ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。

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2015年9月24日

2件の記事があります。

2015年09月24日わんにゃんフェスティバル2015開催!

対馬 アクティブレンジャー 山口(貴)

9月20日ー26日は動物愛護週間です。

これに合わせて、9月19日(土)に対馬で動物愛護週間イベント

「わんにゃんフェスティバル2015」が開催され、400人近くの

来場者がありました。イベントの内容は、動物愛護絵画コンクールの

授賞式やふれあい動物園、乗馬体験、クイズラリー、獣医師とペット

ケアアドバイザーによるペットのお悩み相談室、その他さまざまな

ブースなども出展されました。

そして、今年の新企画!全国の適正に飼養され人と幸せに暮らす動物

たちの写真を見てもらうことで動物たちを慈しむ心を育むことを目的

として、「自慢のペット写真展」を開催しました。飼い主さんの善意で、

全国各地から約160枚もの写真が集まり、写真展の開催を実現する

ことができました。これに加え、ペットを最後まで責任を持って面倒を

みることへの理解を深めてもらうため、アライグマなどのペット由来の

外来種についての紹介や、沖縄県と奄美大島で活躍する外来種探索犬

についても紹介をしました。

たくさんの方が立ち寄って下さり、来場者からも関係者からも大好評でした!

ご協力いただきましたみなさまに心より感謝いたします。

本当にありがとうございました!

ちなみに少しでもじっくりと写真展を見てもらえるよう、来場者の方たちに

お気に入りの1枚を聞いてみたところ。対馬で人気だったのはこの3枚でした!

対馬では、ノラネコを含む適正飼養されていないネコからツシマヤマネコに

ネコエイズやネコ白血病などの病気が感染したり、ヤマネコがノイヌに襲わ

れて命を落としたりしており、ヤマネコの減少要因の一つとなっています。

動物の適正飼養はヤマネコをはじめとする野生動物の保護にもつながります。

少しでも広く動物愛護と適正な飼養についての理解と関心を深めていけるよう、

これからも頑張っていきたいと思います!

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2015年09月24日沖縄県の県鳥、ノグチゲラ

やんばる 藤田雄

みなさん、はいさい(こんにちは)。

やんばる野生生物保護センターより、アクティブレンジャーの藤田です。

皆さんは沖縄県の県鳥をご存じですか? それは先に紹介したクイちゃんたちヤンバルクイナ......では、実はありません。

沖縄県の県鳥、それはノグチゲラです。

放鳥され、林の木に飛び移ったノグチゲラ(2015年8月21日撮影)

ノグチゲラはキツツキの一種で、オスと幼鳥は頭が赤いのが特徴です。まるで赤い帽子を被っているようですね。キツツキですので、当然木を突っついて巣穴を掘ります。また、やんばるの森で耳を澄ますと、彼らが木を叩く、ココココココココ......という音が聞こえてきます。これはドラミングです。キツツキは、縄張りを主張したり、求愛のためにこのドラミングをします。木を楽器にしてラブソングを奏でるわけです。

先月、そんなノグチゲラが民家の窓にぶつかってしまいました。住民の方が、そのノグチゲラが飛べない様子を見てやんばる野生生物保護センターまで搬送して下さり、NPO法人どうぶつたちの病院沖縄で治療を行っていただきました。その結果何とか命を助けることが出来ました。上の写真はその個体を放鳥した時のものです。

退院して放鳥現場に運ぶときはもうすっかり元気になっていましたが、むしろ元気があり余っているといわんばかりで、搬送用の段ボールが突かれて穴だらけにされていました。

同様の事故は今年6月にも発生しています。窓ガラスは透明ですから、鳥たちは風景が映り込んでいると、窓ガラスがそこにある、ということが分からなくなってしまい、ぶつかってしまうと考えられています。

これを防ぐには窓ガラスに鳥を描いたシール(バードセーバー)などを張っておくことが有効です(ポスターなどでも効果があります)。もし事故などが起こりましたらやんばる野生生物保護センターへのご連絡をお願い致します。

それでは、やんばるより藤田でした。

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