九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園、奄美群島国立公園があります。
やんばる自然保護官事務所アクティブレンジャーの上開地です。
全国の天気予報を見ていると、まだまだ冬のような寒さが続く地域が多いようですが、
やんばるでは一足早く、春が訪れようとしています。
今回はやんばるの春の一部を紹介します。
やんばるの春の森の様子と言えば、イタジイの新緑で輝く森が印象的です。
イタジイの森はモコモコしていて「ブロッコリーの森」と言われることもあります。
明るい黄緑色。まさに新緑色ですね。
しかし!
皆さん、「新緑=黄緑色」だと思っていませんか?
やんばるの森の中にはイタジイ以外にも様々な樹種の木が生えていて、新緑の色も様々です。
たとえば…
①赤色
ハマセンダンの新緑
左上から時計回りに、イジュ、アデク、タブノキ、アカメガシワの新緑や新芽
まるで紅葉しているみたいです。(※やんばるの森は照葉樹林なので、紅葉する樹種はごくわずか。1年中緑の森です。)
②白色
シロダモの新芽
細かな毛でおおわれていて、ビロードのような手触りです。
③紫色
実は、これもイタジイの若葉。強い光が当たらない林内の根元から伸びる枝の新芽はこんな色をしている事があります。
どうでしょう?
新緑のイメージが少し変わったのではないでしょうか。
様々な色をした新緑ですが、これらも日に当たるうちに、だんだんと明るい黄緑色へと変化していき、やんばるの眩しい森の一部となります。
冬芽の殻から出てきたばかりのほやほやの新緑の色は、春の初めにしか味わえません。
皆さんの周りの新緑はどんな色をしていますか?
暖かくなって来たら、新たな新緑の色を発見してみてください。