九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園、奄美群島国立公園があります。
お椀を伏せたようなかわいい形の火山の「米塚」も先週野焼きが行われ真っ黒になり、春の芽吹きの準備が整いました。
野焼きあとの米塚
さて、春の観光シーズンを前に、阿蘇火山の関係者はやきもきしておりました、というのも、昨年の12月27日に火山活動が高まったため、噴火警戒レベルが「2」に引き上げられていて、阿蘇観光の目玉の一つでもある「火口見学」ができない状態でした。
しかし、一昨日(3月12日)の11:00時点で、約2ヶ月半ぶりに火山活動が平常であることを示す、噴火警戒レベル「1」に下げられ、11:30から火口見学ができる状態なりました!規制解除に居合わせた観光客やバスは次々と上っていき、火口周辺ににぎやかさが戻り、観光シーズンも迫っていたので、ホッとしました。
規制解除にあわせて、火口周辺施設の点検に火口周辺へ上がってみると、火山灰(阿蘇ではヨナといいます)が降ったせいか、木柵や遊歩道、案内板、駐車場など全体的に黒ずんでいて、道路の白線が白でなくなっていました。
また、湯だまりも1割未満と極めて少なく、今までにない噴気の音がゴォーゴォーと響きわたり、この2ヶ月半でずいぶんと雰囲気が変わったように感じました。でも、施設点検の結果、特に問題は認められなかったので、火口見学に支障はございません!
3/12の火口の噴煙
阿蘇火山の醍醐味は、活動を続ける火口の様子を眼下に見ることができることで、他にはない自慢です。
本当に迫力があり、すごいんです!
観光シーズンに合わせたかのように、火口見学もできるようになったので、阿蘇山上へも足をお運び下さい。