカハマグルマの勢いは衰えていました。

しかし強靭な繁殖力を持つアメリカハマグルマは茎や根が少しでも残っているとそこからまた生えてきます。

実際、少しずつではありますが確実にじわじわと再生していました。油断は禁物です!

 

しゃがみこんでアメリカハマグルマを探す様子

▲取り残しがないように、みなさん目を凝らして探してくれました!

今後も巡視等で経過観察しながら、また1年後駆除を実施したいと思います。

 

この地域はアメリカハマグルマの生育が限定的なので比較的駆除が楽ですが、すぐ近くのキャンプ場ではすでに一面にアメリカハマグルマが繁茂しており、駆除は非常に厳しい状況となっていました。

 

近くのキャンプ場に生えたアメリカハマグルマ

▲近くのキャンプ場。地面の緑はすべてアメリカハマグルマ。

 

猛繁茂するアメリカハマグルマを前に頭を抱える様子

▲アメリカハマグルマの猛繁茂を前に頭を抱える。

 

キャンプ場のアメリカハマグルマの一部を駆除した様子

▲試しにキャンプ場の一部のアメリカハマグルマを抜いてみました。

一面に生えたアメリカハマグルマを根こそぎ抜き取る労力を実感できたことに加え、ボランティアの皆さんから様々な駆除方法が提案されました。

今後ここがどのようにして再生するかしないか等も観察していき、今後の駆除活動の方針決定に役立てたいと思います。

 

さて、早いもので平成28年度のパークボランティア活動も今回が最後となりました。

今年度は悪天候等で中止になる活動が多く、不完全燃焼だったボランティアの方もいたようですが、様々な活動に取り組んで頂き本当にお疲れさまでした。

来年度もよろしくお願いいたします(^^)

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2017年03月24日めざせ!世界自然遺産の徳之島 ボランティア清掃大作戦

徳之島 アクティブレンジャー 吉野

みなさんこんにちは!!

徳之島自然保護官事務所アクティブレンジャーの吉野です。

少し遅くなってしまいましたが

今回は219()に行われた「めざせ!世界自然遺産の徳之島 ボランティア清掃大作戦」と題した清掃イベントの報告です。

今回の清掃イベントは、明治大学体育会ローバースカウト部の部員約80名が春期合宿で徳之島に来島するのにあわせて実施。学生の皆さんの「世界自然遺産登録を目指す徳之島のために自分たちに何かできることはないか?」という想いがきっかけで開催に至りました。

イベントの企画・運営には徳之島高校の有志の生徒さんも加わり、地元NPOの方々とともに準備を進めてきました。

当日は、大学生や高校生に加え一般の島民の方々など約350名が集まりました!!島内で開催された清掃イベントでは過去最大規模のイベントとなりました。

伊仙町ほーらい館を拠点に徳之島町・天城町・伊仙町の3ルート14班に分かれて清掃活動を実施。道路上は一見するとキレイに見えますが、実際に歩いてみると空き缶やペットボトル等たくさんのゴミがありました。

ゴミは、拾う活動も大切ですが、やはり"捨てない"という私たち一人一人の意識が大切です。今回の大学生や高校生を中心とした、若い世代の活動が徳之島により浸透し、さらに美しい島にしていけたらいいなと感じました!

参加された皆さん、また運営に携わった方々、本当にお疲れ様でした!!

さて、私事ではございますがこの3月で徳之島自然保護官事務所のアクティブレンジャーを退職いたします。今回が私の最後のアクティブレンジャー日記となりました。稚拙な日記でしたが、今までご覧いただいた皆さんに感謝申しあげます。

今後も徳之島自然保護官事務所からのアクティブレンジャー日記は続きますので、またご覧いただけますと嬉しいです。本当におぼらだれん!(方言:ありがとうございました)

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2017年03月24日アマミヤマシギ調査!

奄美 アクティブレンジャー 牧野

 うがみんしょ~らん!(こんにちは!)奄美野生生物保護センターの牧野です。

 奄美群島は、豊かで多様な自然景観と固有で希少な動植物が生息していることから、3月7日に国内で34カ所目の国立公園に指定されました。

 指定日には、保護センターの前に職員みんなで大きな横断幕を掲げました!

▲[センター入り口前の横断幕]

 今回は調査地の一部が国立公園にも指定されている『アマミヤマシギ調査』についてご紹介します。

 アマミヤマシギとは、奄美大島から徳之島の間の島々でのみ繁殖している鳥類であり、国内希少野生動植物種に指定されています。キジバトほどの大きさで長い嘴を持っており、夜にミミズなどの餌生物を探して開けた場所に出てきます。

▲[路上に出てきたアマミヤマシギ]

 個体数、分布域が限定されている事から、奄美野生生物保護センターでは繁殖状況や育雛状況を把握するため、3月と6月にモニタリングを行っています。

 夜間の林道を車でゆっくりと走行しながら、車のヘッドライトと手持ちライトで調査ルート上を照らし、アマミヤマシギの出現数をカウントします。