2015年8月 3日
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2015年08月03日やんばるの国立公園(仮称)指定に向けて【やんばる】
やんばる アクティブレンジャー上開地
みなさんこんにちは!
今年のやんばるの梅雨は雨が少なく、期間もとても短く明けてしまったので、夏の水不足が心配でしたが、その後台風がいくつかやってきてかなりの降水量です。
じとじと湿度が高いのでカビ対策として我が家でも除湿器がフル稼働していますが、この湿度あってこそ維持されているのが、やんばるの亜熱帯照葉樹林とそこに生息・生育する多種多様な動植物です。
↑長尾橋から望む雨の中の亜熱帯照葉樹林
さて、今日はやんばる地域の国立公園についてご報告です。
やんばるは、奄美・琉球世界自然遺産候補地の対象区域の一つに選定され、国立公園の指定と世界自然遺産の推薦について検討を行っています。7月16日、地元の国頭村・大宜味村・東村の3村長が環境省那覇自然環境事務所長に対して「国立公園素案に同意」という記事が地元紙に掲載されました。!!
3村からはそれぞれ「公園制度について引き続き丁寧な説明を行うこと。」や「エコツーリズム等の推進について村とともに取り組んでいくこと。」などといった意見も同時にいただきました。
国立公園の指定や世界自然遺産の登録に向けて解決すべき課題はまだまだ多いですが、地元の方たちによって守り育まれてきたやんばるの豊かな自然を、みんなの宝物として将来にわたって受け継いでいけるよう、地域の方々や関係者のみなさまにご協力いただきながら、より一層がんばっていきたいと思います!
↑渡嘉敷島とやんばる固有のホルストガエル
ただ今繁殖の真っ盛り!
先月の3連休に降った大雨や先週の台風は、屋久島の道路や登山道など様々な場所に被害を及ぼしました。
屋久島の主要山岳部への登山口までの道路がおよそ1週間通行止めになり、観光で訪れた方にも大きな影響を与えました。
現在、通行止めは解除されており、荒川登山口までのシャトルバスは通常運行、淀川登山口、ヤクスギランドまでも車が通れるようになっています。
しかし、世界自然遺産地域である西部林道の一部が通行止め、屋久島南部の林道が通行止めになっていますので、屋久島旅行を考えている方は事前の情報収集をおすすめします。
▲西部林道の通行止め
詳しくは⇒鹿児島県熊毛郡屋久島事務所 総務企画課 0997-46ー2211 建設課 0997ー46-2213
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7月の最終週は天気もよく、通行止めも解除されたので、環境省で設置している登山者カウンターの様子を見に行ってきました。
登山者カウンターの前を人が通ると人数がカウントされ記録されていきます。
登山者数の動向を把握する為、屋久島の山岳部には5地点、計10基の登山者カウンターが設置してあります。
何人の登山者がそのルートを利用するか、とても基本的なことですが、トイレや山小屋などの施設を作り、維持管理をする際には重要な参考データになります。
登山道で登山者カウンターを見かけても、何度も無駄に往復したり、前で立ち止まったりせず、登山を続けてもらえればと思います。
▲縄文杉へのルートに設置している登山者カウンター▲登山者カウンター
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屋久島自然保護官事務所では、登山者カウンターから得られたデータをもとに縄文杉快適登山日カレンダーを作成しています。
夏休みに入り、観光のトップシーズンが始まり、人気コースの登山道やトイレなどで混雑が考えられます。
屋久島旅行をお考えの方はぜひ参考にして下さい。
▲縄文杉快適登山日カレンダー