九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園、奄美群島国立公園があります。
初日記です(^^)
先日、センターの活動をボランティアで助けてくださっている「ツシマヤマネコ応援団」の皆さんと、上対馬町小鹿にあるカルバートの清掃とネコ走りの修繕を行ってきました。
カルバートとは道路下に排水のために設置された水路のことで、動物たちが通り道として利用していることが分かっています。
その利用頻度を上げることで、道路上へ動物が上がってくることを減らせれば、交通事故の確率も減ります。
上対馬町小鹿は以前、ヤマネコが交通事故に遭っており、その後の調査で事故現場のすぐそばにカルバートがあることが分かりました。
しかし、カルバートはもともと水路なので、雨が多い時期は、水かさが増し、通れなくなったりも…。そこで、上対馬町小鹿のカルバートには脇に、動物用横断通路、通称ネコ走りを、センターと「ツシマヤマネコ応援団」と協働して設置し、水かさが増しても動物たちが通れるように対策をしています。
しかし、カルバートには水だけではなく、土砂や葉っぱ、ゴミも一緒に流れてきます。それらの量が多いと、カルバートはつまり、またせっかく設置されたネコ走りもずれてしまったりするのです。
そこで、センターと応援団は毎年、雨量の多くなる梅雨の前後に、カルバートの清掃とネコ走りの修繕を行っています。
今年の作業前もカルバート内には土砂や葉っぱがたまり、ネコ走りもずれてしまっていました。
そこで集まって下さった応援団の皆さんと、力を合わせ土砂や葉っぱを掻き出し清掃!
ずれたネコ走りも男手により元通りに!さらにずれないように補強!
あっという間にカルバートはきれいになり、ネコ走りもまっすぐになり、これでまた、ヤマネコはじめ動物たちが利用しやすくなりました♪
皆さん、ご協力ありがとうございました!
最後にきれいになったカルバートとネコ走りと応援団の皆さんと一緒に一枚。
地元の方々と一緒の作業は楽しく、とても有意義なものでした!
こうして直したネコ走りを生き物たちが利用し、1件でも交通事故が減ってくれることを、更なる無事故記録更新を願っております。
めざせ、交通事故0件!!
梅雨明けにはまた、このカルバートが埋まっていないかチェックしに行ってきます(^^)